「人生の意味の心理学」アドラー 2017/9/28
アドラー心理学の本を2冊読みました。通算すると6冊になります。
1冊は本屋で見つけたNHKテキストです。
もう1冊はそこに広告されていた本で図書館から借りました。
わかりやすさで言えばNHKテキストの方がお勧めです。
以下に2冊から「やってはいけないこと」と「やるべきことを」を記録しておきたいと思います。
★やってはいけないこと(優越コンプレックス)
「他者比較」「不幸自慢」「競争」「承認要求」
「他者支配」「他者依存」「人生の課題を解決しようとしない」
「他人を変える」
★幸せになるために(優位性の追及と他者貢献)
理想の自分と比較して前に進む。知識や人格を高める努力をする。
他者貢献は自己満足でいい。自分が決める。自立する。対等な関係
「自分には価値がある。」「自分が好き」になる
「自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっとも貢献する」
自分には能力(課題解決・他者貢献)がある。他者は仲間だ。
未来と自分は変えられる
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「人生の意味の心理学」アドラー 2017年9月12日購入
本屋で見つけました。
「100分 de 名著」NHKテキストですでに放送は終わっていますが
バックナンバーが、本屋に並んでいたので買いました。
(2016年2月放送。2016年10月に再放送
アドラー『人生の意味の心理学』 2016年2月 (100分 de 名著)
566円
もっともわかりやすくまとめられています。
もう1つの「アドラー人生を生き抜く心理学」とほぼ同じ内容で簡潔にまとめています。
この本では「他者承認」と「優越コンプレックス」について印象に残りました。
優越コンプレックスについては何人か思い当る人がいます。
---------------抜粋---------
■優越コンプレックス 実際よりも優れているように見せる
・学歴や肩書を誇示。過去の栄光にすがり自分の話ばかりする。
・本当に優れている人は自分を誇示したり自慢したりしない。
・知識を持っているから偉いのではない。
知識や人格を高める努力をすれば尊敬や信頼される。
・優越コンプレックスは「他者からの評価を気にする」
「他者を貶める:価値低減傾向」
・自分がいかに不幸で辛い人生を歩んできたかの「不幸自慢」
同情も助言も拒絶し腫れものを触るように接することで相手よりも優位に立とうとする
・優位性の追及は「競争」ではない。
・健全な劣等感は「他者比較」でなく、理想の自分との比較
■承認要求(褒められたい、認められたい)は捨てる。
誰も見ていなければ適切な行動をしなくなる。
介護も子育ても「ありがとう」を期待するのはやめる。(承認要求をやめる)
貢献できていると感じられればそれでいい。…自己満足でよい
貢献感を持てるようになれば承認要求は消えます。
貢献感が持てれば「自分には価値がある。」「自分が好き」になる。
■対等な関係の上で貢献感をもつ
褒めるというのは能力のある人が能力のない人に対して上から下す評価の言葉である。
褒めることは対人関係が上下関係にある。
褒められたらうれしいという人は自分には能力がないということを他者に認定されたということ。
褒められることで自分に価値があるということではない。
「ありがとう」は対等な関係の貢献感になるが、
それを期待しないこと、期待することは承認要求がある。
■対等 すべての人間が対等の横の関係にある
価値に上下はなく、同じ権利をもち、支配されない
「自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっとも貢献する」
------------その他抜粋-
・意味づけを変えれば未来は変えられる。意味づけした世界に生きている。
いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない
経験の中から目的に合うものを見つけだす
・誰も自分のためにならないこと(悪)はしない。
・今が変われば過去すらも変わりうる
・対人関係は悩みの源泉ですが、生きる喜びや幸せは、
対人関係に入っていかないと得ることはできない。
・劣等コンプレックス:人生の課題から逃げようとすること
・課題の分離
対人関係のトラブルは人の課題に土足で踏み込むことから起こる
・自分の人生の課題は自分自身で解決していくしかない
どうしても自分だけで解決できないときは「共同の課題にする」
・自己受容:自分に価値があると思える時だけ勇気を持てる
・生きているだけであなたは誰かに貢献している。
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アドラー人生を生き抜く心理学 2017年9月15日 図書館
「100分 de 名著」NHKテキストの広告に載っていたので、
図書館で検索し借りました。
---抜粋---これも私にとって都合のいい(善)言葉ばかりであろう
★原因論の問題
過去の出来事に今の問題の原因を求めても、問題は解消しない。
解決するには過去の出来事を変えなければならなくなる。
他の人のせいでも、自分のせいでもない。
これからどうするかを考えなければならない。
★「劣等感」を克服する努力することを「補償」という。
★人は同じ世界に生きているのではなく、
自分が「意味づけ」した世界に生きている。
・いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。
・経験の中から目的にかなうものを見つけだす。
・経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって「自らを決定する。」
・ある原因によって必ず事柄が帰結する原因論なら、同じ経験をした人は同じになる。
★目的論
過去は変えられなくても、未来は変えられる。問題の解決ができる。
「今」が変われば、過去も「意味づけ」によって変えられる。
★「善」=ためになる。 「悪」=ためにならない。
人は善の選択をしている。殺人でもダイエットでも
善が人の行動の目的、目標である。
★自分が決める。責任の所在がはっきりする
★一人では生きられない。社会的存在
人間の悩みはすべて対人関係の悩みである
他者は仲間であり敵ではない。共同体感覚=他者への関心。共感
★優越コンプレックス…自分を実際より優れているように見せること
優れていることを強調、誇示し、優れているふりをする
他者からの評価を気にかけ、期待に応えようとする。
優れているかどうかを問題にせず。
・多くの人は困難に立ち向かい、切り抜ける力ではなく、目に見える成功の方に関心がある。
・・努力なしの成功は滅びやすい。成功しなかったら二度と困難に立ち向かわない。
・優位性の追及。
人生は目標に向けての動きであり、生きることは進化することである。
進化は「上」ではなく、「前」に向かってであり、優劣はない。
・誤った方向の優位性の追及…◆他者を支配すること。◆他者に依存すること
◆人生の課題を解決しようとしないこと。
★共同体感覚をもった優位性の追及‥◆他者を支配しない。◆自立する。◆人生の課題を解決する。
★健康なライフスタイル…◆自分には能力(課題解決・他者貢献)がある。◆他者は仲間だ。
・叱る・褒めるの問題。…上下関係。自発的行動にならない。
どうする…「勇気づけ」「他者からの評価に左右されないよう援助する」
「短所を長所とみる」=意味づけを変える
・自分の価値は貢献感によって得られる。自分を好きになる。
★私は自分に価値があると思うときだけ、勇気を持てる。そして
私に価値があると思えるのは、私の行動が共同体にとって有益であるときだけである。
★人の価値は貢献ではなく「貢献感」
「ありがとう」は発しても、求めてはいけない。
★理不尽で悲惨な出来事を防ぐことはできない。
しかし、苦しみや不幸を乗り越える力と勇気を持っている。
原因を過去に求めず、これから何をなすべきか考える。
・よく生きることに専念していれば、先のことは気にかからなくなる。
・究極の目標は幸福である。すべてはこの目標を達成するための手段である。