男の自宅介護

「男性介護者支援を考える」講演会 2017/9/23


「男性介護者支援を考える」講演会行ってきました。

参加者80人ほどでしょうか、男性は10人前後。女性(支援者?)中心でした。

男性介護者の思いを理解している彦さんらしい内容でした。
以前の論文内容から最近変わってきたようでうれしく思います。

講演のポイントとして

「男性介護者の特性を活かす」

「ネガティブの治療(バリアフリー)より全体の増進(ユニバーサルデザイン)」

「情報収集力とヒューマンネットワークの構築で大介護時代に備える」

「介護者の持つ力に注目し維持増進する支援へ」


は大賛成です。その深掘りとアピールをお願いしたいと思います。


---意見---意見には個人差があります---

■男性介護者の力=強みをどうとらまえて、どう世の中にアピールしていくか?と疑問符でした。

→「やさしさ」「仕事のスキル」「真面目」「力強さ」などを具体的に紹介してほしかった。・・・これからでしょうが・・・。

■男性介護者は虐待や離職、孤立など「健康や生活がいきなり破綻するリスクが極めて高い。」→サラッと流したもののネガティブイメージは否定していません。

「極めて高い」のでしょうか?
虐待や離職の原因が「男性」だからなのでしょうか? 

★「虐待者の続柄は、夫と息子で6割」このデータで「男性介護者は虐待(破綻)するリスクが極めて高い」といいますか?

一部のデータで全体を評価するのは危険です。

「受刑者2万4千人の男女比率 91%が男性です」というデータで「男は犯罪するリスクが極めて高い」といいますか?

「社長107万人の男女比率 93%が男性です」というデータで「男は女より優秀である」といいますか?

■「男性介護者の会は介護破綻の予防のため」でしょうか?

介護破綻(虐待・離職・孤立)を抱えた人が集まり

弱音を吐き、悩み共有、励まし、支え合い、居場所・・・。「かわいそうな私」

くわばらくわばら・・。 そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げるとしよう。



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北國健康生きがい支援事業 平成29年度 第1回 金城大学プログラム
男性介護者支援を考える

金城大学 看護学部 彦聖美教授

平成29年9月23日(土・祝)13:30~15:00
北國新聞20階ホール
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---講演内容の抜粋---

・なぜ男性介護者支援?…男性介護者の健康が心配で支援スタート
 上から目線の支援でなく併走者。弱くない力強い。
 男性と女性が違うことは×でなく、特性を活かせばよい。
 「頑固」「孤立」「虐待」「殺人」「介護離職」ネガティブイメージが先行。 (否定していない)
 男性介護者の力=強みをどうとらまえて、どう世の中にアピールしていくか?
 (彦さんもまだ捉えていない)

・男性介護者の状況
 全国では男性34%、独自調査では石川県12% 7100人
 虐待や離職、孤立など健康や生活がいきなり破綻するリスクが極めて高い。

・男性介護者支援の取り組み
 百万石介護メンズ倶楽部の紹介
 金沢野郎の紹介…(ふざけた名前だ…野郎=男をののしって言う語)
 男性介護者のための料理教室の紹介 介護OB参加を促す
 
・男性介護者の研究
 夫介護者:平均79才、通院63%、要介護4・5が22%
 息子介護者:平均58才、未婚64%
 男性:状況把握・分析力、予想する力が高い傾向がある。
 女性:やりがい感、達成感が高い傾向がある

バリアフリー(治療・個別)からユニバーサルデザイン(予防・集団)
 男性への予防的支援を充実すれば、家族全体への波及効果が期待される
 介護環境の整備

・大介護時代を迎えるにあたって
 備え:突然やってくる自覚
   対話、決断を慌てない、経験者の話に触れる、専門家を活用する
 健康の維持
 情報収集:イベント参加
 選択に備えて自分の考えをまとめる

 情報収集力とヒューマンネットワークの構築
  「選択」するための知識や情報。
  能登SNS 資源の共有、有効活用

・当事者力の活用
 助ける支援から維持増進する支援へ
 介護者の力に注目し維持、増進する支援へ



---マスコミはマイナスイメージをピックアップする。---

次の日の朝刊にはやっぱり! 

「介護離職、孤立など負のイメージが先行する男性介護者の支援…」

「介護のための離職が多いことや、介護の悩みを自分で抱え込み孤立しやすい
家事などに困難を感じている現状も説明した…」


彦さんもネガティブイメージを否定してはいない。
支援者は研究費・助成金を得るために男性介護者の支援理由として
「頑固」「孤立」「虐待」「殺人」「介護離職」のネガティブイメージを第1に
あたかも全部がそうであるかのように発表し、マスコミはそれを伝える。
そして男性介護者のイメージは下がっていく。
「支援」である限り、この構図は変わらないのであろう。


---私は介護破綻しない。介護破綻の対象者でもない。=支援の対象でもない。

私は早期退職したが、介護によってしかたなく離職(破綻)したのではない
4年かけてライフプランを立てて計画的に離職した。
1人で余力をもって介護を抱え込んでいる。
家事などに困難も感じていないし、妻と人生を楽しんでいる。

今が一番自由で幸せだ。

 


「破綻する野郎を支援してあげたい」 「孤独死を救いたい」

「あなたはきっと破綻します。だから助けてあげます」 

こんな呪いに反発し

地に落ちた介護者のイメージアップを願う介護者(同志)いませんか?

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