FCD PPM設定


● (No.891) FCD PPM設定 (2015年11月23日)
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今や FUNcbe Dongle Pro+ (FCD) を使う衛星受信が主流となっていますが、海外
からの購入価格も高く(€157)、入手後の設定方法も難しいので、導入をするには
一般には高い壁があることと思います。インターネットでは他に安価な Dongle 
がたくさん存在し、実際にそれを使用して衛星通信をしている局も多くいるので
参考になることでしょう。

[余談] ユーロ記号 € の表記の仕方を模索しているうちに、今朝(11/23)の
     DTUsat-2 の飛来時間がウッカリ過ぎてしまった。失敗,失敗......

さて、FCD の入手には My_HP No.697,698,699,700 の、特に No.698 の一行目の
「FUNcube Dongle Pro」 をクリックして辿ることができます。 設定は No.699 に
書いてありますが、さらに fcd_updj.htm のページが参考になると思います。

なお、この FCD の一本一本には 受信周波数に若干の個体差があるので、それを
補正する必要があります。 具体的には、その個体差の PPM を算出しなければな
りません。 PPM とは、「Parts Per Million」 のことで、受信周波数の変動値が
100万分のいくらなのかを表す周波数補正値のことです。つまり、

  周波数補正値 PPM=(1−(真の周波数/読み取り周波数))x100万 です。

PPM に関しては No.798下段[補足2] で詳細に解説しているので、ご参照下さい。


[抜粋]

144MHz帯では、真値 144.660MHz に対して読み取り値は 144.647MHz だったので

  PPM=(1-(144.660/144.647))*1000000=-90

SDR# - Configure - Frequency correction(ppm)の欄の初期値は -21 なので、

結局、-21.0-90.0=-111.0

この値 -111.0 を、SDR# - Configure - Frequency correction(ppm)の欄に設定
することで、Shift値を入力する必要がない。




[補足]

SDR# の運用には事前にPPM値の正確な設定が必要です。その上で衛星の自動追尾
には、Orbitron + DDE による(2)の方法で、そして主に DTUsat-2, HORYU-4等の
2.4GHz には、自作の sdrtocal.xls による(3)の方法で手動追尾を行っています。

(1) アンテナと周波数の追尾: Calsat32
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr645.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr752.htm

(2) SDRS# 自動追尾: Orbitron + DDE
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr850.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr894.htm

(3) SDR# 手動追尾: Calsat32 + sdrtocal.xls
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr856.htm

SDR# PPM設定:
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr891.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr893.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr894.htm


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