裁判をするには(訴えを提起するには)、まず、裁判所に訴状を提出します。ここでは貸金請求の訴状の書き方(書式)と手続きを説明します。ご注意
- このほかに訴状の書式として、 慰謝料請求する訴状 や、賃料請求する訴状 があります。
- 管轄裁判所(訴状を提出して訴えを提起する裁判所)は、被告の住所地、債務の履行場所、不動産の所在地の裁判所です。
- 見本は、貸金請求の例です。売買、損害賠償請求などの場合は、請求の原因を適宜直して下さい。
- 2001年1 月1日から用紙はA4縦置き、横書き、左に3cm位の綴じ代を作り、左綴じになりました。
- 字の大きさは12ポ位
- 2枚以上になる場合は、契印が必要ですが、本訴状のようにページ数が書いてあると、契印を省略できます。
- 正本1通と、被告と同じ数だけの副本を提出する。
- 印紙は 訴状印紙額計算機で計算した額を訴状の1通に貼る。
- 送達のために、切手(裁判所では郵券といいます)を、6,000円(被告が1名の場合)と1,040円2組に 被告の数をかけた金額です(被告が複数の場合)。
- 当事者に法人がいる場合、法務局で資格証明書または商業登記簿謄本の交付を受け、訴状と一緒に出します。
- このような訴状を受取った被告は答弁書を出す必要があります。
- 証拠は、甲1、甲2のように、番号を付けて写しを提出します(数は、訴状の場合と同じ)。
- 弁護士を頼まず、本人訴訟 をすることもできます。
- 少額事件については、 少額事件を弁護士に依頼したいを参照してください。
訴状見本:A4用紙で、縦置き、横書き
訴状
[ 収入印紙貼付 ]
平成21年7月5日原告訴訟代理人弁護士 〇〇 〇〇 印 東京地方裁判所 民事部 御中 〒〇〇〇-〇〇〇〇東京都中央区日本橋1丁目〇〇番9号
原 告 株式会社〇〇〇〇〇〇
上記代表者代表取締役 〇〇〇〇〇〇(事務所及び送達場所) 〒〇〇〇-〇〇〇〇東京都〇〇区〇町〇丁目〇〇番〇号
〇〇ビル〇〇号
上記原告代理人弁護士 〇〇 〇〇
電話 〇〇-〇〇-〇〇
ファックス 〇〇-〇〇-〇〇〒〇〇〇-〇〇〇〇東京都〇〇〇区〇〇町3丁目7番5号
被 告 〇〇〇〇〇〇貸金請求事件 訴訟物の価格 金300万円
貼用印紙額 金2万円
予納郵券 金6000円
第1 請求の趣旨1 被告は原告に対し、金300万円およびこれに対する平成19年8月13日から支払済まで年5パーセントの割合による金員を支払え。 2 訴訟費用は被告の負担とする。 との判決ならびに仮執行宣言を求める。 - 1 -
第2 請求の原因1 原告は、平成19年8月13日、被告との間で、次の約定にて、金銭消費貸借契約を締結し、被告に対し、金300万円を貸し付けた(甲第1号証)。 イ 被告は、平成20年8月12日までに元金を返済する。
ロ 利息は年5パーセントとし、同期日までに支払う。当時、被告は、アメリカに留学するために学費が必要であったので、被告の懇請により貸したものである。
通常、原告会社における規定では、そのような場合、保証人を用意してもらうが、被告が保証人を用意できないと言っていた。そこで、原告は、特例として、極めて好意的に、保証人なしで貸した。
2 被告は、その後、所在不明となった。
原告は、被告の所在を捜して支払いを求めたが、被告は支払いをしない。3 よって、原告は被告に対し、貸金元金300万円およびこれに対する平成19年8月13日から同20年8月12日まで約定の年5%の割合による利息および約定の返済期日の翌日である同20年8月13日から支払済みまで約定利率年5パーセントの割合による遅延損害金の支払を求めて本訴におよぶ。
証拠方法1. 甲第1号証(借用書) 1通
添付書類1 甲号証写 各1通 2 商業登記簿謄本 1通 3 訴訟委任状 1通 - 2 - 訴状提出時に同時に提出する郵券(郵便切手)/2016.1.1以降
東京地裁 東京簡裁 通常訴訟 通常訴訟 少額訴訟 総額 6000円 5625円 3980円 内訳 500円 8枚 500円 8枚 500円 5枚 100円 10枚 100円 8枚 100円 10枚 82円 5枚 82円 5枚 50円 5枚 50円 5枚 20円 3枚 20円 10枚 20円 5枚 10円 10枚 10円 5枚 10円 10枚 2円 5枚 1円 20枚 1円 5枚 1円 10枚