少額事件だが、弁護士に依頼したい
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2014.9.9mf
相談:少額事件ですが
当て逃げの被害者です。バイクに後ろから当てられ、車にキズ、へこみができました。
加害者の若者は、後から、警察が見つけてくれました。
警察は軽く考えて、「話し合いをしてください。示談ができないなら、書類を作ります」と言っただけで、何もしてくれません。加害者も、なかなか連絡できず、誠意がありません。
少額事件ですが、私は、警察の対応にも、加害者の態度にも納得できませんので、告訴を考えています。弁護士に依頼して告訴したいのですが。
お答え:弁護士に依頼すると費用がかかる
小さな事件ですので、あなたが得るであろう賠償金は少ないです。
弁護士に依頼すれば、費用がかかります。加害者からは得られる損害賠償と、弁護士費用 を比較した場合、割に合わないでしょう。弁護士費用はあなたの負担になる可能性が大きいです。これがあなたが置かれた状況です。弁護士にとっても、同じで、弁護士は、労多くして、利益は少ない、「弁護士費用を受取れば、依頼者(依頼人)から恨まれる事件だな」と思います。
あなたは、本当に、費用を支払ってでも、弁護士に依頼したいのですか。
あなたは、市民として、警察の対応、加害者の態度をただしたいのですか。それとも、(手取りで)多くの経済的利益(
賠償金)を得たいのですか。
前者なら(真実、そのような意思を持った方は、極めて少数です)、自分で費用を負担して、弁護士に依頼すべきです。
後者なら、弁護士に依頼せず、本、ないし、インターネットで調べ、若干の相談料を支払って弁護士に相談するとかし、自分で交渉します。さらに、次の手続きをとるとよいでしょう。
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自分で 道路交通法違反容疑の 告発状 を作り、告発する。
- 自分で、
内容証明郵便 を作成し、送る。
- それでも、効果がない場合は、少額訴訟の訴状、または、通常の、訴状 を作成し、裁判所に提出して訴えを提起する。
- 自分で処理する場合は、(財)日弁連交通事故相談センター(TEL 03-3581-1782)、(財)交通事故紛争処理センター(TEL 03-3346-1756)を利用し、無料で、法律相談、書類の作成につき指導を受けることができます。
ほとんどの人は、お金(手取り金)を増やすために弁護士に依頼します。少額事件の場合は、相手から得られる金額(経済的利益)に比較して、弁護士費用が高いので、弁護士は、依頼人(依頼者)の仕事を引き受けることをためらうでしょう。そのような依頼を受けると、後で(気が変わった)依頼人からクレームが出て、トラブルになると心配するのです。
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