自筆証書遺言

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2012.3.4mf

自筆証書遺言の見本（書式）

弁護士河原崎弘

遺言書
私は、万一のことがあった場合のために、次の通り遺言する。
第１条	東京都渋谷区恵比寿南　丁目　番　　号　乙野花子に対し、次の不動産を遺贈する。　　　　　所在　　　　　　地番　　　　　　　番　　　　　地目　　　　　山林　　　　　地積　　　　　　　平方メートル
第２条	長男〇〇〇〇に対し、以下に記載の不動産を含め第１条記載以外の遺産を全て相続させる。　　　　　所在　　　　　　　市　　　町丁目　　　　　地番　　　　　　番　　　　　地目　　　　　宅地　　　　　地積　　　　　・平方メートル　　　　　所在　　　　　　　　市　　　町　　丁目　　番地　　　　　家屋番号　　　　　　丁目　　番　　の　　　　　構造　　　　　木造瓦亜鉛メッキ鋼板葺弐階建　　　　　種類　　　　　居宅　　　　　床面積　　　　壱階　　　・　　平方メートル　　　　　　　　　　　　　弐階　　　・　　平方メートル
第３条	本遺言の遺言執行者として次の者を指定する東京都港区虎ノ門　丁目　　番　　号　　　　　　　　　　　　　氏名　　　　　　　　　　職業弁護士
年　　月　　日
東京都港区西新橋○丁目７番２１号
遺言者　甲野　一郎　　　印

自筆証書遺言作成の要点

自筆証書遺言は、全文を手で書いて（ワープロ不可）、日付を書き、名前を書き、捺印して下さい。
受遺者乙野次郎は、相続人ではありません。
表現として、「・・・相続させる」と、「・・・遺贈する」とでは、次の通り実質的な違いがありますので、注意してください。ただし、法定相続人以外の者に対しては、「相続させる」と書いても、それは遺贈です（登録税は安くならない）。
遺贈も相続税の対象です（贈与税の対象ではありません：相続税法１条１号）。

記載	登録税	登記の手続き	法的性質
相続	4/1000 安い	相続人の単独申請.....遺言執行者は申請人ではない。	相続分、分割方法の指定
遺贈	20/1000 高い	遺言執行者（いないときは相続人）と受遺者の共同申請	遺贈

自筆証書遺言と公正証書遺言の比較

自筆証書遺言と公正証書遺言とでは、次の通りの違いがあります。
検認（民法1004条）
自筆証書検認が必要・・・・相続登記をすることで執行を妨害をされる危険ある。
公正証書検認が不要・・・・すぐ登記できる
登記所は検認を要求します。
そこで、トラブルが予想され遺言執行者を指定して遺言の執行を速やかに行いたい場合は、公正証書遺言をお勧めします。
自筆証書遺言は無効を主張されることが多いです。

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