登山NO.002 大 菩 薩 嶺( 大菩薩嶺:2,057m ) 1988.11.22登山


 雪の大菩薩峠( 1990.2.17 )

【大菩薩嶺登山記録】

【大菩薩嶺登山データ】

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再登山


NO.2 大菩薩嶺登山記録

丹沢山塊を数回登ると、 そろそろ他の山も登りたくなるのは道理である。

そこで、色々調べたあげく、大菩薩嶺なら日帰りも十分可能と判断して、11月の終わりに大菩薩嶺へ行ってきた。

この頃は、まだ登山ということに対して臆病な部分があり、 さらに朝早く知らない土地へ電車・バスを乗り継いで出かけるなどということは、本当に冒険に属するような (ちょっと大袈裟か ?) ものであり、 この大菩薩嶺に向かうのにも少し勇気を必要とした次第である。

交通路であるが、今は瀬谷から横浜に出て、そこから東神奈川経由で八王子に行き、 八王子からさらに高尾まで行って、朝 6時44分の始発列車に乗り、中央本線沿線の駅へ出かけるのを当然のルートとしているが、 この時はまだそういう考えが浮かばず、海老名へ出て橋本経由で八王子に行き、そこからさらに高尾へ出て中央本線に乗って塩山へ行くというルートをとったのだった。

従って、塩山で大菩薩登山口行きのバスに乗ったのが 9時半前で、 登山口の裂石についたのは 10時近くであった。
しかし、それでも晩秋の空は青く澄み渡り、陽が高く昇っても周囲の景色は霞んだりせず、また枯葉の敷き詰められた登山道を歩くのは大変気持ちが良い。

途中、第一展望台では、木々の間から周囲の山々を眺めることができたが、 この頃はどの山も特定することができず、残念な思いがしたのを覚えている。

上日川峠に着くと、車が多く駐車しており、 この峠まで車で上がってきて ここから登山する人が多くいるのに少々驚かされた。
いくら途中まで車道やケーブルがあるからといって、途中の行程を省略するのは、何か大変許せない気がする。
やはり 山は基本的に麓から登ってこそ、登山といえる のではないか、 と思う次第である ( せめてバス路線のある所までは許す )
こうした考えは今も持ち続けており、この大菩薩嶺以降の百名山登山でも極力実践してきているが、百名山ブームの今日、 ピークハントだけが目的となる風潮があったとしたら残念である。
閑話休題。

福ちゃん荘の前を過ぎると、富士見山荘。その前でその名の通り、 美しい富士山を眺めることができた。
いつも遠く横浜の地から、頭 3分の1程の富士山しか見ていなかった私にとって、その大きく裾を広げた美しい姿は驚きであり、 また感動すら覚えたのだった。

勝縁荘の所で右に道を折れ、樹林帯の中を結構長い時間登ると、 やがて左上方に小屋が見え、そこが大菩薩峠であった。
峠は伸びやかに開けた明るい所で、大菩薩嶺に続く尾根通しの道は、本当に心を浮き立たせてくれるとともに、 富士山や南アルプス (当時は山をほとんど特定できなかった) の眺めが大変素晴らしい。

ただ、この明るい道も、冬に吹雪いた時には大変厳しいものに変わる。
遮るものがないことから、強い風をまともに受けて、1歩進むのにも大変苦労させられたことがあり、 かと思うと、またその翌週ここを訪れた時には、明るい太陽の下、雪がきらめいてその美しさに圧倒されるなど、 四季の中での色々な表情を見せてくれる。
だから山は面白いのかもしれない。

肝心の大菩薩嶺は、樹林帯の中にあり、展望が全くきかなかったが、 私にとって初めての 2,000m級の山であり、結構 感激するものがあった。

下りはそのまま尾根を進み、丸川峠まで行き、裂石へ向かった。
大菩薩嶺から丸川峠までの道は、樹林帯を抜けると展望が開け、逆光ではあるが富士山も眺められてなかなか気持ちが良かったが、 丸川峠から裂石までの道は樹林帯の中の急下降であり、少々飽きがくる。

裂石に着くと、バスの時間まで 1時間以上もあったので、 つい ? 塩山まで歩いてしまった ( こういう自分に我ながらあきれる時がある )

丹沢とはまるで違う、明るく伸びやかな山容に感激するとともに、 もっと他の山域を歩かねばと反省させられた 1日であった。


大 菩 薩 嶺 登 山 デ ー タ

上記登山の
データ
登山日:1988.11.22 天候:快晴単独行日帰り
登山路:裂石−上日川峠−福ちゃん荘−大菩薩峠−親不知ノ頭−妙見ノ頭−雷岩−大菩薩嶺−丸川峠− 裂石−塩山
交通往路:瀬谷−(相鉄線)−海老名−(相模線)−橋本−(横浜線)−八王子−(中央線)−高尾− (中央本線)−塩山−(バス)−大菩薩登山口
交通復路:塩山−(中央本線)−八王子−(横浜線)−橋本−(相模線)−海老名−(相鉄線)− 海老名
その他の
大菩薩登山
(1) 裂石− 上日川峠−福ちゃん荘−大菩薩峠−フルコンバ−白糸滝橋−小菅  (1989.1.3:快晴)
(2) 裂石−上日川峠−福ちゃん荘−大菩薩峠−親不知ノ頭−雷岩−大菩薩嶺−雷岩− 福ちゃん荘−上日川峠− 裂石  (1990.2.10:曇り後吹雪)
(3) 裂石−上日川峠−福ちゃん荘−大菩薩峠−親不知ノ頭−雷岩−大菩薩嶺−丸川峠− 裂石  (1990.2.17:快晴)
(4) 千石茶屋前−上日川峠−福ちゃん荘−大菩薩峠−親不知ノ頭−雷岩−大菩薩嶺−雷岩−福ちゃん荘− 上日川峠−千石茶屋前  (1997.8.30:曇り時々雨)
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(5) 裂石−上日川峠−石丸峠−熊沢山−大菩薩峠−親不知ノ頭−神部岩−雷岩−大菩薩嶺−丸川峠−裂石  (2010.1.30:快晴)
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(6) 裂石−丸川峠−大菩薩嶺−雷岩−神部岩−賽ノ河原−親不知ノ頭−大菩薩峠−上日川峠−裂石  (2015.2.3:快晴)
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(7) 丸川峠分岐駐車場−上日川峠−福ちゃん荘−雷岩−大菩薩嶺−雷岩−神部岩−賽ノ河原−親不知ノ頭−大菩薩峠−上日川峠−丸川峠分岐駐車場  (2019.3.20:快晴)
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