登山NO.005 金 峰 山( 金峰山:2,599m )1989.7.22登山


 朝日を浴びた金峰山頂上五丈岩( 1989.7.22 )

【金峰山登山記録】

【金峰山登山データ】

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NO.5 金峰山登山記録

初めての山小屋登山として金峰山・瑞牆山を選んだ。
同行者はいつもの I 氏である。
横浜駅で待ち合わせをして、後述の
【 登山データ 】 記載のルートにて韮崎に行き、 そこからバスで増富鉱泉に向かった。

増富鉱泉では、まず食堂にて腹ごしらえし、その後 10時30分に瑞牆山荘までの長い道のりを歩き始めたのだが、 しばらく道を進むと、我々を抜こうとしたワゴン車が車を止めてくれて、瑞牆山荘まで乗せてくれるという。これは大変助かった。
運転していたのは、これから金峰山に登ろうとする母子連れで、運転をしている方 (母親) は大変気さくに色々な話をしてくれた (過去にあった富士見平小屋での殺人事件まで)
丁重にお礼を言って、瑞牆山荘の前で別れ、シラカバ林の中をまずは富士見平に向かう。
空は今まで晴れていたのであるが、だんだん暗くなって、今にも雨が降り出しそうになり、 本来なら途中で見えるはずの瑞牆山も姿が全く見えない。

富士見平から金峰山方面への道を進み、木の根が結構露出している登山道を進むと、 途中から足元を水が流れるようになり、少し道が下り気味になったと思ったら大日小屋の前であった。

ここで水を補給し、先へ進むと、道は急坂となり遠くに大きな岩山が見えてくる。
ガイドブックに載っていた大日岩で、その岸壁を仰ぎ見る基部に辿り着いてみると、上部には今にも崩れそうな形で重なっている岩が多く見える。 これはあまり気分が良いものではないと、できるだけ急いで通り過ぎるよう足を早める。
苔むした原生林の中を進む頃には雨となり、傘を差しながら急坂を登っていく。
やがて森林限界の砂払いノ頭に着いたが、ここからは尾根道が続くことになり、途中、前には金峰山山頂の五丈岩が、 そして振り返れば黒い雲の中に瑞牆山がその特徴ある姿を見せてくれている。

この辺になるとシャクナゲが岩の間に咲いており、降る雨にもめげずに写真を何枚か撮ったのであるが、 鳴り響く雷鳴に身が縮む思いで、なかなか落ち着いてシャッターを切ることができない状態であった。
雨はシトシトという程度であったが、先程来の雷がどうも気になるので、千代ノ吹上から金峰山へ直登するのを止めて、 直接金峰山小屋へ行く道をとることにする。
やはりイヤな予感は当たっていたようで、小屋について暫くしてから雨足が強くなり、 やがて、とても山頂では記念写真をとることなどできないようなもの凄い降りになったのであった。本当にラッキーである。

小屋は 2階建てになっていて、2階の方はどこかの女子高生の一団が使用している。
どうやら、今日は 2人の先生 (無論女性) に引率されて国師ヶ岳まで行って来たらしい。
初めての小屋泊まりは、やはり慣れないせいか、十分な睡眠はとれなかったものの、質素であるが食事は十分においしく、 また同泊した人たちとの語らいも大変楽しかった。
特に小屋の御主人である林さんは、楽しく語らいに参加してくれ、話が進む中で、 偶然私と同じ日に丹沢山に登っていたことまで分かるなど (林さんは登山リレーに参加)、大いに話が盛り上がったのであった。
そして、さらに興が乗ったのか、我々に残り少なくなったコケモモ酒を振る舞うことまでしてくれ、本当に楽しい一時であった。
そして、翌年の正月には年賀状まで戴き、山小屋の御主人として、人との触れあいを大切にしているのだなあと感心させられたことを覚えている。
しかし、聞けばその林さんもこの数年後にはお亡くなりになったとのこと、心からご冥福をお祈りいたします。

翌日は快晴。ご来光を仰ぐべく、金峰山頂上に向かう。
頂上で待っていると、やがて朝日が甲武信岳方面から姿を現し、 それにつれて周囲の山々が赤く染まっていく姿は感動的であった。特に、 雲に浮かんだ富士山が色を次第に変えていく姿、 そして金峰山頂上にある五丈岩の色が変化していく様子は本当に素晴らしく、幻想的でさえあった。
暫し頂上の風景を堪能した後、小屋に戻り、食事を済ませて瑞牆山へと向かう。
瑞牆山との分岐となる富士見平までは、昨日登った道を戻るだけであり、かなり早いペースで下りることができたのであった。

以下、瑞牆山の項へ続く。

初めての小屋泊まりは大変楽しく、また金峰山はこれまで登った山よりは一段格が上のような気がして、 その山に登れたことに格段の喜びを感じたのであった。


金 峰 山 登 山 デ ー タ

上記登山のデータ登山日:1989.7.22 天候:快晴I氏同行前日泊
登山路:瑞牆山荘−富士見平−大日小屋−大日岩−千代ノ吹上− 金峰山小屋()−金峰山−金峰山小屋−千代ノ吹上−大日岩−富士見平(瑞牆山へ)
交通往路:瀬谷−(相鉄線)−横浜−(京浜東北線)−東神奈川− (横浜線)−八王子−(中央線)−高尾−(中央本線)−韮崎−(バス)増富鉱泉−(車)−瑞牆山荘
交通復路瑞牆山の項参照
その他:7月21日に金峰山小屋まで行き、翌22日に金峰山、瑞牆山登山。
その他の
金峰山登山
金峰山荘−中ノ沢出合−中間点−金峰山小屋−金峰山−金峰山東肩−朝日岳−朝日峠−大弛峠−三繋平−国師ヶ岳−三繋平− 北奥千丈岳−三繋平−夢の庭園−大弛峠−廻目平−金峰山荘   (2001.07.08 : 晴れ後曇り)
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金峰山荘−中ノ沢出合−中間点−金峰山小屋−金峰山−五丈岩−金峰山小屋分岐−金峰山小屋−金峰山登山口−金峰山荘   (2004.07.18 : 晴れ後曇り)
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アコウの土場−軌道跡−荒川渡渉点−KK分岐(表参道合流点)−御室小屋−鎖場−片手回し岩−五丈岩−金峰山−賽ノ河原−朝日岳−大ナギ−朝日峠−大弛峠−アコウの土場   (2015.06.24 : 晴れ後曇り)
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瑞牆山荘駐車場−富士見平−大日岩−砂払ノ頭−千代ノ吹上−金峰山 (往路を戻る)   (2016.12.7 : 快晴)
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