NO.002 小金沢連嶺( 小金沢連嶺:2,014m ) 1991.1.4登山


 狼平・石丸峠方面を振り返る( 1991.1.4 )
【小金沢連嶺について】

【小金沢連嶺登山データ】

再登山


小金沢連嶺について

恒例の正月登山で小金沢連嶺の縦走を試みた。
上日川峠までは、大菩薩嶺に登るお馴染みの道である。
上日川峠からは、福ちゃん荘の方へではなく、真っ直ぐ大菩薩館の方へ向かう。えぐれた轍の跡がぬかるんで大変歩きにくい。
小さな沢を何回か横切り、再び車道に出るが、これを突っ切って樹林帯を登る。
下は笹の道で、陽がほとんどあたらないことから残雪がかなりあり、少々これからの登山路に不安を覚える。 しかし、暗い樹林帯を抜けると、明るい尾根の上に飛び出し (小屋平)、 谷を隔てた正面には狼平の明るい笹原が見えて、その不安も一気に消し飛ぶ。

尾根を右に回りながら、熊沢山南面を横切り、やがて石丸峠を越え、狼平に入る。
狼平は明るい草原で、黄色く枯れた笹に雪が残り、青い空とのコントラストが美しい。
この狼平からいよいよ小金沢連嶺への縦走が始まることになる。
狼平を過ぎると、展望のない登り道となり、苦しい中を喘ぎながら進むと、登り切った所が小金沢山で、 頂上には小金沢山の標識が掛けてあったが、地図上では雨沢ノ頭あるいは小金沢最高点として記されている (ことの方が多いようである)

頂上からは、裾を広げた大きな富士山と、 これから進む縦走路にある牛奥ノ雁ヶ腹摺山が見えるなど良い展望を得られたのだが、とにかく底冷えのする寒さで、 太陽の光を受けてはいるものの、じっとしていることができず、すぐさま牛奥ノ雁ヶ腹摺山を正面に見ながらの下りに入ることにする。
2つ程ピークを越えた所が、牛奥ノ雁ヶ腹摺山であったが、ここでも南アルプスの展望を楽しみはしたものの、動いていないと寒くてたまらない。

この牛奥ノ雁ヶ腹摺山から賽ノ河原へ下るところは、今までの暗い樹林帯の登りとはうって変わった明るい笹原が広がり、 大変気持ちの良いところで、吹き渡る冷たい風もここでは頬に心地よくさえ感じられたのだった。
黒岳の山頂は、木々に囲まれて展望は全くきかないが、白く塗られた立派な標識があり、小金沢山と違って、 こちらは立派に認知された山だということが分かる。
今までのパターンと同様に、この黒岳を過ぎるとまた明るい原が広がり、特に白岩ノ丸から湯ノ沢峠への下りは、 このコース最後の景観として、気持ちよく下ることができた。

湯ノ沢峠からは焼山沢沿いの道を下ることになるが、どういう訳かその山道が見つからず、 林道を通って大きく迂回する羽目になってしまい、時間を大幅にロスしてしまう。
従って、両側に廃屋のある道を進み、景徳院入口を過ぎ、初鹿野駅 (現在は甲斐大和) に着いた頃には、 あたりは真っ暗になっていたのだった。
寒い中の登山であり、各山頂では寒さに打ち震えたが、ほとんど人に会わない静かな山旅を楽しむことができた。



小 金 沢 山 登 山 デ ー タ

上記登山のデータ 登山日:1991.1.4 天候:晴れ時々曇り 単独行 日帰り
登山路:裂石−上日川峠−大菩薩館−石麻羅 −小屋平−石丸峠−狼平−小金沢山−牛奥ノ雁ヶ腹摺山−黒岳山−白岩丸−湯ノ沢峠−焼山−六本杉橋−初鹿野
交通往路:瀬谷−(相鉄線)−横浜−(京浜東北線)−東神奈川− (横浜線)−八王子−(中央線)−高尾−(中央本線)−塩山−(タクシー)−裂石
交通復路:初鹿野−(中央本線)−八王子−(横浜線) −橋本−(相模線)−海老名−(相鉄線)−瀬谷
その他の
小金沢山
登山
(1) 裂石−上日川峠−大菩薩館−石麻羅−小屋平−石丸峠−狼平−小金沢山− 牛奥ノ雁ヶ腹摺山−黒岳山−白岩丸−湯ノ沢峠−焼山−六本杉橋−甲斐大和 ( 2000.12.29:快晴 )    詳しくはこ こ をクリック

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