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11.天河伝説殺人事件 12.鞆の浦殺人事件 13.江田島殺人事件 14.讃岐路殺人事件 15.琥珀の道殺人事件 16.神戸殺人事件 17.琵琶湖周航殺人歌 18.長崎殺人事件 19.御堂筋殺人事件 20.伊香保殺人事件 |
【作家歴】、後鳥羽伝説殺人事件、平家伝説殺人事件、遠野殺人事件、赤い雲伝説殺人事件、夏泊殺人岬、津和野殺人事件、白鳥殺人事件、高千穂殺人事件、小樽殺人事件、日光殺人事件 |
平城山を越えた女、耳なし芳一からの手紙、上野谷中殺人事件、浅見光彦殺人事件、鐘、横浜殺人事件、日蓮伝説殺人事件、透明な遺書、坊ちゃん殺人事件、金沢殺人事件 |
箱庭、蜃気楼、佐渡伝説殺人事件、斎王の葬列、皇女の霊柩、藍色回廊殺人事件、ユタが愛した探偵、はちまん、箸墓幻想、中央構造帯 |
しまなみ幻想、贄門島、化生の海、十三の冥府、イタリア幻想曲、還らざる道、ぼくが探偵だった夏、名探偵・浅見光彦全短編 ※付録:平塚神社 |
●「天河伝説殺人事件(上下)」● ★★ |
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1990年06月
2003/05/09 |
“浅見光彦・伝説ミステリ”。 プロローグ/五十鈴を持っていた男/「道成寺」の鐘の中で/吉野奥山に消ゆ/霊気満つる谷/悲劇の連鎖/留置人・浅見光彦/雨降らしの面/浅見の「定理」/歴史と奇跡は繰り返す/初恋の女/悲劇の演出者/ひとり静/エピローグ |
●「鞆の浦殺人事件」● ★ |
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1991年07月 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”。 シリーズ中「軽井沢のセンセ」と呼ばれる、著者自身が登場する作品。 かなりご自分をお粗末な作家として描いており、そこまでご自分を貶めなくても、という感じる程。ですから、ワトソン役はちと無理なようです。 その内田康夫先生が事件に巻き込まれ、当然の如く浅見光彦を引っ張り出すのですが、そこにそもそもの仕掛けがあった、というのが本ストーリィのミソ。 プロローグ/奇怪な罠/自殺と他殺と/特命調査員/再会/終結宣言/初めと終わりと/エピローグ |
●「江田島殺人事件」● ☆ |
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1992年01月 |
兄・陽一郎からの紹介で、海上自衛隊の現役海将補が持ち込んできた相談事とは、江田島の記念館から盗まれた軍神・東郷元帥の佩剣探しという、“浅見光彦・旅情ミステリ”。 まずは江田島へと向った浅見が出会ったのは、10年前に父親が江田島で自殺したという近江佳美・竜太の姉弟。そして、その江田島で、近江姉弟の父親とそっくりの、短剣による自殺らしい事件が起こります。 プロローグ/東郷元帥の短剣/ふるたかグループ/軍神になれなかった男/消えた怪物/潜水艦「はるしお」/至誠に悖るなかりしか/エピローグ |
●「讃岐路殺人事件」● ☆ |
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1992年05月 2002年10月 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”。 自殺と報じられた渦中の若い女性・久保彩奈は、本当に自殺したのか、それとも偽装か。浅見は好奇心をそそられ、単独で調査に乗り出します。 プロローグ/心の旅路/瀬戸大橋自殺者第一号/石の町/ウラシマ・タロウ・ホコ/見えざる敵/失踪の構図/鬼ヶ島の死者/闇と光と/エピローグ |
●「琥珀の道(アンバー・ロード)殺人事件」● ☆ |
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2003/06/03 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”、第31作目。 プロローグ/面影橋通り魔殺人/北山崎赤い壁/疑惑の海/軽井沢晩秋/自殺者は殺されない/つややかな記憶/エピローグ |
●「神戸殺人事件」● ★ |
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2003年03月
2003/04/05 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”。浅見もの5冊目の読書です。 本書は、浅見光彦シリーズでは第34作目、光文社本では第9作目だそうです。 浅見光彦ものミステリがいろいろな出版社から出ていることについて、不思議に感じていたのですが、当初廣済堂出版から3冊が刊行され、その後「津和野殺人事件」を契機にオープンとなって各社から刊行されるようになったのだそうです。(巻末「自作解説」から) 本書は、神戸の旧家かつ海運会社を経営する小野田家を舞台にしたミステリ。執事がいたり、元巡査部長のお手伝いさんがいたりと、錚々たる顔ぶれ。 プロローグ/芦屋六麓荘/鵯越の男/瓢箪亭異聞/赤い寺と白い犬/布引の滝の死者/女たちの秘密/亜希の決断/六甲山/エピローグ |
●「琵琶湖周航殺人歌」● ★ |
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1992年07月 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”。 琵琶湖近くの土地で起きた殺人事件の解明に、浅見光彦が学生時代の友人に頼まれ、引っ張り出されます。 浅見が当初は地元警察の刑事達を凌ぎ、最後はその刑事たちと協力し合って事件解決をもたらすという、いつものパターン。そして、浅見の傍らに、事件関係者あるいは協力者として若い女性が登場し、その女性が浅見にほのかな慕情を寄せるというのも、いつものパターン。(今回の女性は、東京からたまたま旅行に来ていて事件に関わりをもったOL・森史絵) 今回の題材は、琵琶湖。開発促進による琵琶湖の水資源汚染が、重大な問題となっています。琵琶湖というのは、とにもかくにも日本を代表する景観のひとつ。地元関係者でなくても、琵琶湖の環境保全については関心を抱かざるを得ません。 プロローグ/死にかけた湖/われは湖の子/湖西に死し湖東に死す/密室の謎/推理の壁/哀歌の流れる湖/エピローグ |
●「長崎殺人事件」● ★★ |
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1998年03月
2003/05/11 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”。シリーズで、初めて作家・内田康夫が登場した記念すべき作品。 本作品においては、長崎情緒、またそこの人々の愛する者への深い思い、そして長崎に対する愛情が印象的。そんな普通の人々の幸せを踏みにじるような被害者2人の行動に、作者自身、浅見の怒りが感じられます。 プロローグ/春香の反逆/蝶々夫人のたたり/名探偵飛ぶ/稲佐山/ポルトガル村計画/島原の女/グラバー邸の幽霊/発掘された真相/エピローグ |
●「御堂筋殺人事件」● ☆ |
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1998年02月 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”37作目。 折角大阪にいるのだからと、大阪を舞台にした作品を読もうと選んだ一冊。 しかし、所詮大阪というのは都会のひとつですから、ストーリィ自体は東京が舞台であっても何ら変わりありません。 大阪らしさが出ているところといえば、浅見光彦がお好み焼きをはじめとした食べ物の美味しさに感激するところ、女性登場人物の中で目立つ存在となる畑中有紀子が如何にも大阪ならではの女性、という辺りでしょうか。 事件は、御堂筋(大阪のメインストリート)でのパレードの真っ最中、企業のイメージキャラクターに選ばれた美人モデルが行進物の上から転落死するという、衝撃的なもの。 プロローグ/パレードの惨劇/アリスの幽霊/幸運な死者/発明者/アリスは知っていた/浅見光彦の敗北/花のごとく儚く/エピローグ |
●「伊香保殺人事件」● ☆ |
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1994年06月
2003/06/19 |
“浅見光彦・旅情ミステリ”。 事件は、金融会社の役員が夫婦共々連続して殺害されるというもの。伊香保温泉、その地を愛した竹久夢二が、本ストーリィのミソ、と言えるでしょう。 プロローグ/雲台寺炎上/竹久夢二を恋する女/裸身の師と弟子/自動車電話/奇妙な一致/日なた道と日かげ道/エピローグ |
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