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21.革命のライオン−小説フランス革命・第一部 1− (文庫:1.革命のライオン〜2.パリの蜂起)
22.バスチーユの陥落−小説フランス革命・第一部 2−
23.聖者の戦い−小説フランス革命・第一部 3−
24.議会の迷走−小説フランス革命・第一部 4−
25.王の逃亡−小説フランス革命・第一部 5−
26.フイヤン派の野望−小説フランス革命・第一部 6− 27.ジロンド派の興亡−小説フランス革命・第ニ部 7−
28.共和政の樹立−小説フランス革命・第二部 8−
29.ジャコバン派の独裁−小説フランス革命・第二部 9−
30.粛清の嵐−小説フランス革命・第二部 10−
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【作家歴】、ジャガーになった男、傭兵ピエール、赤目、双頭の鷲、王妃の離婚、カエサルを撃て、カルチェ・ラタン、二人のガスコン、ダルタニャンの生涯、オクシタニア |
黒い悪魔、ジャンヌ・ダルクまたはロメ、剣闘士スパルタクス、褐色の文豪、女信長、アメリカ第二次南北戦争、カペー朝、象牙色の賢者、新徴組、ペリー |
徳の政治、革命の終焉、黒王妃、ヴァロワ朝、ラ・ミッション、ハンニバル戦争、ファイト、遺訓、ナポレオン1、ナポレオン2、ナポレオン3 |
日蓮、最終飛行、チャンバラ |
●「革命のライオン−小説フランス革命・第一部 1−」● ★★ |
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2011年09月
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西洋歴史小説を書く作家は少なく、藤本ひとみ、佐藤賢一さんの2人がその旗手として登場したとき、とても新鮮な気持ちがしたものです。 さて、本書はその記念すべき第1巻。 本巻ストーリィは、ヴェルサイユで全国三部会が開催され、平民が第三身分部会を“国民会議”と宣して、自ら行動を起こし始めるところまで。 ヴェルサイユ/プロヴァンス/選挙運動/マルセイユ/小革命/パリ/議員行進/開会/処女演説/貴族の館/駆け引き/投票/球戯場の誓い/密談/親臨会議/急展開/告発/最後通牒 |
●「バスティーユの陥落−小説フランス革命・第一部 2−」● ★★ |
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2011年10月
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この「小説フランス革命」、佐藤さんは歴史的事実の流れではなく、少数の個人に重点を置いて描いているようです。 そのミラボーにうまく挑発され、パリでの平民決起の扇動役に仕立てあげられてしまっのが、ルイ・ル・グラン学院でロベスピエールの一年後輩だった弁護士カミーユ・デムーラン。 舞台はヴェルサイユからパリへ。群集のエレルギーはついにバスティーユ陥落という成果をもたらす。 群集が形成されると思いも寄らない行動が生まれる、歴史においては常に予想外の行動・結果が生まれるもの。 貴族の陰謀/パレ・ロワイヤル/武器をとれ/武器がない/武器がほしい/武器をさがせ/バスティーユ/ひた走れ/突き進め/革命か、暴動か/さらば、貴族よ/人権宣言/パレ・ロワイヤル再び/ヴェルサイユ行進/女たちの勝利/密使 |
●「聖者の戦い−小説フランス革命・第一部 3−」● ★★ |
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2011年12月
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フランス革命という歴史的事実を描くのではなく、フランス革命という時代の渦中で主役を演じた人物たちが“語る”というスタイルをもって人間臭く描く、第3巻に至ってますますその印象は強まります。 ミラボーを敵視する議員たちがいつのまにか結集し、ミラボーは目指していた大臣席を手中にできず。 なお、憲法制定国民議会は、人民より高い地位を何とか固守したいと粘る聖職者たち、自分たちの利益・財産が確保できればもう革命騒ぎは終わりで良いと言わんばかりのブルジョア、急進的な左派の動静が対立し、混迷を深めるばかりのようです。 大貴族/神殿/ジャコバン・クラブ/新しき秩序/新聞/紹介/腐れ縁/僧衣の亡者/切り崩し/モンモラン報告/談合/対決/会見/アヴィニョン問題/連盟祭/告発/仲間として |
●「議会の迷走−小説フランス革命・第一部 4−」● ★☆ |
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2012年01月
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この大長篇歴史小説「小説フランス革命」において、ひとつの曲がり角を迎えたと言うべき巻。 誰がこのフランスの主導権を握るのか、ラファイエットか、ブルジョア階層か、社会の下層に甘んじてきた一般市民か。 何だかんだと言いつつ、ここまで本シリーズを魅力的に引っ張ってきたのは、ミラボーという傑物に他なりません。 ナンシー事件/抗議集会/議決/不評/有無をいわせず/第一人者/王の批准/サン・シュルピス教会/新しい僧侶/聖別/亡命禁止法/裏側/死の床/遺言/獅子の居所 |
●「王の逃亡−小説フランス革命・第一部 5−」● ★★ |
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2012年03月
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本巻は、ルイ16世が家族を伴ってのパリ脱出行を描いた巻。 一般的にフランス革命の歴史を辿る時、ルイ16世の胸の内を深く量ろうとすることは殆どなかったのではないか。どちらかというと、歴史に翻弄された不運な人物と、一つの駒のようにしか考えなかったように思います。 さて、歴史どおり脱出行に失敗し、捕らわれてパリに戻された国王一家。自室に戻って鏡を覗いたマリー・アントワネット、その華やかだった金髪がすっかり白くなっているのを見て悲鳴を上げたという情景は、忘れ難いものがあります。 溜め息/決意/離れ業/三頭派/晩餐会/脱出/意外な展開/フェルセンポン・ドゥ・ソム・ヴェール/サント・ムヌー/ヴァレンヌ/旅券検め/ソースの家/二転三転/別意見/民の声/出迎え/朗報/パリの騒ぎ/沈黙 |
●「フイヤン派の野望−小説フランス革命・第一部 6−」● ★☆ |
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2012年04月 2010/10/24 |
国王の脱出行、失敗を受けての巻。 ロベスピエールが中心となる“ジャコバン派”から、国王擁護の立場をとる三頭派らの議員が離脱し、“フイヤン派”を起こす。 ミラボーのような個性的で人を圧倒するような人物の存在が懐かしくなります。 記念日/署名嘆願大作戦/フイヤン・クラブ/祖国の祭壇/罠/シャン・ドゥ・マルス/サン・トノレ街/デュプレイ家/再建の誓い/ピルニッツ宣言/最後の議会/立法議会の始まり/帰郷/パリへの手紙/故郷の人々/心の友/内閣改造/反戦論/迷い/珍客 |
27. | |
●「ジロンド派の興亡−小説フランス革命・第二部 7−」● ★☆ |
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2014年09月
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約2年ぶりの刊行となった第7巻。 “フイヤン派”に対抗してジロンド県出身者を中心にした“ジロンド派”が台頭、国王を追い詰めようとデモ等を繰り返します。 どの派も要は、国民を自分たちの思うままに操り、自分たちに都合の良い政治状況を作り出そうとしているのでしょうが、国民=群集というのはそう簡単に操れるものではない、それはもう巨大な怪物のような存在、と私には思えます。 女であること/サロン/政界再編/砂糖/シェルブールの思い出/晴れの日/開戦/開眼/大理石の館/オーストリア委員会/先手/切り札/相談/六月二十日/群集/勝負/敗戦処理/復活の日/友情の名の下に/誤算 |
28. | |
●「共和政の樹立−小説フランス革命・第二部 8−」● ★★ |
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2014年10月
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本シリーズの面白さは、時に主要人物の主観によって事態の推移が語られるところにあります。それによって、革命の主要人物にとってもままならぬ展開、予想もしなかった展開が繰り広げられる革命の姿が、歴然として語られるという効果をもたらしています。 何故国王ルイは断罪されるに至ったのか。そしてまたルイはそれをどう受け入れたのか。 ※なお本巻中、強く印象に残る一文がありました。ロベスピエールが議会の混乱を嘆いて口にする言葉ですが、「政争とは、つまるところが政治の停滞に他ならなかった」というもの。まさに現在の日本の国会そのものではないでしょうか。歴史は繰り返す、でも知恵を発揮し愚かなことは繰り返さないで欲しいものです。 食事会/蜂起/ラ・マルセイエーズ/自信/味方/硝煙の彼方/臨時執行評議会/舵取り/大胆に/タンプル塔/九月虐殺/思わぬ顔ぶれ/国民公会の始まり/マラ/辞任問題/使途不明金/名演説/隠し戸棚/裁判/有徳の少数派/票決/その朝/断頭台 |
29. | |
「ジャコバン派の独裁−小説フランス革命・第二部 9−」 ★★ |
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2014年12月
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表題は「ジャコバン派の独裁」ですが、本書において描かれるのは既成事実としての独裁ではなく、独裁に至る前段階の諸派対立事情。 デムーラン、ロベスピエール、ダントン、マラ、ロラン夫人というお馴染みの登場人物に加え、本巻では新たにジャック・ルネ・エベールという饒舌な人物が登場します。 自由主義経済を標榜し現状維持を図るジロンド派に対し、ジャコバン派は革命裁判所設置、公安委員会発足と攻勢を強め、最後にはジャコバン派の独裁が懸念されるという事態に、というストーリィ。 暴動/サン・キュロットの魂/マラになりたい/愚か者の末路/民衆の恐怖/革命裁判所/デュムーリエ事件/全面戦争/ダントンの理由/猛攻/秘策/マラの逮捕/マラの裁判/マラの戦い/マラの勝利/新人権宣言/十二人委員会/秘密/俺っちの逮捕/思わぬ報せ/あと一歩/蜂起の始まり/議会の反応/ヴェルニョー/公安委の凶報/ダントンの願い |
30. | |
「粛清の嵐−小説フランス革命・第二部 10−」 ★★ |
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2015年01月
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前巻から引き続き、パリはますます混乱に満ち、過激の一途をたどるばかり。 ジャコバン派の若き議員サン・ジュストは“恐怖政治”を提唱し、ロベスピエールを革命の指導者に押し上げようと暗躍。 そうした中で最初から革命の渦中に身を置き、新聞発行人、国民公会議員として活動を続けるデムーランは、何でこんなことになったのかと嘆くばかり。彼とリュシルの結婚式に立ち会ってくれた60人の内今も生き残っているのはもう2人しかいないという言葉には、革命の凄まじさを端的に語っています。 モテない野郎は/逮捕状/窮地/逃亡/調整/通行禁止令/包囲/すっきりしない/この俺こそ/暗殺/後継者/大公委員会/コルドリエ派/俺っちに任せろ/蜂起再び/革命的理性を信じろ/ジロンド派の最期/前線/ストラスブール/脱キリスト教/自由の女神/対決/フランス語学校 |
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