53 |
A |
3音の叩き付けるような無気味な和音(長ニ度音程の和音が真夜中のノックを連想させる。)で始まり3音の動機がそれに続く。映画「若き親衛隊」の「英雄の死(葬送行進曲)」も同じ短三和音の分散和音で始まる。(「英雄の死」は、ワグナーの「神々の黄昏」の葬送行進曲を下敷きにしていると思われる。)テンポを速めると第3楽章で引用されたチェロ協奏曲第1番の冒頭と酷似する。
DIES IRAEが再び演奏され(53.21)、楽章の切れ目を挟んだ両側を
DIES IRAE が 囲む形になる。
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54 |
B |
第一ヴァイオリンを除く下3声部が、 重苦しい聖歌風の旋律を演奏。
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57 |
A |
DIES IRAE の部分は DSCH に変わっている。 |
58 |
C |
第一ヴァイオリンが革命歌「重き鎖につながれて」を歌う。 下3声部にほとんど動きがないためくっきり浮かび上がる。
続いて革命歌「今日は自由よ」の変型をまず下3声部で(60)続いて第一ヴァイオリンで演奏する(61)。テンポが違うため、第2楽章とは異なり自由にたいする(あきらめきれない)絶望のように響く。
転調して、チェロが高音でオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の「セリョージャ!愛しい人」の旋律を歌う(62)。
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63 |
A |
最後にもういちど(一度は途切れるが)DSCHが姿をみせる。 |