8月17日(当麻→上川) 
 全駅間歩き2日目(38.0km)

 当麻       7:30出発 
 (4.9km)        ▽
 将軍山   8:22到着   8:45出発 
 (2.8km)      
 伊香牛   9:17到着   9:40出発 
 (7.4km)      
 愛別   11:00到着   11:25出発 
 (7.4km)      
 中愛別   12:47到着   13:20出発 
 (4.1km)      
 愛山   14:05到着   14:30出発 
 (2.2km)      
 安足間   14:54到着   15:15出発 
 (2.7km)      
 東雲   15:45到着   16:05出発
 (5.0km)      
上川   17:00到着   17:20出発
 (1.5km)      
 キャンプ場   17:40到着    
 今日は、上川地方最後の駅、上川駅を目指します。


 上川まではほぼ平坦な上川盆地の中を歩きますが、歩行距離は40km弱、高低差も200メートル弱あります。
 …まぁ、この距離でこの高低差なので、高低差についてはほとんど実感がなかったりもするのですが。

 朝一番の上川行き普通列車で昨日のゴール駅、当麻駅を目指します。天気は昨日とは異なり、あいにくの曇り空。しかも雨雲はすぐそこまで迫っていました。

 旭川駅から30分ほどで当麻駅に到着。すぐに歩き始めます。

 しかし、まだ当麻の市街地を抜けきらないうちに、雨が降り始め、すぐに本降りになってしまいました。今日一日こんな天気が続くのかと思うと、早くも憂鬱になります。


 当麻の市街地を抜けると、一面の水田地帯が広がります。
 遮るものは少なく、見晴らしは良いのですが、天気が悪いと気分もなかなかあがりません。

 比較的大きい道で一旦石北線を越えると、小学校の廃校跡とおぼしき場所を通過しました。このあたりは、まばらに人家が広がっていますが、昔はもっと多くの人が住んでいたのでしょうか。

 前方に見えていた小高い丘が、右手に大きく見えるようになると、次駅の将軍山駅はすぐそこです。
 この小高い丘を「将軍山」というようです。


 
左:将軍山、右:将軍山−伊香牛間の国道39号
 将軍山駅は、普通列車も半分くらい通過してしまう小さな駅です。
 将軍山駅の待合室(小屋)には、なぜか特急列車の座席がおいてありました。
 雨脚が少し弱くなったので、ザックカバーを外すことにしたのですが、どうやらここに置き忘れてしまったようです。


 将軍山の駅を出て少し進むと国道39号にぶつかります。国道39号は、旭川から網走までを結ぶ国道で、上川−留辺蘂間を除き、だいたい石北線と平行しています。

 国道39号は、旭川からこのあたりまでを最短距離で結びますが、石北線は当麻の中心街を通る関係で迂回しています。地図で見ると、まだ意外と旭川が近いことに驚かされます。今日一日、国道39号のお世話になります。


 歩道が整備された国道39号をしばらく進むと集落にさしかかりました。
 伊香牛の集落です。それほど大きくはない集落ですが、中心部に駅と郵便局がありました。
 伊香牛の駅舎は、ログハウス調の新造駅舎です。

 当麻を出たとき以来降り続いていた雨もやみました。
 次駅の愛別までは7kmくらいありますが、一息でいきたいと思います。

 伊香牛の先で国道39号を一旦離れ、線路に並行する小道を進むことにします。
 愛別町に入る頃には、雲間から陽の光が差し込んできました。

 さて、歩くこと1時間弱、目前に愛別の街が見えてきました。
 道なりに進み、途中からはサイクリングロードを歩いていたのですが、このサイクリングロード、実は手持ちの地図には載っていませんでした。愛別の駅も近づき、そろそろサイクリングロードを抜けたいと思ったのですが、なかなか出口がありません。それどころか、石狩川に沿って、愛別駅からどんどん離れていってしまいます。愛別橋の付近で、サイクリングロードを抜けることができましたが、思わぬ落とし穴といったところでしょうか。

 愛別駅は、愛別市街の南端にありました。いまは、普通列車しか止まりませんが、かつては急行列車が止まっていた駅ということもあり、立派な駅舎が建てられています。

 
※左:愛別市街、中・右:愛別−中愛別間の国道39号
 
 次の中愛別までの距離も7km近くあります。
 まずは、愛別橋までの道のりを折り返し、石狩川を渡ります。目の前に愛別市街が広がります。
 しかし、愛別市街には入らず、国道39号を東に進みます。

 しばらく進むと、長い直線道路にさしかかります。
 はじめのうちは陽が差していたのですが、次第に雲行きが怪しくなっていきます。
 石北線を跨線橋で越える頃には、今にも雨が降り出しそうな空になり、歩く足を自然に早足となりました。
 そして、中愛別の町並みが見える頃にはついに雨が降り出します。数分もしないうちに、傘を差さなければならないくらいの雨脚になりました。

 中愛別駅は、待合室のみのコンパクトな駅舎がある駅です。
 待合室の中で昼食を食べ、雨が通り過ぎるのを待ちます。駅を出発する頃には、雨脚も弱くなりました。


 雨脚も弱くなった頃、次駅の愛山を目指して歩き始めました。
 両側に広がる山が少しずつ近くなり、上川盆地の外れに近づいてきた感じがしてきました。
 40〜50分ほど歩いて、愛山駅に到着しました。

 愛山駅は、小さな小屋と片面ホームがあるだけの小さな駅でした。
 丁度、駅前では保線工事の真っ最中でした。
 保線員の方に断って駅の写真を撮っていると、保線員の方が記念写真を撮ってくれました。
 ぱらぱら降り続いていた雨も、この頃にはやんでいました。


 
 
 引き続き国道39号を進み、旭川紋別道の立体交差をくぐると、まもなく安足間の集落に続く道にさしかかります。
 安足間の集落は、国道とは石北線を挟んで反対側にあるため、静かな雰囲気が漂っていました。
 そんな集落の中心部に安足間の駅がありました。

 安足間の駅では、サイクリングの途中で立ち寄ったという方に出会いました。これから愛別まで行ってから上川まで戻るという話でしたが、自転車ならば陽が暮れるまでに戻ってこれるのでしょう。


 地図を見ると、安足間の駅前には郵便局があることになっていたのですが、どこ見てもありません。
 不思議に思って、国道と再び合流する地点まで歩くと、そこに郵便局がありました。新しい局舎でした。
 このあたりでは、駅前にあるよりも、国道沿いにある方が便利なのでしょう。
 駅名は「安足間」ですが、郵便局は周囲の字名から「愛山」となっていました。

 

 国道に戻り、しばらく歩くと上川町に入ります。

 上川町のカントリーサインに描かれた塔のような建物は、上川公園にあるエスポワールの塔です。
 ちなみに、愛別町のカントリーサインには、特産品であるきのこと愛別飛行場が描かれています。

 周囲はなおも田園地帯が続きますが、じょじょに山が迫ってきます。旭川紋別道の高架をふたたび通過すると、左手に小さな脇道が現れました。これが東雲駅につながる小道です。




 小さな小道の先に東雲駅がありました。

 小さなホームが1つあるだけの駅で、列車も半分近く通過してしまいますが、ホームの近くには比較的大きな待合室が設置されています。国道は、石北線を越えて反対側に位置していますが、この駅は国道側からの利用はあまり意識されていないのかもしれません。




 
 東雲を出ると道は大きく左に曲がり、石狩川を渡ります。
 やがて道の先に上川の市街地が現れます。アイスパビリオンを左手に見ると、上川の中心街はすぐそこです。
 さすがに30数キロ歩いてきたため足も痛くなってきました。
 跨線橋を渡り、右に折れると、上川駅が目の前に現れました。

 上川駅は最近きれいに改装された駅です。
 外観だけでなく、駅のベンチをはじめとした内装部もきれいに整えられています。
 道内有数の観光地、層雲峡の玄関口の名に恥じない駅となっています。

 もちろん駅員もいる駅ですが、到着したときにはすでに無人になっていました。

 しばらく足を休めた後、今日の宿泊地である「上川ファミリーキャンプ場」へと移動しました。
 お盆過ぎというのに、宿泊客は自分含めてほんの数人しかいませんでした。
 …おかげで、シャワーも洗濯もやりたい放題でしたが。



 目前には北見峠の山々が見えます。
 明日は、この北見峠を越え、北見地方・白滝へと移動します。

 
 
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