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KZYマーチ
リアコンビLED化
コトの発端は、のB殿より
「テールのLED化について何か共同企画?等いかがでしょう」
というメールを頂いてから。
いえ、前々から考えていましたが、旅立つ勇気が無かったものですから・・・。
ライセンス灯のLED化も考えていた頃だったので、ノリでやってみようと思いました。
のB殿に、ぽんっと背中を押されたように「テールLED化計画」が始動しました。
説明は、K11マーチ前期型に対応しています。
とりあえず、廃車マーチからリアコンビを剥ぎ取ってきます。
剥ぎ取り方
ちょうど、知り合いの車屋さんにコロがってたんですよ。
左図黄色矢印が防水用のコーキング材、「ブチル」。
リアコンビパネルは右図のようになってます。
右から、ウインカー用、バック用、ブレーキ用。
余っていたユニバーサル基盤を試しに、ブレーキ灯用電球挿入口に当ててみると、ほぼピッタンコでした。
このときの基盤の穴数は、
縦:約20個、横:約30個でした。
余っていたLED(Φ5)を仮実装してみると、
縦:9個、横:7個でした。
合計9×7=63個ですが、CRDなどの素子実装領域を考慮して、LED50個は乗っけられそうです。
しかし、今回は楕円形LEDを使用します。
こちらのほうが、拡散効果があります。
どれだけのLEDでどれだけの明るさを得られるのか、点灯試験をしてみようと思い会社からLEDモジュールを拝借してきました。
会社の製品なので画像処理を施してあります
赤LED(高輝度ではありません)を21個点灯させて、リアコンビユニットに納めた場合の写真です。
あまり明るくないですし、使用するLEDと輝度と個数が異なるので、参考になりませんでした。
やはり、実際に使用するLEDで試験しなくては・・・。
ブレッドボードに高輝度LED(560mcd)を実装します。
LED20個使用の場合
LED30個使用の場合
ふむ、なかなかヨロシイんではないでしょうか。
例えば、スモール用には20個、ブレーキ点灯用には30個、というつもりでしたが、スモール用にはLED5個くらいでも大丈夫そう・・・。
そして、ブレーキ用には20個使用します。
ということで、必要なパーツは
高輝度赤LED(500mcd以上):5×2(スモール用)+20×2(ブレーキ用)=50個
CRD(10mA):片側10個×2=20個
ユニバーサル基盤(50×55の大きさに加工):2枚
スペーサー(30mm):片側2個×2=4個
3点ビスM3-6、フランジナットM3:スペーサーに合わせた個数
シリコン
コーキング材
揃える道具は
はんだこて
はんだ
ニッパ
プラスドライバー(No.2)
マイナスドライバー
10mm用スパナ又はソケットレンチ
M3ピンバイス又は、ドリル
あったほうがいい道具は
ホットナイフ
ラジオペンチ
やすり
LEDを実装した基盤をはめるには、電球を差し込む穴を広げてやる必要があります。
ここで初めて気付いたのが、ブレーキとウインカー部はユニットの内側に金属板が貼ってあるのです。
左図の黄矢印です。
ただの反射用のようなので、貼ってあるだけでした。
この金属板を剥がします。
樹脂と金属板の間にマイナスドライバーを挿し込んで、剥ぎます。
樹脂を切り落とすのに、ホットナイフを使いました。
はんだこての先を、交換して使用します。
ホットナイフ、又はラジオペンチで電球差し込み穴を大きくします。
ラジオペンチで折りながらやると作業が楽ですが、切り口はギザギザになります。
取り出した、金属板。
無理矢理引っこ抜いたので曲がってます。
ウインカー用は取る必要ありません。
とりあえず、電球を外します。
電球のソケットを外すのですが、マイナス端子がソケットとパネルの間に挟まっています。
これをラジオペンチなどで引っこ抜きます。
次にソケットも引っこ抜きます。
特にロックなどは無いので引っ張るだけでいいのですが、なかなか抜けない場合は回しながら抜いてみてください。
ソケットの根元からハーネスを切ります。
そして、ソケットが入っていた部分は、切り落とさずに、この高さを目安として基盤を取り付けます。
ユニバーサル基盤をパネルに合わせて、縦55mm、横50mmに切ります。
LEDをはんだ付けします。
このとき、後でLEDを左右に傾けられるよう、LEDの足を縦に配置します。
中心のライン→スモール用
上下4本のライン→ブレーキ用
CRDは車両内側に配置するといいと思います。
スペーサーは30mmのものを使用すると、ソケットに干渉せず調度いい高さになります。
仮実装してみたところ、全体的な明るさは問題無いようです。
(左:LED、右:純正ランプ)
(写真1枚目:スモール、写真2枚目:ブレーキ)
LEDの指向性により、車両外側が暗いままでした。
(写真3枚目黄色部分)
なので、LEDを外側に曲げます。
左端のLEDが曲がってないのは、CRDが邪魔で曲げられなかったのです。
少しは改善されたような気がします。
LEDをはんだ付けしたら、表面、裏面全てシリコンで固定します。
ホットボンドでは夏に溶けてしまう可能性があるので、シリコンがオススメです。
こんな感じで全体に満遍なく・・・。
できあがったリアコンビパネルと、リアコンビユニットをいよいよ実装します。
コーキング材は、硬化しないものを選びました。
リアコンビユニットが取り付く場所にコーキング材を塗ります。
ブチルが付いていた部分に沿って塗っていきます。
全体に付け、塗り損じがないかもう一度確認します。
特に上部は多めに塗りましょう。
ユニットを押し込みます。
コーキング材がしっかり隙間を埋めていることを確認します。
どんなに力を入れても、ピッタリと付きません。
ボルトの頭が穴から出たら、ナットを付けて締めていくことによって、隙間を埋めながら装着します。
ラチェットなどで行うと楽です。
このとき、少しでも「堅いな」なと感じたら、無理に締めずに他のナットを締めてください。
無理に締めると、ボルトが折れます!
完成〜♪