2006年04月02日 更新

スバル レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)

レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)について説明します。2004年11月にトヨタカリーナの代わりとして我が家の2台目の車に就任しました。年式は平成7年 走行距離 55000km 10年経過している割には外装、内装ともにまだきれいです。但し、いたずらされたのか一部外装に凸凹があります。一部車幅感覚が不慣れな時にこすってしまったところもあります。以前乗っていたカリーナに比べると一回り大型で、天井も高く、後部座席のレッグスペースが広く、居住性はあがりました。フルタイム4WD 4速AT、エンジンは、2000CCの水冷水平対向4気筒DOHC16バルブ EFJ付き(EJ-20)です。最大トルクは18.5 Kg.m/4800rpm 最大馬力は150 ps/6400rpmとカリーナ 1600ST(最大トルク 14.5 Kg.m/4800rpm 最大馬力 110 ps/6000rpm)とトルク、馬力共にアップしていますが、エコノミックモードで加速性、低速回転時の粘りなどやや不満が残ります。しかしPower modeにすると、加速性も改善されます。もともとスキー行くために買いたいと思っていた車です、特徴を載せましたので参考にしてください。

  スバル レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)の良い点
1)居住空間(車室内)が広い 特に奥行き
  5人乗りです、幅は、カリーナSTとあまり変わりませんでしたが、後部座席のレッグスペースは広く足を延ばせて快適です。天井も高く一部が持ちあがっており、運転席も、後部座席も天井に余裕が有ります。

2)最低地上高が高く車の底をすらない。
 我が家の車庫が坂道に沿っているためもありますが、最低地上高が低いと車庫入れの際に車の底が車庫のコンクリートにぶつかりすれてしまいますが、レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)はこすりません。レガシィのタイヤの大きさが 195/65 R14を使用しており カリーナ 175 70 R13より2回りほど大きいためか雪道を意識して設計されたのが、車庫入れの時にこすれません。最低地上高が165 mmとカリーナSTより 5mm高くなっています。この5mmが結構効きます。

3)高速走行時の加速がやや良い。箱根の山越えも余裕の馬力と言いたいのですが
2000ccにしては、通常街中で使用する3000回転時のトルクがやや小さく、加速をするには4500回転くらいまで上げないと加速感が得られません。 最大トルクは18.5 Kg.m/4800rpm 最大馬力は150 ps/6400rpmとカリーナ 1600ST(最大トルク 14.5 Kg.m/4800rpm 最大馬力110 ps/6000rpm)とトルク、馬力共にカタログスペック上はアップしていますが、エコノミックモードで加速性、低速回転時の粘りなどやや不満が残ります。これは、Power modeにすると、加速性も改善されますが、燃費がガクンと悪くなります。カリーナ1600ST(E-AT151)は、カタログスペックと実際の加速性が異なり、3000回転から4500回転にかけてのトルクが大きく、加速性が良好でした。レガシィも加速が悪くはないのですが、レスポンスが遅く物足りなさを感じます。購入当初は、まるで加速が悪くて、最近やっとエンジンがなれてレスポンスが良化してきた感じです。エンジンの回転数は、EFJ(電子制御の燃料制御キャブレターです)が搭載されているので、アクセルを踏み込む量と比較的連動して回転があがります。アクセルの踏み込んで最大トルクでぐいぐいと加速するには、Power modeにして、かなり踏み込まないと最大トルクにまであがりません。しかし高速走行中の追い越しなどでは、小気味良く加速して、4WDの操舵性でお尻が振られることもなく4WD ツーリング・ワゴンの特徴が出てきます。
ターボチャージャーが付いたレガシィ 2000GTタイプでは、もっと加速が良いと思いますが、ターボが有ると燃費が悪くなります。TSタイプを選んだのは、経済性も考慮して加速性を少し犠牲にしました。

馬力ですが、箱根の山道でエアコン入れて登りと加速が出来無かったカリーナに比べPower modeにすれば、ぐんぐん上って行くのはさすが2000cc 150馬力と感じましたが、大人5人乗せて荷物をめいっぱい乗せた状態では、もう少し低速回転時にトルクと馬力が欲しいですね。キックダウン(アクセルを強く踏み込んでギアをシフトダウンするオートマチック車独特の運転技術です)を繰り返して回転計を5000回転くらいまで分回して上りました。今回使用したガソリンはレギュラーガソリンですのでハイオクを使えばもう少し粘りがでるかもしれません。低回転時に高トルクを得られるエンジンは、日本の車のエンジンには、現在あまりないみたいで、一般走行時のパワー不足を感じるのは私だけでしょうか。

テフロン系のオイル添加剤を追加して走りこみ、2006年3月に菅平から嬬恋村まで走らせた時には、馬力不足を感じられなくなりました。2500回転から3500回転で80km/hから120km/hに対応しています。箱根よりきついカーブの連続する山道を70km/hで走っても良好な加速を得られました。加速性能も私好みの加速性能に変わって来ました。

4)サスペンションが堅め
雲の上を走るようなソフトなサスペンションでなく、堅くて路面の状況やタイヤのぶれなどがハンドルを通して良く判るタイプの車です。私の好みのタイプです。

5)エンジンキーを抜くとヘッドライト、スモールライトが消える。
 バッテリー消耗を防ぐために、こだわりのこの工夫は、うれしいですね。

6)エンジンキーを入れたまま、ドアを開けると警告音がなる。
  エンジンキーを入れたまま、ドアを閉めて、あけられなくなりJAFをよんだ経験はありませんか?警告音がなり注意をする点はスバルの設計者のこだわりでしょうね。ユーザーフレンドリーな取り扱い性、警告音などスバルの設計者は、こだわりがあります。

7)パワーウィンド、オートロック搭載 
  運転席のドアロックを入れるとリアのハッチバックドアも含めてすべてのドアにロックがかかりますが、走りだすと、ドアロックが自動でかかりません。安全性を守る意味ですべての車に発進と同時にドアロックがかかる機能を搭載してほしいですね。

8) 雪道対策が十分できている。
 4WDのレガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)を選んだ最大の理由は、雪道に強いことです。まだ実際に確認していませんので正確に把握できていませんが、フルタイム 4WD ABS シフトアップ防止のロック機能、リアウンドのワイパーなど雪道で必要な機能がそろっています。 タイヤをスタッドレスタイプにすれば完璧です。しかし、雪道対策が十分であっても、雪道は通常の道と車の動きが異なりますので、車の性能に頼らずに安全運転をするほうが無難です。雪が解けて早朝に氷着いた状態のアイスバーンに対しては4WDであっても、チェーン以外対策はありません。

9) ハンドル操作に車体が追従する。
  FF方式のカリーナ1600STからフルタイム4WDのレガシィに乗り換えて一番最初に感じたのが、操舵性の違いです。FF方式の場合、操舵しているフロントタイヤが車を駆動している関係で後ろタイヤは、カーブの際流れやすく、お尻を良く振りました。またエンジンが前にありその慣性で前もカーブで膨らみやすい傾向をもっています。カーブで良くダンスを踊るFF方式に比べフルタイム4WDは、ハンドル操作に着実にきびきびと対応する為、運転手にはとては、車との一体感が生まれて小気味よいのですが、後部座席の搭乗者は、車のなかで揺すぶられる感触がFF方式よりも強くなります。酔いやすい人には、FF方式の方が良いかもしれません。

  スバル レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)の悪い点
1)小回りが効かないので書庫入れが難しい。
  ホイルベースがカリーナST(E-AT151)より100mmほど長く(2630 mm) 全長も250mm長い(4670 mm)ため回転半径がやや大きく車庫入れ時に苦労します。
  居住空間が広くて、荷物室も広くて全長が短い車は、望んでも無理がありますかね

2)整備しにくいエンジン周り
  搭載されている EJ-20 エンジンは、水平対向4気筒エンジンで、プラグが横にあり構造が複雑で整備が難しいです。また水平対向エンジンであるために、オイルが切れ易く、エンジンオイルの漏れも起こりやすい故障です。エンジン音は、始動時水平対向形4気筒エンジン特有の排気音ですが、一度エンジンがかかれば一般の垂直4気筒のエンジンと大差有りません。
  
3)燃費がやや悪い
2000ccのエンジンですのでリンバーン対応のカリーナ1600ST(AT-151は、トヨタ車で国内初のリンバーンエンジン搭載車でした。)に比べると燃費が悪いです。
街乗りで6 km/l 箱根などの山岳コースでは8.3km/l 山岳コース含む高速道路の走行では 9.7km/l です。(菅平 往復で確認しました。行き9.6km/l 帰り10.0km/l) 
過去にカリーナ 1600STで菅平まで行った時には、行き 11km/l 帰り 20Km/Lでした。10Km/Lは2000CCエンジンとしてはまあまあですかね

アクセルを離すとすぐに回転数が落ちてエンジンブレーキがかかり、慣性運転ができません。常にアクセルをキープして回転数を落とさないようにする必要があります。カリーナは、アクセルを離しても慣性で速度をキープでき高速道路の運転で高い燃費を記録できました。この差はリンバーンエンジンを搭載したカリーナ1600 ST E-151のFF方式とフルタイム4WD駆動方式の差かもしれません。カリーナ1600STの燃費は、街乗りで8.5 km/l 山岳コースで11km/l 平坦な高速道路では20km/lでした。

スバル レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5)の燃費

走行範囲 ルート 走行距離 消費燃料 燃費
一般道路 横浜市内 265km 50l 5.3km/l
山道  横浜 国道1号線→湘南バイパス→箱根新道 箱根 250km 30l 8.3km/l
高速道路  横浜 中央高速→長野道路→関越高速 菅平 392Km 41l 9.6km/l テフロン系オイル添加剤添加
高速道路  菅平 関越高速→長野道路→中央鉱区 横浜 400km 40l 10.0km/l テフロン系オイル添加剤添加

4)ブレーキ、アクセルがやややわらかめ。
 これも意見が分かれるところだと思いますが、アクセル、ブレーキともにやわらかくソフトタッチです。しかし反応はとても優秀です。特にブレーキはABS内蔵しており、雪道で強く踏んでもタイヤがロックされずに安定しています。(横浜の坂道で雪の日に確認しました。)

5) 荷物室が浅い
  これは、以前運転していたカリーナの荷物室が異常に広くて深いためと思いますが、バーベキュウコンロや七輪、テーブル2組、アイスボックス、ターフ1式など入れても  余裕があったカリーナ 1600STに比べ7割くらい浅く感じられます。とにかく後方視界を確保するとバーベキュウ・コンロとテーブルが1組しか乗せられないのです。
  毎年五月に葉山海岸で実施しているバーベキュウで昨年は荷物を持っていけず、苦労しました。

6) オートマチック・ミッションのシフト変更時のショックがやや大きい。
  スバルのオートマチックミッションの特性でしょうか、発進して自動でシフトアップする時にショックが有ります。エンジンを高速回転させた状態で発進させて、ギア変更をすると目立ちます。(オートマッチク・ミッションでもアクセル操作で、マニアル・ミッションと同様にギア変更が可能です。クラッチ操作が無いだけ、効率的なギア変更が可能です、やり方は後日別のページで報告します)

スバル レガシィ・ツーリングワゴン 2000TS(E-BG5) 前面  色はモスグリーンのメタリック塗装です
後ろ姿  水冷水平対向4気筒エンジンです。

 ナンバープレートは個人情報保護のために隠して有ります。

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