2006年3月21日 更新

 タイヤの空気圧は確認していますか?

タイヤの空気圧は、走行性能や操舵性能、路面の凸凹による衝撃吸収性能などに影響を与えるだけでなく、高速走行時に空気圧が低いとタイヤが破裂して事故に繋がる危険性があり安全性を確保するためには、空気圧を点検することが重要なポイントになります。ここではタイヤについて説明します。

 タイアの大きさと幅の表し方。
タイヤを購入する際に確認する必要が有るのは、タイヤホイールの大きさ、タイヤの高さ、扁平率です。一般に1600cc程度の車ですと13インチのホイールで170mmの幅で扁平率70%の高さが標準的ですが(表示は 170-70 13SR)幅の広い 205−50 タイヤ や幅が狭く高さが高い 185−80タイヤなどいろいろな大きさと幅の種類が有ります。表示の170−70 の前半はタイヤの幅(170mm)を表し、後半は幅に対する高さの比率 70% を表します。また、スタッドレス、スノー、レインなどタイヤの使用目的に合わせて、トレッド(タイヤの溝)や材質を調整したタイヤも有ります。

 幅で変わる加速性能、操舵性能と停止性能
高速に走るだけで有れば、路面とタイアの接触面積が狭い、185-80の方が205-50よりも接触抵抗が低い分だけ高速走行可能です。しかし最近のレーシングカーのタイヤをみても判る様に高速走行性能を重視したスポーツカーやレーシングカーは、ほとんど幅広のタイヤが使われています。高速で走行している時の安定性と停止性能(ブレーキの効き)を重視して幅が広い物が採用されているのが現状です。2昔前のレーシングカーは、スポークのついたオートバイ用のタイヤを使うのが主流でした。当時のエンジンは、現在使われているF−1用のエンジンに比べると非力であり細いタイヤを使ったと推定されます。現在のF−1用のエンジンは、比べ物にならないくらい馬力があり、その持て余す馬力を地面に充分伝えるために接触面積をあえて大きくしていると推定されます。
したがってターボチャージャー付の化け物のような高出力のエンジンを搭載している車(ソアラやフェアレディZなどのスポーツカー)以外は、幅広のタイヤに変更することで加速がよくなることはありません。またスチールフォイールをアルミに変更することは自重が下がるので意味がありますが、大きなフォイールに変えて扁平タイヤを履かせる(インチアップ)のもエンジンのパワーアップが無い限り無意味です。カッコ良い車にしたいので扁平タイヤにするのは別の意味があるかもしれませんが、車の性能アップにはなりません。

 タイヤの空気圧で変わる加速性能、操舵性能と停止性能
タイヤの空気圧は、車の機種や使うタイヤの扁平率によって規定されています。運転席のドアに推奨空気圧が記載されています。空気圧が低い場合のほうが高い場合よりも問題が発生し易いです。空気圧が低いとタイヤの側面の変形が多くなり、高速走行するうちに熱が発生してタイヤが変形して破裂する現象が起こりやすくなります。高速道路を走行するときは推奨値よりもやや高めに設定することをお勧めします。また前輪と後輪の圧力を変え前輪をやや高めに設定すると操舵性が改善されます。特に操舵と駆動を前輪で行うFFタイプの車では前輪の圧力を高めにしておくと、接地面積が減り加速性能、操舵性能が向上しますが、停止性能は低下します。また、路面からの振動が伝わりやすくなりハンドルに路面の凸凹が伝わり車と一体感が生まれる反面、乗りごごちが悪くなります。

  タイヤの交換時期

タイヤは、一般的に40000〜50000km走行できるとされていますが、ゴムでできているため、使用しなくても時間で劣化し、柔軟性が低下します。(未使用のタイヤの寿命は8年から10年です。)また使用していても、急ブレーキでタイヤをロックして黒い跡を路面に残したり、発進時にタイヤを鳴かして発進するような荒っぽい運転を繰り返すと溝が片べりして部分的に変形する場合もありますので、運転は穏やかにしてください。また長時間使わずに放置すると部分的に変形してしまいますので、車は時々動かしてタイヤの接地する位置を変えるようにしてください。年数回しか利用しないのであれば、車をレンタカーにしたほうが、税金や維持費がかからず整備された車を利用できるので節約になると思います。
前輪にはエンジンの重量がかかるため後輪よりタイヤの消耗が激しいです。年に1回は前輪と後輪を入れ替える作業(タイヤローテーション)を実施してください。ローテーションする際にタイヤの片べりや溝の深さを確認して早めに交換することをお勧めします。タイヤが車の安全を守っている要因として一番重要なアイテムです。


車間距離や歩行者、オートバイや自転車などの安全を確認してスピードを出し過ぎないように注意して運転してください。

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