2006年3月18日 更新



オートマチック車で自由自在にギアチェンジ


オートマチック車は、車の速度にあわせてギアを変更するたびにクラッチを操作したりシフトレバーを操作する面倒な操作が無く簡単に車を運転できますが、追い越しや山岳コースでは、パワー不足でうまく加速できない場合があります。マニュアルでギアーを変更して加速性や馬力を調整する方法と同様にオートマチック車でもアクセル操作でギアー変更が可能です。キックダウン技法です。ここではアクセルを使ったキックダウンの使い方や燃費を改善する方法を説明します。

 キック・ダウンとは

オートマチック車でもシフトレバーをD(ドライブ)から2やLに変更して最大トルクを得られる回転数まで上げることで、加速することができますが、シフトレバーを操作することがめんどくさくてオートマチック車を購入した人が多いと思います。シフトレバーを操作することなくギアを変更する方法が、キックダウン技法です。アクセルを強く踏み込んでギアをシフトダウンするこのオートマチック車独特の運転技術を有効利用するとスムーズな加速と山道ののぼりで減速防止に役立ちます。

 キック・ダウンの使い方 その1 高速道路応用編
操作は簡単ですが少し度胸がいります。普段ソフトに操作しているアクセルを蹴りつけるように踏み込むことでシフトダウンします。ドライブモードで使います。日ごろ使っていないと、キック・ダウンしないことがありますので、車間距離を十分に保ってアクセルをガンと踏み込んでください。一回で変わらないときは再度踏み込んでください。エンジンの回転数が急激に上がり加速するはずです。シフトダウンしたら回転数を上げすぎないように、アクセルを調整してください。踏みっぱなしでは加速しすぎて危険です。パーキングエリアやサービスエリアから高速道路に戻り本線に入るときなどや追い越しなどの場合に役に立つ技法です。回転数が上がり加速して速度が一定になると自動的にシフトアップしてドライブモードに入ります。一度アクセルjから足をはなして再度軽く踏み込むとシフトアップできます。
つまり、この技法をマスターすれば、シフトレバーを操作せずにギアーをアップダウン可能です。

 キック・ダウンの使い方 その2 山岳コース応用編

夏場に箱根や車山などを訪れる機会があると思いますが、夏クーラーを入れて坂道を登ることは車にとって結構負荷がかかります。オーバー・ドライブモードのまま坂道を登り始めるとアクセルを踏んでも加速できない場合が発生します。このときにもキック・ダウンを使い一速ギアーを落としてエンジンの負荷を軽減して回転数を上げて加速することが可能です。1500〜1600ccのファミリーカーなどの場合、最大トルクがたいてい3000回転から4000回転くらいにありますので、この最大トルクを得られる回転数までエンジンの回転数を上げるのがポイントです。またオーバードライブ機能がついた4速オートマチックタイプのトランスミッション車は、山を上り始める前にオーバードライブモードをノーマルモードもしくはパワーモードに切り替えておいてください。平坦な場所になったらオーバー・ドライブモードにもどしてください。シフトレバーにボタンが切り替えボタンがついていますので簡単に切り替え可能です。(車種によってボタンの位置や配列が異なることがありますのでわからない時は操作マニュアルを確認してください)

  キック・ダウンの使い方 その3 応用編 0−4加速もスムーズ

スタートから400mまでの間にいかに高速にできるかを競うのが0-4加速ですが、シフトレバー、クラッチ、アクセルを操作しながら加速するマニュアル車に比べ、アクセルひとつでギアーチェンジが可能なキック・ダウン技法をマスターするとオートマチック車は、0-4加速に強い車へ変身します。
マニュアルシフトの技術力を誇るなら別ですが、短時間に3つの操作をそれぞれの回転数に応じて対応するのは難しい技術です。自動車の運転をマニュアルで覚えた人にとってオートマチック車は、物足りないと思えるかもしれませんが、アクセルひとつで自由自在にギアーを交換してかつギアー交換時のショックも無いキック・ダウン技法をマスターするとマニュアル車以上の快感を覚えるのではないでしょうか。
さて、0-4加速のコツですが、
1)まずブレーキを踏んで車がクリーピング現象で進まないようにした状態でアクセルを踏みます。
2)エンジンの回転数を最大トルクがでる3000回転くらいにあげて発進を待ちます。
3)発進の合図と共にアクセルを固定したままブレーキをそっと離して発進します。
4)アクセルをそっと踏み込んで更に加速してから離してギアーを上げます。
5)更に踏み込み速度を上げてアクセルを離すとトップに切り替わります。
6)このときにまだ加速が不十分であれば、キックダウンでギアーを変えて最大トルクを稼ぐ回転数までエンジンをまわせば更に加速できます。

車間距離や歩行者、オートバイや自転車などの安全を確認してスピードを出し過ぎないように注意して運転してください。

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