Last Updated: Mar. 6,2004
「より少しからより多くを」が彼の主義主張。
地球には上も下もない。
(上とか下とかいう概念は地球が円盤と考えて初めて生まれるのである。)
地球が球だとわかった時点で上とか下という概念は削除すべきであった。
これも彼の主張。
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いまあるのは内か外かである。
(「フラーがぼくたちに話したこと」:株式会社めるくまーるを参考にしました。)
1.3つの角を足しても,180度にならない三角形がある。
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現実の立体(例えば地球は球体)で考えると図のように90度×3=270度の三角形が現実の世の中にはある。
2.この世に無限に続く直線はない。
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現実の世界では、黒板やホワイトボードに引いた線は必ず元に戻ってくる。
視線だって曲がっている。今あなたが見ている太陽は8分前のもの。
つまり図のように視線は曲がっていることになる。
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3.四角形は不安定。だが三角形は安定している。
パイプとゴムジョイントを用意して四角形を作ると図のように動いてしまう。
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だけど三角形は安定していて動かない。
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立体はテトラゴン(四面体)が安定している。
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彼の成功作・失敗作
(「バックミンスターフラー」:鹿島出版会を参考にしました)
成功作
ジオデシックドームといわれるドーム構造を考えたのは彼!
富士山頂のレーダドームも彼の考えた構造をつかっている。
モントリオールのエキスポ’67のアメリカのパビリオンも彼の作品。
世界で30万個以上のジオデシックドームが彼の特許を使って建設されている。
彼の提唱した地図。
失敗作
ダイマキシオンカー
前2輪後一輪の3輪自動車、高速になると後輪一輪は浮き、飛行機のような垂直尾翼で戦闘機のように峻敏に方向変換できる。
3台しか作られなかった。
1933年ごろの作品。
ウイチタハウス
1945年のプレハブ住宅。当時の住宅の半分の値段。37、000戸の注文が殺到。年産6万戸生産予定、また年産25万戸の生産規模の可能性まで報道される。
空力利用換気装置つき。しかし、発売間際に会社崩壊。現在1軒のみ現存。
彼にちなんだ子供用のおもちゃがあります。子供用といっても大人も充分楽しめます、実際研究者用のセットもあります。立体の構造やそれらの巧みさやすばらしさを理解するのに役にたちます。買いたいと思った人はわたしまでメールを!!。
こんな彼に興味を持ったら下記の本を読んで見てください。
幾何学に興味があれば
1の「フラーがぼくたちに話したこと」がおすすめ。
技術的成果についての経緯、概要を知りたければ
2の「バックミンスターフラー」がお勧めです。
1.タイトル:フラーがぼくたちに話したこと
(FULLER'S EARTH - A Day with Bucky and the Kids by Richard J.
Brenneman)
編:リチャード・J・ブレネマン
訳:芹沢高志+高岸道子
出版社:株式会社めるくまーる
価格:定価¥1648
この本の腰帯にこんなことが書いてあります。
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3人の子供たちと語る宇宙の原理や人間の未来 自分の直観を信じれば 21世紀はやって来る |
2.タイトル:バックミンスターフラー
著:マーティン・ポーリー
訳:渡部武信、相田武文共約
出版社:鹿島出版会
価格:定価¥3296
3.ダイマキシオンの世界
著:バックミンスター・フラー/ロバート・W・マークス共著
訳:木島安史、梅沢忠雄共訳
出版社:鹿島出版会
価格:定価¥6180
4.シナジェティック・サーカス
バックミンスター・フラーの直観の海
1989年4月25日から8月5日に開催された展覧会の冊子
主催:P3オルタナティブミュージアム東京
協力:バックミンスター・フラー・インスティテユート
発行所:P3オルタナティブミュージアム東京
tel:03ー353ー6866
fax:03ー353ー6971
価格:定価¥2000円 2004/3/6 出版元P3より値下げしたとのメールを頂きました。
5.人類の生存戦略と未来への選択
「クリティカルパス」著者:R.B.フラー 訳者:梶川泰司 発行所:白揚社
価格:6500円(税別)1998年11月15日発行
もっと知りたい方は下記のサイトへ!!!。
内容は全て英語ですのであしからず。
でも彼の本のタイトル一覧やQ&A集もあり充実しています。