1.なぜ色彩のページか?
特別に色彩に興味のある方でなくとも、生活の中で色に関わらないで過ごすことは出来ません。たとえば車や衣服を選ぶ場合には、自分で好みの色を決めているはずですし、部屋のカーテンや家具も同様です。
また信号機に見られる様に、直感的に情報を伝達する手段としても用いられています。
このように、色は物を構成する要素の中でも最も重要な位置にあります。
色とは、いったい何なのでしょうか?
人は物体から反射されたひかりの刺激により、色を感じることが出来ます。
しかしその色を表現する場合、その方法は人によって様々であり、感じる感覚も人それぞれ違ったものを持っています。
そのため、その色について正しく伝えられないことがあり、なにか良い表現方法はないものかと思うことがあります。
このページには色彩の基本、色を表わす方法、色の測定原理などについて載せてありますので、色彩について興味のある方は参考にご覧下さい。
2.色の表現方法
正しい色の情報が得られなければ、正しい物の認識は出来ません。 私たちは、色を伝えるために様々な表現方法を用いますが、この表現方法について考えてみましょう。分類 | 色を大別すると、赤・緑など色味を持つ有彩色と白・灰・黒の様に色味を持たない無彩色に分類されます。 |
名前 | 色の呼び名には、系統色名と慣用色名の2通りの分類があります。 |
数値 ・ 記号 | 色名を使わないで、記号や数値を使って定量的に現わす方法があります。 一般的な表色方法では、色の3属性の度合いで色を表現したマンセル表色系が広く用いられています。 人の目の感覚組織は色の刺激を、赤(R)・緑(G)・青(B)の3つの原色に分けて脳に伝達するといわれていますが、工業界ではこの刺激の度合いを数値化した3刺激値を基本にして表現したCIE表色系が使用さています。 |
3.色の測定
色の測定方法について考えてみましょう。 人が色を感じるためには、光を反射する物体、物体を照らす光源、反射光をとらえる目(視覚)が必要です。 同様に色を測定するためにも、物体・光源・視覚(センサー)が必要になります。 光源から色を測定する物体に光をあて、反射してきた光をセンサーがとらえます。センサーは人の目の感覚組織と同様に3つの原色の量が測定できる構造をもっています。 物体からの反射光は、このセンサーで3つの原色に分けられ、それぞれの成分ごとの量が測定されます。 この測定された3原色の光の量をもとに、光源の特性と人の目の感度の特性の要素から計算された値を測定値とし色を表す数値として定量化します。色彩の測定装置は、下記サイトなどをご参考下さい。(分光色差計、測色計のメーカーサイトにリンクしています。)
S900
NF999
CM-700d
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