色の測定の原理

測色計には人の目の感度と同様な3つのセンサーで反射率を測定する刺激値直読方式と、複数の波長に対応したセンサーでそれぞれの反射率を測定する分光方式の2つのタイプがあります。

1.刺激値直読方式

刺激値直読方式ブロック図
標準の光源(1)から発せられて物体(2)から反射した光は、赤・緑・青に対応したフィルター(3)を通して分光され、それぞれの光量に応じて光センサー(4)で電気量に変換されます。
センサーから出力された電気量はアンプ(5)で増幅されたあと、A/Dコンバーター(6)によりマイクロコンピュータ(7)で読み取れるデジタル信号に変換されます。
マイクロコンピュータは、この測定された3つの刺激量を数値化して、表示器(8)に表示させることが出来ます。


2.分光方式
分光方式ブロック図
標準の光源(1)から発せられて物体(2)から反射した光は、例えば10nm間隔の波長に設定された分光フィルター(3)を通して分光され、それぞれの光量に応じて光センサー(4)で電気量に変換されます。
センサーから出力された電気量はアンプ(5)で増幅されたあと、A/Dコンバーター(6)によりマイクロコンピュータ(7)で読み取れるデジタル信号に変換されます。
マイクロコンピュータは、各波長の反射率を数値化して、表示器(8)に表示させたり、分光反射率のグラフを表示することが出来ます。


用語の簡単な説明

フィルターいろいろな波長の光束から、特定の波長の光を取り出す。
光センサー半導体等を応用して光量を電気量に変換する素子。
アンプ光センサーの出力の信号は微弱であるため、ある程度のレベルの信号に増幅する。
A/Dコンバーターアナログ量である光センサーの信号を、デジタル信号に変換する素子。8bit(分解能256)、12bit(分解能4096)等と言う。
マイクロコンピューター光源から光を照射させ、反射光のレベルを測定・演算処理をして数値表示させたりグラフを表示させる。
アナログ量とデジタル量連続した物理量をアナログ量と言い、非連続の段階的な数値をデジタル量と言い”1”と”0”の2つの値で表される。

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