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『うつほ物語』の世界

講義要項 平安朝物語の中で、初の長編小説でありながら不遇の位置にあった『うつほ物語』を取り上げる。この作品は、物語文学の典型と冠されるように、極めて多様な物語要素を備えている。俊蔭巻の音楽伝承譚、藤原の君巻のあて宮求婚譚、忠こそ巻の継子(ままこ)いじめ譚と言った三つの冒頭を備えている。この物語に溢れるダイナミックな文学精神を読み進めたい。初回から数次講義形式で進め、以後発表形式。

講義方法輪読・発表形式で進める。

評価方法適宜小レポートを課し、発表内容を中心に捉えて考える。これに出席点を加味して総合的に評価する。発表内容はインターネット上に公開する予定である。

教科書 野口元大『うつほ物語@校注古典叢書』明治書院

講義日程・後期日程

1999年

@10月06日 『うつほ物語』の世界K−「あて宮求婚譚に関する概説」

A10月13日 『うつほ物語』の世界L−「第二部に関する概説」

A10月20日 『うつほ物語』の世界M−「第二部に関する概説」

B10月27日 『うつほ物語』の世界N−「第三部に関する概説」

C11月10日 『うつほ物語』の世界O−「藤原兼雅、源正頼の家」

D11月17日 『うつほ物語』の世界N−「小式部内侍本『伊勢物語』との関係など」

E11月27日 「洗髪について」飯野貴子

F12月01日  「薫り・香について」澤野奈緒

G12月08日  「仲忠・涼、優劣論争について」伊藤禎子

H12月15日 「化粧について」大橋令奈

2000年

I01月12日 まとめ

講義日程・前期

1999年

@04月14日 ガイダンス。『うつほ物語』の世界@

A04月21日 『うつほ物語』の世界A−三つの冒頭について

B04月28日 『うつほ物語』の世界B−楽器について

C05月12日 『うつほ物語』の世界C−遣唐使と琴の物語    ビデオ、藤原氏の台頭と遣唐使、CD・琴、胡笳十八拍

D05月19日 『うつほ物語』の世界D −俊蔭漂流譚と仏教   ビデオ、『やさしい仏像の見方』

E05月26日 『うつほ物語』の世界E−俊蔭漂流譚と仏教    ビデオ、『やさしい仏像の見方』『正倉院 北倉を撮る』

F06月02日 物語史について−『竹取物語』など        プリント「前期物語概説、梗概、鑑賞」

G06月09日 『うつほ物語』の世界F−俊蔭漂流譚と仏教       

H06月16日 『うつほ物語』の世界G−若小君物語と『蜻蛉日記』

I06月23日 『うつほ物語』の世界H−「〈琴の譜〉を語ること/書くこと」プリント、同右

J06月30日 『うつほ物語』の世界I−「〈琴の譜〉を語ること/書くこと」プリント、同右

K07月07日 『うつほ物語』の世界J−「〈琴の譜〉を語ること/書くこと」プリント、同右

L07月14日 後期日程確認/発表の基礎資料ガイダンス/レポート受領

      /『うつほ物語』の世界K−「〈琴の譜〉を語ること/書くこと」プリント、同右

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