夜中の寝ぐずりが響いて、今日も朝は遅い。が、張本人はいたって元気である。熱ももう無い。
それを証拠に、昨日仕入れたバナナを2本ぺろりと平らげた。砂のうんちが出たからだろうか。長男も熱はなく元気である。
10時過ぎにようやく出かける支度をする。今日は1日隣のPICに行く。
ツアーデスクに頼むと、朝9時に集合となっていたが、歩いて5分だし、朝時間を決められるのは不本意なので(正しいリゾートライフではないように思う)、直接PICに歩いていって受付をする。あれ、もうすぐ11時だ。
2才でも子供料金を取られる。昼食付き・時間は17:00までで、大人$85x2+子供$43x1 = $213。
プールサイドの空いてるデッキチェアをなんとか見つけ、陣取る。
ひんぱんに飲み物の注文取りがやってくる。しばらく子供たちをプールに入れる。午前中の水は結構冷たい。そうこうするうちに昼食の時間。
気が付くと、プールサイドに人影が無くなっていた。
食事はバイキング形式で、和洋中それからキムチもある。案内板などもすべて英日韓漢で記されている。
席に案内されると、飲み物はと聞かれる。ビールとジュースを頼む。冷房が効いていて湿った服が冷えてくる。早々に温かいスープを取ってきた。
あれ!?ジュースや珈琲、ビールもあるよ、ドリンクコーナーに。飲み物頼まなくても良いんじゃないか。
PICの昼食で飲み物はと聞かれたら、後でと答えて探しに行きましょうね。そして、上に羽織るスエットを持参すると良い。
麺類の好きな子供たちにうどんとソーメンを取ってくる。私が取ってくる役。
妻曰く、うどんは歯ごたえがあったそうだ。でも、かまぼこ・油揚げ入りのうどんがSeafood Udonとは解せなかった。
シーフードは底に沈んでいたのだろうか?
長男にソーメンをあげたら、まずいと言って口を付けなかった。本当にまずかったのだろう。もっぱら、果物やゼリーをほうばっていた。
私の分を取りにいったとき、一角にマヨネーズやらケチャップやらマスタードが置いてある。そしてそのそばにはレタス・輪切りトマト・ハム・チーズとパンが。
ああ、オープンサンドね。
これらの食材を一つに結びつけるのに一呼吸かかった。これは結構いけた。バイキングの全般的な内容はパシフィックスターの朝食より良いように思った。果物や野菜などは、日本のように甘すぎず、野性的な味わいで結構いける。これはパシフィックスターでも言える。
食後、プールサイドのデッキチェアで少し昼寝をさせようと試みるが失敗。すぐにプールに入る。
妻が、ウォータースライダーをやりたいというので、近くのプール(PIC内にはいくつもプールがある)に移動。交代で子供の相手をし、1人づつウォータースライダーを楽しむ。
妻はずいぶん気に入ったようで、マットに乗って滑るウォータースライダーの乗り方をいろいろ研究したようだ。頭を前にして、手でマット前部を持ち上げると、最後にプールに突入するときに水に潜らず、マットに乗ったままフィニッシュできるとのこと。
そのアドバイス通りにやってみる。なるほど、うまい具合にいく。そして、頭を前にすることで、コースを滑っている間もスピード感が増す。妻の研究熱心に感謝。
3時半頃になって、次男が眠そうになった。長男はまだ遊びたがっていたので、妻は次男を寝かせ、私と長男は海でカヤックにのる。海辺の受付で一日会員権を渡すと、オールを貸してもらえる。浜に係留されている物を勝手に選んで乗る。
少し海岸から離れるとタモン湾を一望できてとても気持ちが良い。風のせいか、潮のせいか、漕ぐのをやめるとどんどん流されていく。
漕ぐときは濡れるので、それなりの服を着る必要有り。だいたい座るところに水がたまっているし、その横に水抜きの穴があいていて、そこから水が出たり入ったりする。ボートを置いて帰るときに、スカートをはいたおばさんを含む一家が乗ろうとしていたが、本当に乗っただろうか?
ともかく、カヤックで漕いではボーっとし、漕いではボーっとする。景色が良いので気持ちが良い。長男も気持ち良かったのだろう、ボートの揺れに合わせてこっくりこっくりし始めた。
やや、とうとう寝てしまったらしい。
ヨットに乗ってそばを通ったPICのインストラクターが、He is sleeping to Hotel.という。でも、これで連れて帰ると、ホテルの部屋に着いたときに目が醒めるのよ、大抵。せっかくだから、もう少しボーっとしていこう。
しばらく後、ビーチに戻ろうと漕ぎ始める。倒れないように両足で挟んでいる長男に水しぶきがかかる。でも、全然目覚める気配がない。
ボートを係留し、抱きかかえて返り、プールサイドのデッキチェアに寝かせた。その横では、すでに次男が寝ていた。
妻はウォータースライダーを研究しに行き、私はビールを頼んで飲む。
頼もうと思うと注文を取りに来ない。不思議なものだ。
次男の顔にハエがしばしばたかり、その度に次男はピクンピクンと体を動かすので、その都度ハエを追い払う。きっと、食べかすかさっき飲んだポカリスエットがこぼれて顔に付いていたのだろう。
子供たちが自発的に目が醒めるまでそこにいることにした。人々がいなくなっていく中、子供2人が寝ている。
怪訝そうに通り過ぎるPICのインストラクター。とっくに17時を過ぎている。
そして、2人が起きたときには、すっかり夕暮れになりミクロネシアン・ショーが始まろうとしていた。こんな事なら、ディナー付きのタイプにして夕食もここで食べれば良かった。