長い前振り(笑)
…く、くやしい。
1ヶ月点検までに800km走ってやろうと思っていたのに、間に合わなかった。
ん?!何がかって??
そりゃあもちろんHarleyですよ。
友人一同に名前を募集したのですが、未だに正式名称は決まっていない。…だって、みんな人のものだと思って「プリンス(車体が紫だから)」だとか「紫電改(日本海軍の局地戦闘機の名前)」だとか、マニアックな名前ばっかりつけたがるんだもん!
…と、いったわけで、まだ私のバイクには名前が付いていない。
今のところ、一番ましな名前は、馬に関わる名前かもしれない。「オグリ」とかね。
何といってもHarleyはアイアン・ホース「鉄馬」という呼び名もあるくらいだから。
むぅ〜。何かいい案ないかなぁ…。
ともあれ、Harleyのマニュアルに「1ヶ月もしくは800km点検」とあったので、1ヶ月以内に800km走ろうと思ったのだが、724km!…わずかに届かなかった。
まぁ、雨の日も多かったからね。仕方ないか。
7/22(土)23:00。絶好のツーリング日和。
ノブの仕事が終わってから、2人でバイクにまたがる。私がHarley。ノブはBuell(Harleyのレーサー版。写真)。
同じエンジンを使っているのに、こうもエンジン音が違うのか、と思う。
もちろん性能も、特性も全然違う。
Buellの方が「すこーん」と、抜けるような加速感がある。「乗り物オタク」の私としては、この加速感は体の芯からふるえるような快感、恍惚感(笑)を覚えた。…たまらん。
しかし、いかんせんチビッコなので、足が届かない(笑)。ノブに支えてもらいながら乗って、よろよろと発進。止まるときも必死で縁石際に止めた。
一方Harleyの方は、車高も低くて、私のようなチビッコでも足がぺったり付くので、安心。
Buellの様な突き抜ける快感こそないものの、長距離乗っていても全然疲れない。安心して乗っていることができる。
心に響くエンジン音。
三軒茶屋から首都高に乗る。
芝公園の辺りで、東京タワーが大きく見える。車と違って身体がむき出しの分、東京タワーがぐぐっと近くに感じるよ。クラッチから手を離して左手をネオンにかざす。手のひらの上にすっぽりと乗っかる333m!きれいっキレイ!
羽田空港は、ターミネーターを思いおこさせる。
オレンジのライトに照らし出された巨大な駐車場たちが、メカチックな雰囲気を醸し出している。革ジャンを着て、サングラスをかけた、ごっつい男になった気分(笑)。
思わずニーグリップ(バイクは膝を締めて、車体をぎゅっと挟んで乗車する。そうすることによって重心が真ん中に集まって、バイクは安定走行出来るのだ)を解除して、膝を開いてワイルドに乗っている自分がいる。
…おいおい、それじゃ、ヤクザ映画を見た後に、肩で風を切って歩いているオジサンと変わりないじゃない。笑っちゃうね。
レインボー・ブリッジには、週末の夜中ということもあり、結構駐車車両があった。
いちゃいちゃしてる(笑)のかな?…そんなのを尻目に、私は潮風と格闘中。吹きっさらしの風と闘いながら、バイクを駆る。
車に乗っていたときには分からなかった、海の香り。こんな都会でも、海はちゃんと海の匂いがする。
基本的なことでも、見えなかった。