尾道ラーメン

 一路、尾道へ。

 12:45頃尾道に着いて、早速尾道ラーメンを食べる。

 今回の旅行のテーマは(ノブ曰く)「人類は麺類!」。昨日の広島焼きにしても、ラーメンにしても、そしてこれから行く四国の讃岐うどんづくしにしても、麺づくしの旅行なのだっ。

 さて。早速「朱華園」(広島県尾道市4−12)へ。すっっごい行列。
 1時間ほど雨の中を並んで(といっても、実際に並んでいたのはノブだけ。私は車の中で旅日記を書いていた。ほほほ。楽ちん楽ちん)、店内へ。

 メニューは、中華そば(460円)、叉焼麺(710円)、焼きそば(710円)、ワンタン(460円)、焼き餃子(460円)だけ。
 大食いの私たちは叉焼麺、中華そば、ワンタン、焼き餃子を頼んだ。

 まず出てきたのは焼き餃子。肉厚で皮が薄い。ニンニクやニラが入っていない。(鶏)ガラだしの匂いがする。肉まんの中身みたいな感じ。
 ピリ辛の特製の餃子のたれで食べる。…このたれにニンニクが入っているようだ。ううむ。美味しい。すっごくビールが飲みたくなるっ!…飲まなかったけどね。

 さて。メインの登場。

 すごく濃い色のスープ。味も濃い醤油味。豚の背脂が固まり(天かすくらいの大きさ)のまま浮いている(これが尾道ラーメンの特徴)。平打ち麺(縮れ麺じゃないので、スープが絡みにくいので濃い口のスープなのだろう)。
 チャーシューは脂っけのないタイプ。メンマも自家製らしく、濃いめの味で歯ごたえだけはよい。例の刻みネギが浮いている。

 はっきり言って、わざわざ尾道まで食べに行くほどのものではない。…と、いうのが結論です。悲しいけど…。


 …雨、降ってる。しかも結構激しく。

 晴れている眺めのいい尾道の街を探索したかったのだが、仕方ない。傘を持って食後の散歩に行くとしますか。

 急坂を登り切ったところにある千光寺公園の駐車場(1日500円)に車を止め、ロープウェイで麓まで降りる。

 尾道という街は、海と山に囲まれた土地である。
 海を見下ろす急な斜面に、わらわらと人が住んでいる。
 急勾配なので、大きな道もあまりない。人がやっと通れるような小道が縦横無尽に走り、人々は日々足腰を鍛えつつ生活している。

 晴れた尾道を散策したかったが、雨の尾道も、それはそれで風情があっていい。東京の街って、雨が降るとみすぼらしく見えるところの方が多いけれど、ここは雨も似合う街である。

 さて。いっこ、おすすめのお店を紹介しておきます。

 千光寺山ロープウェイを降りて、すぐのところを右に曲がる。
 そのまま道なりに進んでいったところに「梟(ふくろう)の館」という、喫茶店がある。

 すごく雰囲気のいい喫茶店で(4日前に川島なお美も来たらしい)、かなりゆったりとくつろげる(近所に住んでいたら、間違いなく毎日通い詰めていることだろう!)。眺めもかなりいい。尾道の街、海に降る雨を眺めながら、カプチーノ(700円)を頂いた。


 お茶した後に、またも散策。

 何と言っても、大林宣彦作品が好きなので、映画に出てきたような景色をカメラに収めているだけで、もぉ満足。…とはいえ、やはり映画マジックか、映画館で見た風景と、自分の足で見た現場には大きなギャップがあった。

 尾道を楽しむコツは「小確幸(小さいけど確かな幸せ)」をたくさん見つけること、だと思う。

 ノブはそういうのが苦手(「そんなちまちました幸せなんていらん。おれはがつーんと(どうやら力一杯の、という意味らしい)したヤツがいい」と、言っている)だけど、私の方はそういうのが得意なので、尾道は楽しかった。

 また千光寺山ロープウェイに乗って山頂へ。

 乗っている時間は3分間(千光寺山は標高136.9mですからね。とても短いです)。その間、ガイドさんが早口で尾道の解説をしてくれる。下るときのガイドはへんてこなイントネーション(広島弁とも異なる、何というか…エレベーターガールをもっとひどくしたような口調だった)で何を言っているのか、さっぱり分からなかった。

 帰り(登り)のガイドさんは、名所とかの案内を分かり易くしてくれた。…行きが、この人だったらなぁ…。



 車に飛び乗り、さぁ「しまなみ海道」へ。

 この道路は、本州は広島県尾道から、四国の愛媛県今治(いまばり)まで、途中瀬戸内海の島々を通る連絡道路である。開通は去年の5/1。ちょうど1年の若い道路である。

 尾道を出発して→向島→因島(いんのしま)→生口島→大三(おおみ)島→(伯方の塩で有名な)伯方島→大島→今治、というのがそのルートである。

 今回は時間があまりなかったので、通り過ぎただけで終わってしまったが、本当は途中の島々に立ち寄りたかった。


 例えば大三島。
 「大山祇(おおやまずみ)神社」という神社があり、なんとここには全国の国宝、重要文化財の武具の約8割が収蔵されているのだ。8割だよ、8割っ!

 しかも、後に本日宿泊予定の「川吉別荘」のお風呂で出会った大三島出身のおばさまに、「大山祇神社には樹齢2600年の大きな楠があってね。小さい頃ね、息を止めたままその周りを3週廻ることが出来たら、お姫様に会えるって信じてたのよ。」…なんて、かわいらしくも微笑ましい話を聞かされてしまったら、行ってみたくもなるってものだ。

 海の水も綺麗だし、夏に途中の島に1泊して、海水浴を楽しむのもいいかもしれない。

 やっほぅ(死語だ…)。
 とにかく四国に到着!ここから先は「四国 旅日記」でお会いしましょう!

 毎度、ご愛読感謝!

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