3 尾道ラーメン
一路、尾道へ。
12:45頃尾道に着いて、早速尾道ラーメンを食べる。
今回の旅行のテーマは(ノブ曰く)「人類は麺類!」。昨日の広島焼きにしても、ラーメンにしても、そしてこれから行く四国の讃岐うどんづくしにしても、麺づくしの旅行なのだっ。
さて。早速「朱華園」(広島県尾道市4−12)へ。すっっごい行列。
1時間ほど雨の中を並んで(といっても、実際に並んでいたのはノブだけ。私は車の中で旅日記を書いていた。ほほほ。楽ちん楽ちん)、店内へ。
メニューは、中華そば(460円)、叉焼麺(710円)、焼きそば(710円)、ワンタン(460円)、焼き餃子(460円)だけ。
大食いの私たちは叉焼麺、中華そば、ワンタン、焼き餃子を頼んだ。
まず出てきたのは焼き餃子。肉厚で皮が薄い。ニンニクやニラが入っていない。(鶏)ガラだしの匂いがする。肉まんの中身みたいな感じ。
ピリ辛の特製の餃子のたれで食べる。…このたれにニンニクが入っているようだ。ううむ。美味しい。すっごくビールが飲みたくなるっ!…飲まなかったけどね。
さて。メインの登場。
すごく濃い色のスープ。味も濃い醤油味。豚の背脂が固まり(天かすくらいの大きさ)のまま浮いている(これが尾道ラーメンの特徴)。平打ち麺(縮れ麺じゃないので、スープが絡みにくいので濃い口のスープなのだろう)。
チャーシューは脂っけのないタイプ。メンマも自家製らしく、濃いめの味で歯ごたえだけはよい。例の刻みネギが浮いている。
はっきり言って、わざわざ尾道まで食べに行くほどのものではない。…と、いうのが結論です。悲しいけど…。
…雨、降ってる。しかも結構激しく。
晴れている眺めのいい尾道の街を探索したかったのだが、仕方ない。傘を持って食後の散歩に行くとしますか。
急坂を登り切ったところにある千光寺公園の駐車場(1日500円)に車を止め、ロープウェイで麓まで降りる。
尾道という街は、海と山に囲まれた土地である。
海を見下ろす急な斜面に、わらわらと人が住んでいる。
急勾配なので、大きな道もあまりない。人がやっと通れるような小道が縦横無尽に走り、人々は日々足腰を鍛えつつ生活している。
晴れた尾道を散策したかったが、雨の尾道も、それはそれで風情があっていい。東京の街って、雨が降るとみすぼらしく見えるところの方が多いけれど、ここは雨も似合う街である。
さて。いっこ、おすすめのお店を紹介しておきます。
千光寺山ロープウェイを降りて、すぐのところを右に曲がる。
そのまま道なりに進んでいったところに「梟(ふくろう)の館」という、喫茶店がある。
すごく雰囲気のいい喫茶店で(4日前に川島なお美も来たらしい)、かなりゆったりとくつろげる(近所に住んでいたら、間違いなく毎日通い詰めていることだろう!)。眺めもかなりいい。尾道の街、海に降る雨を眺めながら、カプチーノ(700円)を頂いた。
お茶した後に、またも散策。
何と言っても、大林宣彦作品が好きなので、映画に出てきたような景色をカメラに収めているだけで、もぉ満足。…とはいえ、やはり映画マジックか、映画館で見た風景と、自分の足で見た現場には大きなギャップがあった。
尾道を楽しむコツは「小確幸(小さいけど確かな幸せ)」をたくさん見つけること、だと思う。
ノブはそういうのが苦手(「そんなちまちました幸せなんていらん。おれはがつーんと(どうやら力一杯の、という意味らしい)したヤツがいい」と、言っている)だけど、私の方はそういうのが得意なので、尾道は楽しかった。
また千光寺山ロープウェイに乗って山頂へ。
乗っている時間は3分間(千光寺山は標高136.9mですからね。とても短いです)。その間、ガイドさんが早口で尾道の解説をしてくれる。下るときのガイドはへんてこなイントネーション(広島弁とも異なる、何というか…エレベーターガールをもっとひどくしたような口調だった)で何を言っているのか、さっぱり分からなかった。
帰り(登り)のガイドさんは、名所とかの案内を分かり易くしてくれた。…行きが、この人だったらなぁ…。
車に飛び乗り、さぁ「しまなみ海道」へ。
この道路は、本州は広島県尾道から、四国の愛媛県今治(いまばり)まで、途中瀬戸内海の島々を通る連絡道路である。開通は去年の5/1。ちょうど1年の若い道路である。
尾道を出発して→向島→因島(いんのしま)→生口島→大三(おおみ)島→(伯方の塩で有名な)伯方島→大島→今治、というのがそのルートである。
今回は時間があまりなかったので、通り過ぎただけで終わってしまったが、本当は途中の島々に立ち寄りたかった。
例えば大三島。
「大山祇(おおやまずみ)神社」という神社があり、なんとここには全国の国宝、重要文化財の武具の約8割が収蔵されているのだ。8割だよ、8割っ!
しかも、後に本日宿泊予定の「川吉別荘」のお風呂で出会った大三島出身のおばさまに、「大山祇神社には樹齢2600年の大きな楠があってね。小さい頃ね、息を止めたままその周りを3週廻ることが出来たら、お姫様に会えるって信じてたのよ。」…なんて、かわいらしくも微笑ましい話を聞かされてしまったら、行ってみたくもなるってものだ。
海の水も綺麗だし、夏に途中の島に1泊して、海水浴を楽しむのもいいかもしれない。
やっほぅ(死語だ…)。
とにかく四国に到着!ここから先は「四国
旅日記」でお会いしましょう!
毎度、ご愛読感謝!