寿司屋のラーメン
すっきり、さっぱりしてから、恒例の「よし寿司」へ。よし寿司は両津の市内にある。細かい説明はこちら。
左が石川さん。右が奥様。2人とも、気さくでとてもあったかい人。
きっと、みんな好きになると思う!
実はよし寿司、この間「ぶ○り
途中下車の旅」(以下「ぶ○り」と略)に、出たのだっ。
「見たよ!」と、いう報告と、PCを持って行って(NTVのHPにも載っているのだ)HPを見せてあげた。
…と、いうのを口実に、お寿司を食べに来ただけなんですけどね(笑)。
まず食べたのが、ふぐ刺し。
これはすごいぞっ。普通関東では、お皿が透けて見えそうなうっすぅぅぅい刺身が出てくるのが常なのだが、ここではしっかりと歯応えがするくらいの刺身となって出てくる。しかも、白子付き!
…これをポン酢で頂くのだが、身が厚いから、噛むごとにふぐの出汁とも言えるような濃い旨味が口中に広がる。涙ものの旨さ!
次は飛び魚の刺身。
白身と青味のあいのこのような濃厚な味。身が厚い。
傷むのが早いので、関東ではなかなかお目にかかれないらしい。
そしてカキ。
冬に来たときに食べられなかった雪辱を今ここで!って感じで食べましたよ、蠣。
これも目の前で殻を開けてくれる。蠣を相手に、水場で孤立奮闘を繰り広げている石川氏。…大変そう。
やがて出てきたのは、ぷりっぷりでつやつやの蠣。
佐渡の岩蠣は、濃厚なタイプではなく、あっさりとした味わい。そして新鮮なので、歯応えがあって、これまた非常に美味。
1個の大きさが大ぶりなのだが、一口で豪快に頂く。ほおばるとと口中が蠣だらけになる、この幸福感!…何とも言えないっ。
さて。「ぶ○り」のHPを見ると、よし寿司の所在地やメニューのページが出てくる。
そこに「佐渡のキャビア」なるものがあるので、「これ、何ですか?」と、聞くと、「食べてみなよ(笑)」って言われた。
出てきたのは、謎の青緑の物体。
塩味はそんなにきつくない。新鮮だからこそ、食べられるものであった。
締めはおすすめ握りの「大佐渡」。
今日は左下から、時計回りにツブ貝、平目の縁側、ふぐ、甘エビ、鰺、(ガリ)、サザエ、ウニ、イクラ。
アワビとサザエは、頼んでから水槽から捕ってさばいてくれるので、美味しいよ。
すべて、ネタがつやつやしていて、とても美味しい。
酢飯とのバランスも申し分ない。
握りを食べ始めたところで、「ラーメンも食べてみなよ」と、石川さん。
…そ、そんなぁ、もうお腹いっぱいだよぉ…。
確かに、いつも気にはなっていたんだよね。
メニューを見ると、寿司屋にありがちなものとは別に、「ラーメン」「鍋焼きうどん」「ピラフ」「冷やし中華」等の文字が並ぶ。
…え、美味しいのぉ??とか、思うと、隣でラーメンをすすっている(しかもものすごく美味しそうに)人がいたりする。
話を聞けば、昼時と夜中になるとラーメンを頼む客でいっぱいになるそうで、にわかラーメン屋と化すらしい…。
…で、気になる味の方だが、出汁は、焼とび(焼き干した飛び魚)・ノドグロ(喉の黒い魚だから、この名の付いた魚)・ハチメ(これも魚)・鶏ガラ・豚骨で取っている。
…ごくん。話を聞いただけで、想像が止まらなくなる。
話しはまだ続く。
麺は、細く、縮れたものを使用。←こういう麺は、佐渡では作っていないそうで、わざわざ新潟市内から取り寄せているという、こだわりの麺である。
…ここまでこだわってて、まずいって事はあり得ないよ!
しかも、一杯500円という、涙が出るくらいの安さ!(チャーシュー麺ですら、700円!)
詳しくは割愛するけど、ピラフや冷やし中華(2つとも5月からの新メニュー)など、その他のメニューも、かなり入れ込んで作ってます!
石川さん曰く「寿司屋のプライドがどっかに飛んで行っちゃったときに、もうどうでもよくなっちゃって」、お客さんの要望にあわせて何でも作るようになったんだとか。
笑える話しだけど、なかなか出来る事じゃないし、そういう誠実なところが、また石川さんらしいなぁって、思った。
次は絶対食べに行ってやるんだ、と、堅く心に誓った。
満腹の自分が、少し呪わしかったもんね。
…あとは、フェリーに乗って、高速をひた走って帰って参りました。
2:00。駐車場からおうちまで歩いて帰る。
ふと見上げれば、狭い夜空に燦然と輝く3つの星。あ、夏の大三角形だっ。
身近に夏を感じつつ、蚊が怖くて足を速めたかづよであった。
毎度、ご愛読感謝!