ホリデイ・インといったら、中の上クラスのホテルというイメージがあったんですが、ここSycamoreのHoliday
Inn Expressは、早い話が高級モーテルそのものです。私は知らなかったのですが、「Express」っていうのは、Holiday
Inn系列のモーテルということなのかな。誤解のないように書いておくと、車社会の米国ではモーテルというとだいたい郊外のハイウェイ沿いにある実用本位の宿です。位置づけとしては日本のビジネスホテルに似ているけど、ロケーションが郊外で、しかも土地がいくらでもある米国ですから、室内や共有スペースが広いのが特徴です。そこでカップルや家族連れもよく使います。
モーテルは快適に生活するのに十分な設備があるのですが、見込み違いもあってちょっと困ってます。実は出がけに旅行用洗面セットがみつからなかったんですが、「どうせ今回はちゃんとしたところに泊まるからなんとかなるだろう」と思ってそのまま来ちゃったのですが、部屋に歯ブラシも剃刀も用意されていません。このあたり、モーテルならそんなものかという感じもあるのですが、なにしろロケーションがハイウェイ沿いの何もないところで、車がなければどこにもいけないので、生活用品の買い出しにいけないのです。おかげでせっかく禁煙でない部屋をとったのに、1日目でタバコが切れてしまいました。大会会場との間はシャトルバスサービスがあるのですが、この会場の方もトウモロコシ畑の中にぽつんとあるので、もうまったく隔離生活です。もっとも、他にすることもないのですが。たとえば昨日の場合、8:30に最初のセッションが始まり、最後のセッションが終わったのは夜の9時前でした。途中、休憩はあるものの、たとえばランチは食べながらFDAの話を聞くという感じでけっこうみっちり詰まってます。それほど興味のないセッションは抜け出して一服している人もいますが、さっき書いたようにトウモロコシ畑(上の写真)の中にぽつんとある会場(写真下)なので、結局、同じように抜け出してきた人、つまり白質ジストロフィー関係者と雑談するしかないのです。右を向いても左を向いてもみんなALDやMLDの遺伝子をもった人ばかり、というのは世界中でこの期間、この場所だけでしょう。
 
会場のサウスポイントセンターのエントランス(上)と、内部(左)
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