参加者80人程度でしょうか。1/3が男性で、カップル参加が多いようです。ブラジール夫人の司会で、最初に初参加の人とそうでない人を大きく二つのグループに分け、その中で小グループを作って自己紹介します。父と兄弟がALDで亡くなったという(たぶんキャリアの)姉妹がいました。それほど数は多くないですが、家族を既に亡くした人も参加しています。次にミシシッピー川を堺に東西のグループにわけました。やはり白質にダメージを受けるという聞いたことのない病気の子供をもった夫婦の話。いままで全世界で30例くらいしかみつかっておらず、米国内でも同じ疾患の家族を見つけることができないそうです。2人の子供が乳児のころから寝たきりで発達しないといっていました。
次がいよいよ病気ごとの集合。「このグループが本当の友達を見つけることができるでしょう」といわれました。確かに、同じ病気の方が話が合う部分が多いから固まりがちな傾向はありますが、いろいろ話した感じでは、むしろ同じ年齢で発症したということが悩みを共有するという意味で重要で、白質ジストロフィーのそれぞれの疾患で、状況や病状はそれほど変わらないという印象を受けました。
このときMLDは10家族が参加しました。2家族が既に子供を亡くしている家族で、小児型5家族、成人型1家族、乳幼児型2家族でした。成人型は旦那の方が発病。旦那も参加しているが、病状の説明は奥さんがしてました。言語障害などがあるのかもしれませんが、見たところ異常には見えません。ALDは成人型がAMNとして別に分類されているのですが、大人の患者の参加者がかなりいますが、MLDの成人型はこの人だけでした。まず、自己紹介ですが、」子供の初期症状の話などをするとやはり若い(最近診断された)お母さんは泣いてしまいます。それまでホテルやバスの中で簡単に子供の具合なんかを話したときは快活だった人たちなのですが、やはり心の傷は深いですね。話す相手も同じ経験があることがわかっているから、かなり具体的なことを話さなくてはならないし、自分が話す前に他の人の話を聞いている間に思い当たることがいろいろあって、だんだんこみ上げてくる物があるのだろう。ちょっとしたディスカッション。お母さんはいつも正しいというアドバイスがありました。医者は専門家ではあるが、本当に子供のことをなんでも知っているのは親なので、親が「おかしい」と思うこと、「これは子供のためにならない」と感じることは、医者と争ってでもするべきではないという意見です。もちろんその分責任もあるわけですが。ミシガンから来た夫妻の子供は精神障害はほとんどなく、唯一決断力(デシジョン・メイキング)が難しいそうです。学校でもうまくやっていて、就職もしたが続かなかった。ということです。この息子さんが骨髄移植を最近受けた人です。カリフォルニアから来たお母さんの娘は8歳で、この1月に診断されたばかり。学校に行っているし、見た目はわりと普通なのですが、それだけに残りの子供達にどのように説明すればいいのかわからないといってました。やはりこのあたりが共通の悩みの種なのでしょうか。次が好きな飲み物でグループ分け。最後に海外からの参加者の紹介。カナダ(夫婦)、英国2家族、オーストラリア、日本(私)、ブラジル(白質ジストロフィーの患者会が派遣した代表)でした。
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