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1997年8月25日(月)

今日は琴のIVH(注:中心静脈カテーテル)を入れる手術の日。

11時50分頃病院へ向かう。その前に朋生と瑞生はおばあちゃんの家へ自転車で行った。今日は午後の間中二人っきりになってしまうためだ。ついでに1泊して明日井の頭公園へ遊びに行くことにしているらしい。

父と母は12時少し過ぎに病院へ到着。病棟の前で琴が手術室へ出発するのを待った。12時50分頃になって黄色いベッドに乗った琴が病室から出てきた。何だかごきげんで、O先生の話では、点滴をする時に「手にする?足にする?」と聞くと「うん、(すぐ外れるなら)手にする!」と元気よく手を出したとか。多少は緊張しているのだろうが、ニコニコしている。話しかけても明るく答えてくれる。(あとで看護婦さんに聞いた話では、さすがに手術室に入った時は驚いていたらしく、O先生(手術室までついて行ってくれた)や周りの看護婦さんがきげんを取ってくれたらしい)

手術専用エレベーターに乗った琴を見送った後、少し遅くて軽い昼食を父、母で取る。(サンドイッチとコーヒーを売店で買ってきた。)

1時に出発した琴は2時15分頃帰ってきた。(運ばれているのを)ちらっと見ると、すやすや眠っている。O先生が「琴ちゃん」と声をかけてくれるが、ムニャとも言わずに眠っている。

「早めに面会にしようと思ったけど、良く眠っているので面会時間(3時)になってからにしましょう」とO先生。

病棟の外で面会時間を待っているとC先生が通りかかって「カテーテルは一発で入ったって」と言って行きかけて、「寛解に入って良かったねえ。ちょっと心配したけど。」と言って行かれた。ということは寛解に入らなかった可能性も高かったと言うことか・・・。本当に寛解に入って良かった。

3時になって病室へ向かう。琴はまだ眠っている。母と二人してプレイルームの本を読みながら琴がめざめるのを待つ。(そういえば朋生の時もこうして麻酔から覚めるのを待ったのだろうか?(注:初発の時、琴ちゃんが退院したと思ったら、朋生が盲腸で入院したのだった))

5時頃O先生がやってきて「琴ちゃん」と大きな声で呼びかけてくれる。が、琴は寝返りをうっただけでまだ眠っている。(先生の呼びかけには一応返事しているが・・・)

6時頃琴の目が覚める。(というより母が起こしたと言う感じ)。まだボオッとしているが、気分は悪くないらしい。看護婦さんがやってきて「水を飲んでみる?」と持ってきてくれる。その水をストローで飲みほす。「じゃあこれで気分が悪くならなかったら1時間後にごはんにするね」と看護婦さん。

しばらく普通にしていたが、だんだんご機嫌が悪くなって泣き出した。お腹が減っていたのと、胸が痛いのと、喉がひりひりするのと、色々な思いが入り交じっている様子。「もうすぐごはんだからね」とか「すぐ痛くなくなるからね」とか言ってみるが、母にまとわりついて泣いているばかり。

6時30分頃O先生がやってきて「ご飯の前に点滴を外してあげるからね」と看護婦さんに点滴を外すように指示してくれ、看護婦のNさんが点滴を外してくれた。(母の話だと、Nさんは琴が名前を覚えている唯一の看護婦さんらしい)

点滴を外した後、O先生がガーゼを替えてくれる。皮のむけたところは大分治ってきているが、所々赤くなっているところがまだある。その後カテーテルから生食を入れてくれる。カテーテルへのラインの接続は先生の仕事なのだろう。

いよいよ食事の時間。看護婦さんが電子レンジで温めて持ってきてくれる。おかずは麻婆豆腐。ついでに3時のおやつのタイヤキも温めてもらう。(O先生「タイヤキって一度温めて冷めると固くならない?」)
のりをご飯に巻いてパクパク、というよりガツガツと食べる琴。ごきげんも少しもどってきた感じ。麻婆豆腐もパクパクと食べて最後はご飯にみそ汁をかけて食べる(注:琴ちゃんはいまでもネコマンマが大好きです(^^ゞ)。麻婆豆腐は少し残した。

食べ終わる頃には7時(注:小児病棟の面会時間の終了時間)になってしまう。琴は食事もそこそこに「薬を飲む」「薬飲んだら帰っちゃうの?」と泣き出す。しょうがないので7時を過ぎるのも大目に見てもらって母が薬を飲ます。ピンクの薬はお姉さんのみで来たが、いつもお姉さんのみできる黄色い薬は「お姉さん飲みできない」と泣き出す。もう一つの薬といっしょにコンデンスミルクでといて、オブラートに包んで飲む。泣きながらオブラートの包み3個を飲んだ。その後しまっておいてもらったスイカが食べたいと泣き出し、母が看護婦さんをつかまえて出してもらう。そのうちO先生がやってきて琴をなだめてくれる。泣きながらスイカを食べる琴を残して病室を後にしたのは7時20分頃だった。

父と母の夕食はコンビニのお弁当。


今日はMYちゃんは外泊中の検査日だったらしく、琴の手術中に病棟へやってきた。何かの反応が出ているため次の治療に移れないのだとか。今回の外泊は7ヶ月ぶりなのだとか。ベッドの上でリハビリの体操を療法師さんとしてからまた自宅へともどっていった。

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