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1997年8月1日(金)

今日は仕事が早く終わり、4時半頃には琴の病室へ到着。機嫌よく遊んでいる様子。お絵かきシャランラをしたいと言うので準備してやる。

薬の時間。今日母がコンデンスミルクを持参。トライしてみる。粉の薬に少しコンデンスミルクを混ぜ、スプーンで飲ませる。最初は指で少しなめ、次にスプーンの裏側に付いたのをなめて、紅茶で流し込む。今度は3分の1くらいなめて紅茶で流し込む。最初の薬はクリア。そのうち「お父さんが見ているといやだ」なんて言うので棚の後ろに隠れた覗いてみている事にする。2つめの粉もクリア。3つめもうまくいった。ファンギゾンの時にはレモン水を使った。母は先生にいろいろ用意して試してみるように言われているらしい。ファンギゾンもなんとかクリア。今日は吐かずにすみそう。

そのまま食事。おにぎり1つ半とグラタンを4分の1くらいパクパクと食べることができた。そのまま吐く様子もない。良かった良かった。

薬を飲んでいる間にO先生がやってきた。輸血の承諾書にサインして欲しいとの事。サインの前に輸血で考えられる危険性について説明してくれる。赤血球輸血などの時に(今日琴は赤血球の輸血)少しでも白血球が入ると輸血によるGVHDが起きるそうだ。そのため白血球フィルタを使ったり、赤血球にX線を照射し白血球の働きを押さえたりするのだそうだ。また、L−アスパラギナーゼは蛋白質を分解するので、血液凝固因子も破壊してしまう。このため凝固因子を含んだ血漿を輸血する必要もあるとの事。当然、血小板の輸血を行う必要もある。先日琴が鼻血を出した時にも血小板輸血を行ったとの事。先生がまとめてくれた血球数の一覧表でも5万くらいから一気に12万位になっていた。

また、血縁者からの輸血は、HLAが似かよっている事が後々移植をする時に問題になることがあるため、できるだけ行わない方が良いとの事。そのため日赤からの提供を受けて輸血を行う事になるとの事。このため各種感染、肝炎、AIDSなどの心配も出てくるが、何十万例に1回あるかどうかという割合だそうなので心配してもしょうがないか。と言うわけで、説明を受けたと言う書類と輸血の承諾書にサインする。

7時前になるとカウンセラーの先生(注:小児精神科の先生)も様子を見に来てくれた。みんな琴のことを心配してくれている様子

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