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1997年7月25日(金)

病院から帰ってきた母の元気がない。琴絵がほとんどご飯をたべないとの事。同じ病室の子どもがご飯を食べているにおいを嗅いだだけでもどしそうになる。先生が栄養部の人を読んでくれた。琴絵の好きなものだけをメニューに組んでくれるそうだが、琴絵が特別好きな食べ物って何だろう、と母と二人で首をかしげた。いつもは好き嫌いもなく食べているからなあ。たまごどうふは好きみたいだ。あと、めん類だろうか?

朝の薬は飲めなかったそうである。何でも母の包み方と違うから駄目なんだそうな。先生や看護婦さんが母のやり方を見てくれて同じようにやってもらっているのだが・・・。

今は足に精神安定剤を点滴されている様である。また、背中や足が痛くて起きあがれない状態らしい。面会時間の間さすってやっているのが精一杯できる事だったとのこと。先生が薬を塗ってくれたらしいが、原因が分からないので気安め程度でしかない。精神的なものが大きいのかもしれない。安定剤が効いてくれるとよいのだが。

母がファンギゾンを「琴ちゃんが頑張って飲んでる薬ママも飲んでみようかな」とカップ(薬杯)の縁についているものをなめようとしたところ、「この薬は琴ちゃんのムシムシを退治する薬だから、病気じゃないお母さんは飲んじゃだめだよ』と言った、と母は泣き崩れた。その母はご飯も食べずに寝てしまった

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