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1997年7月17日(木)

琴が薬を飲んでから会社に向かうつもりだったが、夕べが遅かった(9時ごろ)せいかふとんの上でごろごろして(琴ちゃんが)朝食(今日はおかゆにしてもらうらしい)にもつかないので、あとは母にまかせて会社へ行く。

会社でも琴が薬を飲めたか心配でたまらない。上司に再発を告げ、仕事を調整してもらうように頼んだのだが、それでも仕事が無くなるわけでもない。つらい・・・。

10時頃家へ電話をしてみる。母が暗い声で、おかゆを全部戻してまだ薬を飲めていないという。涙が出てきた。

お昼過ぎにまた電話をした。「車検の費用を会社の預金から出すから」というためだけだったが、事が薬を飲めたというではないか。あっこさん(おばあちゃん)が買ってきてくれたオブラート(まだ売ってるんだなあ)を使ったそう。薬を砕いてそれをチョコレート(ジャム)に混ぜ、オブラートで包んで飲んだそうだ。オブラートだなんて気がつかなかった。

家へ帰ると琴が笑顔で「薬飲めたよ」と開口一番。夕方もオブラート作戦でうまくいったようだ。母の顔も明るい。「薬飲めたくらいで喜んでちゃいけないよね」なんて言いながらもうれしそうだ。私もうれしい。先は長いが薬が飲めなければこの先外泊もできないのだから・・・。

 


エピソード1:

午前中、琴が薬を飲まないので、O先生に電話をしたらしい。「薬を飲まない事で今すぐどうということはないが、バクトラミンは点滴できても、プレドニンは飲むしかないので、どんな方法でも良いから飲まなくてはいけない」という事だ。オブラートもOKだよな、と母も私も思う。

何しろ薬を飲めた事で明るい一日になった。妻は琴と一緒にぐっすり眠っている。やはりほっとしたのだろう。


エピソード2:

会社へ出かける時母が、「琴ちゃん難しいのかな」などと暗い顔をして聞く。「急性リンパ性の移植の成功率は4割だってどっかで聞いたことがある」
確かに先日のシンポジウムでC先生が言われた事だ。私自身もそのことが引っ掛かってはいた。
「最初の治療が弱かったんだから、きっと琴の場合は大丈夫だよ」と自分自身に対しても答える。2〜3割の再発率に引っ掛かったのだから4割の成功率に入らないはずがない!

 


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