カントリーソング紹介 (歌詞)
第一巻へ  第二巻へ   第三巻                  第四巻へ  第五巻へ
             第11回 Twinkle, Twinkle Lucky Star
             第12回 We Never Touch At All
             第13回 Amarillo By Morning
             第14回 Someday
             第15回 Wanted

 第11回 Twinkle, Twinkle Lucky Star (Merle Haggard)

きらめく幸運の星。 君はそこから僕に幸運を投げかけてくれるかい。 どこまでも虹を輝かせてくれるかい。 きらめく幸運の星よ。

君は本当に望みをかなえてくれるんだろうか。 そして君は選ばれた一握りの人々のためだけに、輝いてみせるんだろうか。 僕は遠くへ来すぎてしまったから、もう駄目なんだろうか。 きらめく幸運の星よ。

海に浮かんだ2隻の船のように、僕たち離ればなれに漂っていった。 そして君は海で島を見つけた。 僕はこの悲しみを心に宿して未だに漂っている。 君の優しい愛をもう一度僕に贈ってくれないだろうか。 

きらめく幸運の星。 君はそこから僕に愛を投げかけてくれるかい。 どこまでも虹を輝かせてくれるかい。 きらめく幸運の星よ。

海に浮かんだ2隻の船のように、僕たち離ればなれに漂っていった。 そして君は海で島を見つけた。 僕はこの悲しみを心に宿して未だに漂っている。 君の優しい愛をもう一度僕に贈ってくれないだろうか。

きらめく幸運の星。 君はそこから僕に幸運を投げかけてくれるかい。 どこまでも虹を輝かせてくれるかい。 きらめく幸運の星よ。

 

Twinkle twinkle lucky star. Can you send me luck from where you are. Can you make a rainbow shine that far. Twinkle twinkle lucky star.

Can you really make a wish come true. And do you shine for just a chosen few. Is it over have I gone too far. Twinkle twinkle lucky star.

Like two ships on the ocean. We drifted apart. And you found an island in the sea. I'm still adrift with this pain in my heart. Won't you send your sweet love back to me.

Twinkle twinkle lucky star. Can you send me love from where you are. Can you make a rainbow shine that far. Twinkle twinkle lucky star.

Like two ships on the ocean. We drifted apart. And you found an island in the sea. I'm still adrift with this pain in my heart. Won't you send your sweet love back to me.

Twinkle twinkle lucky star. Can you send me luck from where you are. Can you make a rainbow shine that far. Twinkle twinkle lucky star.


第12回 We Never Touch at All (Hank Cochran)

俺達、落とし穴にはまってしまった。 まるで監獄にいる囚人さ。 年月の為ではなくて、憎しみの為に老け込んでしまった。 俺達ずっと愛し合ってきたのに、この所ちょと倦怠期。 ほとんど話さえしないし、ふれ合いなんて全くないのさ。 

お前は他の誰かと出かけていき、その間俺も誰かとお出かけさ。 でも結局最後はまたこの監獄に戻ってきてしまう。 俺達まだ壁をよじ登ることはできるけど、 ほとんど話さえしないし、ふれあいなんて全くないのさ。 

結局は独りぼっちになってしまう事を、俺達恐がっているんだろうか。 その事が、俺達ずっと一緒にやってきた絆って事なんだろうか。 外に居ればいいだけなのに、どうして俺達そうしないんだろう。 俺達まだ壁をよじ登ることはできるけど、ほとんど話さえしないし、ふれあいなんて全くないのさ。

結局は独りぼっちになってしまう事を、俺達恐がっているんだろうか。 その事が、俺達ずっと一緒にやってきた絆って事なんだろうか。 外に居ればいいだけなのに、どうして俺達そうしないんだろう。 俺達まだ壁をよじ登ることはできるけど、ほとんど話さえしないし、ふれあいなんて全くないのさ。 そうなんだ、ほとんど話さえしないし、ふれあいなんて全くないのさ。

 

We're caught in a trap. Like prisoners in a cage. Growing old from hate. And not from age. The running love we had, Is down to a crawl. We hardly ever talk. And we never touch at all.

You go out with someone else. While I'm out with someone too. Yet we come back to prison. When we're through. Why don't we just stay out. While we still can climb the wall. We hardly ever talk. And we never touch at all.

Are we afraid that we'll wind up alone. Is this the tie that keeps us hanging on. Why don't we just stay out. While we still can climb the wall. We hardly ever talk. And we never touch at all.

Are we afraid that we'll wind up alone. Is this the tie that keeps us hanging on. Why don't we just stay out. While we still can climb the wall. We hardly ever talk. And we never touch at all. We hardly ever talk. And we never touch at all.


第13回 Amarillo By Morning (T.Stafford/P.Franser)

朝にはアマリロだ、サン・アントンの北。 俺の全財産って言ったら、今身に着けている物だけさ。 太陽がテキサスの空に高く昇る頃、俺はカントリーフェアーであばれ馬を乗り回しているだろうな。 朝にはアマリロだ、アマリロ もうすぐだ。 

奴等はヒューストンで俺の鞍を取り上げた。 サンタフェでは俺の足を折った。 俺は妻を失い、それから恋人までも奪われた。 ここまで来る道中の出来事さ。 今俺は8時になるのが待ち遠しい。 その時刻にゲートが引き開けられるはずだ。 そして審査員が間抜けじゃなけりゃいいんだが。 朝にはアマリロだ、アマリロの事で頭が一杯だ。 

朝にはアマリロだ、サン・アントンの北。 俺の全財産って言ったら、今身に着けている物だけさ。 俺には10セントも無いけど、持ってる物は全て自分の物さ。 金持ちじゃないけど、神よ、俺は自由です。

朝にはアマリロだ、アマリロもうすぐさ。 朝にはアマリロだ、アマリロへと俺は向かう。

 

Amarillo by morning, up from San Antone. Everything that I got, Is just what I've got on. When that sun is high in that Texas sky, I'll be buckin' at the country fair. Amarillo by morning, Amarillo I'll be there.

They took my saddle in Houston. Broke my legs in Santafe Fe. Lost my wife and a girlfriend, Somewhere along the way. Now I'll be looking for eight, when they pull that gate. And I hope that judge ain't blind. Amarillo by morning, Amarillo's on my mind.

Amarillo by morning, up from San Antone. Everything that I got, Is just what I've got on. I ain't got a dime, but what I got is mine. I ain't rich, but Lord I'm free.

Amarillo by morning, Amarillo's where I'll be. Amarillo by morning, Amarillo's where I'll be.


第14回 Someday (Alan Jackson/Jim McBride)

彼女は俺の目を見て言った、終わったのよと。 俺はそんな辛い事、とても信じられない。 彼女は言った、嘘をついて私を喜ばせようなんてしないで。 俺は以前に何度もこの台詞は聞いたっけな。

俺は彼女を腕に抱き、行かないでくれと言った。 俺にできない事なんてないんだから。 少し時間をくれよ、お前の望むような男になってみせるから。 彼女は言った、その言葉が本当だと思えたらいいんだけど。

(コーラス)俺は、何時の日にか真っ当に暮らすようになるさ、と言った。 すると彼女は、もう遅いわ、済んだ事は済んだ事ですもの、と言った。 だから俺は、何時の日にかって告げたんだ。 彼女は言ったよ、私、待てないわ、 だって何時の日にかっていうその日は、来ない事もあるから。

彼女はこう言った、私がずっと望んできたのは、あなたを愛する事。 心の奥のどこかでは、まだあなたを愛しているわ。 でももう、信じるのを止める時だと思うの。 だって、あなたはちっとも変わりはしないから。 

(コーラス)

何時の日にかっていうその日は、来ない事もあるのさ。

 

She looked me in the eye and said it's over. I can't take this heartache anymore. She said don't tell me lies and try to please me. I've heard it all so many times before.

I took her by the arm and said don't leave me. There's nothin' in this world I wouldn't do. Just give me time I'll be the man you've needed. She said I wish that I could take that for the truth.

(Chorus) And I said someday, I'll get my life straight. And she said it's too late, What's done is done. And I told her someday. She said I can't wait, 'Cause sometimes someday just never comes.

She said all I've ever wanted was to love you. And somewhere deep inside me I still do. But now I think it's time I stopped believin'. 'Cause I'm never gonna sea a change in you.

(Chorus)

Sometimes someday just never comes.


第15回 Wanted (Alan Jackson/Charlie Craig)

ちょっとすいません、お願いします。 今日、広告文を載せたいんですが。 いいえ、明日では遅すぎるんです。 すぐにしたいんです。

これなんです、いや個人的な物なんです。 僕は何か買ったり、売ったりしようってんじゃないんです。 そうなんです、ちょっとこう言いたいだけなんです。 書いてきたんです、こんなふうに広告して欲しいんです。

(コーラス)心優しい女性 求む。 愛する男性が完璧でなくても、許してくれるような女性を。 ただ一度、彼女にこう伝える機会を 求む。 彼は君をまだ、どんなに愛しているか。 彼はどうしようもない程すまなく思っている。 

これなんです、いいえ、僕が言いたいのはこれだけです。 僕はただ、この数行の文が彼女のもとへ届けばいいんです。  そうなんです。 彼女が全てなんです。 この言葉を読んで、彼女が戻ってくれればと思っているんです。

(コーラス)

求人 します。

 

Excuse me, ma'am can you help me? I need to place an ad with you today. No ma'am tomorrow may be too late. I'd like to have it started right away.

What's that, no this is personal. I'm not buying or selling anything. Yes ma'am, I know just what to say. I wrote it down, this is how it should read.

(Chorus) Wanted one good-hearted woman. To forgive imperfection in the man that she loved. Wanted just one chance to tell her. How much he still loves her. He can't be sorry enough.

What's that, no that's all I want to say. I just hope these few lines will get to her. Yes ma'am, she means everything. I hope she comes back, when she reads these words.

(Chorus)

Wanted.

  


第16回 Six Days On The Road (Sawyer Brown)

そう、僕はピッツバーグを引き揚げて、東海岸沿いを南下した。 僕がディーゼルを励ましてやると、そいつは今までにはなかったぐらい良く走った。 前方は速度規制区域だけど構わない、お巡りは見当たらない。 6日間走りっぱなし、そして巧くいけば、今夜は我が家だ。

僕は10もギヤーを上げて、無茶苦茶に、まるっきりジョージア オーバードライブでとばした。 僕は車線を何度も変え、そして目はちゃんと開けてはいるけど、例えばジミーとかホワイトとかを、ただ追い越していった。 目に入る物、全てやり過ごすってだけで、景色なんか見ちゃいない。 6日間走りっぱなし、そして巧くいけば、今夜は我が家だ。 

そう、僕のベイビーにさよならのキッスをしてから、一ヶ月も経ったみたいだ。 周りにはいくらでも女はいたけど、僕は他の連中とは違うのさ。 僕をしっかり抱きしめてくれる人を見つけ出せたんだ。 でも、それで偽善者ぶったりはしなかったさ。 6日間走りっぱなし、そして巧くいけば、今夜は我が家だ。

うん、ICC(州間通商委員会)は、州境で検閲してるだろうな。 僕の積み荷はちょっとばかり重すぎるし、工程日誌はずっと書いてない。 でも今夜は、何にも気にならないんだ。 どんな審査だって、ちゃんとごまかせるような気分さ。 6日間走りっぱなし、そして巧くいけば、今夜は我が家だ。 

僕の装具はちょっと古ぼけてるけど、それだからって、こいつがのろまって訳じゃない。 こいつは煙突から炎を吐き、冷めれば黒い煙が漂う程さ。 僕の故郷がもうすぐ見えてくる、僕が幸せな気分だって思ってるなら、大正解だ。 6日間走りっぱなし、そして巧くいけば、今夜は我が家だ。

6日間走りっぱなし、そして巧くいけば、今夜は我が家だ。

6日間走りっぱなし、そして巧くいけば、今夜は我が家だ。

 

Well I pulled out of Pittsburgh rollin down the eastern seaboard. I've got my diesel wound up and she's runnin like a never before. There's a speed zone ahead but alright, I don't see a cop insight. Six days on the road and I'm a gonna make it home tonight.

I got ten forward gears and a Georgia overdrive. I'm passin little white lines and my eyes are open wide. Just passed a Jimmy and a White, I've passin everything in sight. Six days on the road the road and I'm a gonna make it home tonight.

Well it seems like a month since I kissed my baby goodbye. I could have a lot women but I'm not like some other guys. I could find one hold me tight, But I could never make believe it's right. Six days on the road and I'm a gonna make it home tonight.

Well the ICC is a checkin on down the line. I'm a little over weight and my log books are way behind. But nothing bother me tonight, I can dodge all the scales alright. Six days on the road and I'm a gonna make it home tonight.

My rigs a little old but that don't mean she's slow. There's a flame from her stack and the smoke is rollin black as cool. My home town's comin in sight, if you think I'm happy you're right. Six days on the road and I'm a gonna make it home tonight.

Six days on the road and I'm a gonna make it home tonight.

Six days on the road and I'm a gonna make it home tonight.


第17回 Return of the Grievous Angel (Gram Parsons)

僕のむずがゆさを、かき消してくれないのかい 優しい アニー リッチ。 そして町へ戻る僕を迎えてくれないのかい。 ポーチへ出てきておくれよ、さもなきゃ僕は君のパーラーに入っていって、どんなふうだったかを、洗い浚いぶちまけてしまうかもしれない。 

Out with the truckers and the kickers and the cowboy angels and a good saloon in every single town.

ああ、それに僕は、君がかつて僕に言った言葉を覚えている。 そしてそれは実現するって、信じてるんだ。 2万回ものロードで、僕はボロボロになっちまった。 そしてそんな事全てが、僕を君のいる我が家へ駆り立てるのさ。

僕はこの田舎で大人になろうとして、小麦畑の広がる大草原を越えて、西へ行こうとしたせいなんだ。 そして僕は心の中に悪魔を見、心の中に深くて悲しい海を見た。 それから僕はシャイアンからテネシーまで行ったa calico bonnet (幌馬車?)の事を考えた。

僕らは昨日の夜中2時半に、あの川に架かる橋をまっしぐらに渡った。 スイッチマンが、さよならの合図にランタンを振っていた。 そして僕らが、のんびりと進んでいく間中、広告板やtruckstopsが、悲惨な天使をすり抜けていく。 そこでやっと僕は、やるべき事が分かったんだ。

それからラジオ局の人間が、僕を放っといちゃくれないんだ。 彼は、僕が思いもよらない事に、僕の金を使いたがっている。 

そして僕は心の中に悪魔を見、心の中に深くて悲しい海を見た。 それから僕はシャイアンからテネシーまで行ったa calico bonnet (幌馬車?)の事を考えた。

僕が伝えられるニュースっていえば、覚醒剤の冠を頭にのせた王様に、出くわしたって事さ。 彼は古い聖書地帯の留め金をはずしたっていう話をしていた。 そして彼は、ある砂漠の町へとさっさと逃げ出しちまった。

Out with the truckers and the kickers and the cowboy angels and a good saloon in every single town.

ああ、それでも僕は、君がかつて僕に言った言葉を覚えている。 そしてそれは実現するって、信じてるんだ。 2万回ものロードで、僕はボロボロになっちまった。 そしてそんな事全てが、僕を君のいる我が家へ駆り立てるのさ。

2万回ものロードで、僕はボロボロになっちまった。 そしてそんな事全てが、僕を君のいる我が家へ駆り立てるのさ。

 

Won't you scratch sweet Annie Rich. And welcome me back to town. Come out on your porch or I'll step into your parlor. And I'll show you how it all went down.

Out with the truckers and the kickers and the cowboy angels and a good saloon in every single town.

Oh, and I remember something you once told me. And I'll be damned if it did not come true. Twenty thousand roads I went down, down, down. And they all lead me straight back home to you.

'Couse I headed West to grow up with the country. Across those prairies with the waves of grain. And I saw my devil, and I saw my deep blue sea. And I thought about a calico bonnet from Cheyenne to Tennessee.

We flew straight across that river bridge, last night a half past two. The switchman wave his lantern goodbye and so long as we went rolling through. Billboards and truckstops pass by the grievous angels. And now I know just what I have to do.

And the man on the radio won't leave me alone. He wants to take my money for something that I've never been shown.

And I saw my devil, and I saw my deep blue sea. And I thought about a calico bonnet from Cheyenne to Tennessee.

The news I could bring I met up with the king. On his head an amphetamine crown. He talked about unbuckling out for some desert town.

Out with the truckers and the kickers and the cowboy angels and a good saloon in every single town.

Oh, but I remember something you once told me. And I'll be damned if it did not come true.

Twenty thousand roads I went down, down, down. And they all lead me straight back home to you.


第18回 Right Or Wrong (A.L.Sizemore/H.Gillespie/P.Biese)

正しかろうが、間違っていようが、俺はいつまでもお前の事を愛しているだろう。 お前が行ってしまっても、忘れる事なんかできっこないさ。 正しかろうが、間違っていようが、俺は夢を見続けていくだろう。 それでもやっぱり、毎回、前と同じ後悔を、味わい続けるだろうな。 初めから、お前を失うだろうって、分かっていたさ。 お前が真剣であるようにと願いはしたけど。 お前の心の奥に、ちょっと覚えていて欲しいんだ。正しかろうが、間違っていようが、俺は今でもお前に夢中だって事を。 

正しかろうが、間違っていようが、俺はいつまでもお前の事を愛しているだろう。 お前が行ってしまっても、忘れる事なんかできっこないさ。 正しかろうが、間違っていようが、俺は夢を見続けていくだろう。 それでもやっぱり、毎回、前と同じ後悔を、味わい続けるだろうな。 初めから、お前を失うだろうって、分かっていたさ。 お前が真剣であるようにと願いはしたけど。 ああ、神よ。 お前の心の奥に、ちょっと覚えていて欲しいんだ。正しかろうが、間違っていようが、俺は今でもお前に夢中だって事を。 

 

Right or wrong, I'll always love you. Though you're gone I can't forget. Right or wrong, I'll keep on dreaming. Still I'll wait with that same old regret. All along, I knew I'd lose you. Though I prayed that you'd be true. In your heart please just remember. Right or wrong I'm still in love with you.

Right or wrong, I'll always love you. Though you're gone I can't forget. Right or wrong, I'll keep on dreaming. Still I'll wait with that same old regret. All along, I knew I'd lose you. Though I prayed that you'd be true. Oh,Lord. In your heart please just remember. Right or wrong I'm still in love with you.


第19 回 Hickory Wind (Gram Parsons/Bob Buchanon)

サウス キャロライナには、たくさん大きな松の木がある。 僕は子供の頃登ったあの樫の木を思い出す。 でも今は、寂しくなるといつも、ヒッコリー(胡桃の一種)の風を感じているふりをする。

僕は大体の事を早くからやり始めた。 富と快楽、それ以外に人生が何をもたらしたというのだろう。 でもヒッコリーの風が、僕を故郷へといざない始めると、いつでも気持ちが楽になる。

厄介な事が起こると、辛いものさ。 それが遠く離れた町で、ひどく孤独だったりするとね。 でもヒッコリーの風が、僕を故郷へといざない始めると、いつでも気持ちが楽になる。

僕を故郷へといざない続けておくれ、ヒッコリーの風よ。    

In South Carolina there are many tall pines. I remember the oak tree that we used to climb. But now when I'm lonesome, I always pretend. That I'm getting the feel of hickory wind.

I started out younger at most everything. All the riches and pleasures, what else could life bring? But it makes me feel better each time it begins. Callin' me home, hickory wind

It's hard to find out that trouble is real. In a far away city, with a far away feel. But it makes me feel better each time it begins. Callin' me home, hickory wind.

Keeps callin' me home, hickory wind.

Copyright 1969 Tickson Music BMI


Gram Parsons

グラム パーソンズ、セシル イングラム コナーズは、1946年11月5日フロリダ州、ウインターヘブンで生まれた。 両親は、アビス スナイブリー コナーズ、(彼女の一族はオレンジの商売で財をなしていた)と セシル”コーン ドッグ”コナーズで、出身はジョージア州、ウェークロスである。 グラムの父は1959年、クリスマスに亡くなった。 2年後、母のアビスは、ニューオリンズ出身のロバート エリス パーソンズと結婚し、その時15才のグラムと妹のアビスは、正式にパーソンズの養子となった。 セシル イングラム コナーズは、グラム パーソンズとなった。

グラムの最初のバンドは、12才の時で、ザ ペイサー(歩む人)といい、主にブディー ハリー ミュージックを演奏していた。 彼の次のバンドは、ザ レジェンズ(伝説)で、ジム スタッフォードとケント ラボーとの、フォークグループだった。 ポール サレット、ジョー ケリー、ジョージ リグレーとのシローは、1963年に結成された。 

1965年、グラムはしばらくハーバード大学に通っていた。 誰に聞いても、彼は学業より音楽に時間を費やしていたという。 この時期新しい相談役、そして後に親友となるリベレンド ジェームス エリソン トーマス(”ジェット”)と出会った。 ハーバード時代グラムは、ザ オリジナル インターナショナル サブマリーン バンドを結成し、リー ヘーゼルウッドのプロデュース、”セーフ アット ホーム”をレコーディングのため、ロサンジェルスへ行った。

1968年、彼は ザ バーズに参加し、彼らの唯一のカントリーアルバムで、今日ではクラシックである”スイートハート オブ ザ ロディオ”を録音している。 グラムは、南アフリカツアーの前に ザ バーズを辞め、1969年、クリス ヒルマン、クリス エスリッジ、スニーキー ペット クレイナウ、故マイケル クラーク らと ザ フライング ブリトー ブラザーズ を結成した。 彼らは、”ギルディド パレス オブ シィン(飾りたてられたた罪の宮殿)”を録音し、サウスウエストで地元のちょっとした仕事を演奏するだけのツアーを行った。 1970年、ザ ブリトーズは、”ブリトー デラックス”を録音した。 

1970年の後半、グラムはオートバイ事故を起こし、バンドを辞めた。 彼は、モデルのグレッチェン バレルと結婚し、その式でジェット トーマスが演奏した。 新婚旅行はデズニーランドへ行った。 パーソンズ夫妻は、ヨーロッパやアメリカで、友人達と共に過ごしている。 グラムは、ローリングストーンズが ”エグザイル オン メイン ストリート(メインストリートの流れ者)”をレコーディングしている間、その近くに滞在しており、彼の影響は、”カントリー ホンク”、”デッド フラワー” ”ワイルド ホース”等の、よりカントリー色の強い歌に表れている。 

1972年グラムは、エミロウ ハリスと出会った。 グラムは彼女に、カリフォルニアに来て、彼のファースト ソロ アルバム”GP”(ワーナー ブラザーズ)で、ハーモニーを付けてくれるよう頼んだ。 そのアルバムのために、エルビス プレスリーのバンドにいた3名のメンバー、ジェームス バートン、グレン D ハーディン、ロニー タットも集められた。 バリー タシアンも同様に加えられた。 バートン、ハーディン、タシアンは、エミロウのホット バンドのメンバーとなっていった。

1973年に、グラム、エミロウ、そして ザ フォーレン エンジェルズ(落ちぶれた天使達)は、アメリカへツアーをし、”グリーヴァス エンジェル(悲しむべき天使)”をレコーディングしている。

1973年9月19日、休暇中、グラムは、カリフォルニア州、ジョシュア トゥリーのモーテルで死去した。そこはモジェーブ/ソノラン砂漠の中の美しい名所であった。検視官は自然死と断定した。 フィル コーフマンはその遺体を盗みだし、国定史跡であるジョシュア トゥリーの中で火葬し、グラムとの約束を果たした。

1974年1月、グリーヴァス エンジェルが発表された。

グラムが影響を与えたミュージシャンを列挙すると、エルビス キャステロ、U2、ロドニー クローウェル、デーブ エドモンズ、ザ ジェイホークス、マーティー スチュアート、ブラック クローズ、ザ レモンヘッズ、ロォウ、アンクル トゥペロ、サン ボルト、トム ペティー、ザ イーグルス、ザ ローリング ストーンズ、これだけに留まりはしないが、 そしてもちろん、エミロウ ハリス、彼女はグラムの音楽観を達成し、それを伝えた。 

なぜ グラム パーソンズが名声を博さなかったのかは、謎である。 彼の曲作り、声、そしてミュージシャンの選び方、は秀でた組み合わせであった。 その死でさえ、ジム クロース(”バッド バッド リロイ ブラウン”で有名)の直後の死亡が、マスメディアの注目を集めたために、影がうすれた、いまだにパーソンズは謎に包まれている。

さらに詳しい資料として、以下の書を勧める。 ”ア ミュージック バイオグラフィー”(シッド グリフィン著)、”ヒッコリー ウインド:グラム パーソンズの人生と時代”(ベン フォングートーレス著)、”ロード マングラー デラックス”(フィル カフマン著)