ナンテンカズラ
夏を経てだいぶん大きくなったが、寒さのため元気がなくなる。(2008年11月)
成長に従い小葉の数が増えていくのか?
比較的北の方まで分布するので、冬場は部屋に入れるなどすれば本州や九州でも育つかもしれない。
 
ナンテンカズラ (Caesalpinia crista)は屋久島以南に分布し、マングローブの後方に生育する。
丈夫なサヤの中には空気が入っており、サヤごと漂流する仕組みだ。
マングローブ周辺の海岸ではよく見つかるが、それ以外の場所で見つかることは少ない。
あまり長距離の移動はできないのだろうか。
● ハサミで切れる黒いサヤ
 
サヤの色は黒色で、新しいものは脂ぎったようなゴキブリ系のつやがある。
大きさは4~5cmくらい。
振るとカタカタと音がする。
サヤは丈夫だが薄くて柔らかく、中に空気が入っているため指で押さえると弾力を感じる。
サヤをはさみで切ると、直径約1cm、黒色扁平のマメが出てくる。
マメは堅くて丈夫そうであるが、これ単体では水に浮かない。
サヤに水が入れば沈んでしまうのだろう。
奄美大島に自生するナンテンカズラ(2007年5月)
● ナンテンカズラを植えてみた
サヤから取り出したマメに少しだけ傷をつけ土に埋めると、2週間ほどで発芽した。
キズをつける必要があるのかどうかは不明。。
 
左:2週間ほどで発芽。(2008年7月)
右:線香花火のようにきれいに広がる複葉。