シロツブ・ハスノミカズラ
シロツブ (Caesalpinia bonduc) とハスノミカズラ (Caesalpinia globulorum) はジャケツイバラのなかまのマメで熱帯地域に広く分布している。
このうちハスノミカズラは八重山諸島にも自生するが、奄美大島にはどちらも自生しない。
マメの形はよく似ていて、区別する事は難しい、と言われている。
でも、なんとなく違いがあるような気がする。
わかるだろうか、この違い。。。
欧米ではNickernutsと呼ばれ親しまれているポピュラーなマメ。
● シロツブ(たぶん)
 
大きさは直径1.5~2cm。
灰色から灰白色でうっすらと縞模様が見える。
表面は非常に堅く、すこし光沢がある。
振るとカタコトと音がする。
へこみ、ゆがみなどの変形がよく見られる。
● シロツブの芽と葉
2007年、シロツブを植えてみた。
非常に堅い、頑丈なマメをヤスリで削り、土に埋めると1週間ほどで発芽した。
何年もの漂流にたえる丈夫なマメであるが、キズをつけると驚くほど簡単に水分を吸収し、
表皮がめらめらと剥がれる。
 
左:芽が出た(2007年3月)
右:とてもきれいな葉を広げた(2007年4月)
2回羽状複葉、徐々に小葉の数を増やしながら成長。(2007年10月)
●ハスノミカズラ(おそらく)
 
大きさは直径1.5~2cm。
白色から灰白色(ときに淡い黄色)でうっすらと縞模様が見える。
表面は堅く、光沢はない。
振ってもあまりカタコトと音がしない。
整った形でゆがみなどは少ない。
●ハスノミカズラの芽と葉
2008年に植えたハスノミカズラ。
マメはシロツブとよく似ているが、葉の様子はちょっと異なる。
 
左:マメを少し削り水に浸すと、 白い表皮がふやけてメロメロとはがれる 。
  1週間ほどでヘソのあたりがまっぷたつに割れて芽がでてきた。
右:芽が伸びたところ。(2008年7月)
左:芽が開いた状態。(2008年7月)
右:夏を経て大きくなった。なんだか変な複葉。(2008年11月)
●でかツブ
 
2007年、異常に大きいシロツブ(?)を発見。
直径3センチくらいの円形で、厚さは1センチくらい、 色は灰色。
なんだこれー!!とりあえず「でかツブ」と命名。
シロツブとは種類が違うのか、ただたまたま大きいものなのか不明。