低域分離用
パッシブ・フィルタ

バイワイヤ端子での配線を追記

JBL4344を100Hz以下用、PIEGA COAX 711を100Hz以上用として使う、変則マルチアンプドライブのためのフィルタです。
調整結果は、COAX 711のページをご覧ください。

低域には-24dB/octのチャンネルデバイダ、XR-1001も併用しますが、それでは不十分なのがわかり、パッシブ・フィルタも併用しています。市販品がないので、自作です。配線は以下のようです。

バイワイヤ端子での配線
100Hz以上を受けもつCOAX 711にはバイワイヤ端子(クロスオーバー500Hz)があるので、
100Hz High passフィルタ経由の出力はCOAX 711の低域端子に入れ高域端子にはフィルタをバイパスした信号を入れるのが合理的に思えます(上図の赤線)。そこで試してみました。通常のバイワイヤと異なり、通過回路が違うのですから、音は大きく変わると思いきや、違いは意外なほどわずか。すなわち、100HzのHigh passフィルタは、500Hz以上の帯域でほとんど悪さしていないことが確認できました。極めてわずかな差ですが、差は認識できて、しいていえば、シングルワイヤのほうが「エージング後」、バイワイヤだと「エージング前」みたいな印象。つまり、私はシングルワイヤの方がしっくりときたので、シングルに戻しました。高域に余計な回路が入りますが、理屈通りにはいかない。これがオーディオの難しいところです。

フィルターの定数

JBL4344のインピーダンスは公称8オームですが、100Hz付近では4オームに落ちます(JBL4344のインピーダンス特性・外部サイト)。
 一方、COAX 711(公称4オーム)のインピーダンス特性はメーカー未発表ながら、海外の計測結果(外部サイト)があって、100Hz付近で4オームのようです。
 このため、JBL4344用のLow pass と COAX 711用のHigh passの素子定数は同じで、計算上、コンデンサーが280μF、 コイルは4.5mH です。
 なお、クロスオーバー付近の微調整はXR-1001で行います。DEQ2496もありますので、自由度は非常に大きいです。


実際の回路では、容量90μFのフィルム・コンデンサ3個を並列し、270μFとしました。

コンデンサはDAYTON製。
コイルは横長の鉄コア有りを採用。

スピーカーそのもののひずみに比べ、コアのヒステリシスによるひずみは大きくないはずです。一方、コアがあると巻き数が少なくて済み、同じ線径なら直流抵抗が低くできるメリットもあります。
アナログ時代のテープレコーダの磁気ヘッドも、MCカートリッジ用の昇圧トランスも、コアが入ってます。MCカートリッジも、私が気に入った機種はすべてコアあり。なので、ここも、コンパクトなコア有りコイルとしました。

Low pass フィルタの実装

 パワーアンプDCPW-240の横の棚裏に設置。テストのため、バイパス・スイッチも設置。白箱にコンデンサ、黒箱(兼・配線箱)にコイルが入っています。

High pass フィルタの実装

 COAX 711 の裏に設置。やはり、白箱にコンデンサ、黒箱にコイルが入っています。

私のシステムでは、電線で音を調整する必要がないので、ご覧の通り、電線にはあまりお金を掛けないポリシーも貫いています。


(2020年5月16日)

 


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