TASCAM Hi-Res Editor

2025年5月19日

 ハイレゾ・コンバータ
 私のシステムは,最大96kHzまでしか取り扱えないDEQ2496でイコライジングしています。ハイレゾファイルも多数保有していますが,以前の高サンプリングレートブーム(もはやブームは去ったようですが)では,192kH以上しか選べないこともあり,やむを得ず96kHzを超えるファイルで買ったこともありました。

 その再生には,
@ Foober2000で96kHzにダウンサンプリング,
A Benchmark DAC3までは192kHzで送り,同ADC-1でAD変換して96kHz
のどちらかしかなかった。

 予想に反して,@よりAがよいのですが,同じ曲でSACDがある場合,そっちの方がよかったりする。

 優秀なダウンサンプラーアプリがあればいいので,いろいろ試していたのですが,大抵はアップサンプリングの方が売りのことが多いためか,ダウンサンプリングはなんかいまいちなのです。192kHzを96kHzにするときも,一つ置きに信号を拾えば良いわけじゃなさそう。

 私も使っている Tascam DA-3000 で録音したファイルを編集するためのソフト,Tascam Hi-Res Editor が2025年1月にVer1.10にアップデートとのこと (2015年からあったらしい,知らなかった・・・)。しかも無料。これは信用できそうなので,早速使ってみました。



トップページを開くとこんな感じ。右下のOPENから音楽ファイルを選び,OPENの右のEXPORTをクリックします。



これは48kHz⇒96kHzのアップサンプリングの例になってますが,同様に192kHzをのファイルを選べば何Hzにでも変換できます。
出力フォルダーを決めて,一番下のEXPORTボタンを押すとダウンサンプリングが始まり,再生時間よりはずっと短いですが,そこそこの時間がかかって完了します。
 1ファイルづつ変換していかねばならないのがちょっと面倒。ひとつのファイルに繋いでから一括変換なら可能ですが,楽章ごとにファイルは別の方がありがたい。なんか方法はあるのかもしれませんが,今のところわかりません。

 残念な点は,基本的にPCMはWAVしか扱えない。まあ,エディターなんですから当然ではありますが,せめてFLACの読みこみはできればよいのに。

 そこで,Flacファイルの場合には,FlicFlac Convertorなるものをダウンロードして使いました。



究極的にシンプル。FLACをWAVにするならこれで十分。

逆だと,またはMP3にしたいとかだと,圧縮比とかのパラメータがまったく選べないので不満があるかもしれません。

Tascam Hi-Res Editorで変換した音
 192kHzから96kHzにダウンサンプリングしたファイルを再生してみますと,「あ,これこれ!」という納得の音。アナログ経由になるSACDよりはすっきりした音で,高精度感あり。CDとなら定位などが比較にならない。

 Tascam Hi-Res Editorにいまごろ気が付いたのかよ!,と言われそうですが,これにて我が家のハイレゾ変換問題は解決したと思います。所有の192kHzファイルは全部96kHzに変換しました。
 私はあまり好きでない「最後の拍手」を切るとかもできそうです。

2025年5月

 

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