はじめての障害(ジャンプ)レース
スリリング&エキサイティング!
ライヴで観よう! 大障害&グランドジャンプ
                  Let's go to The Daishogai and The Grand Jump
 
 
 このコーナーは、作者 まるしん が何よりも大好きな障害(ジャンプ)レースの最高峰「中山大障害」「中山グランドジャンプ」のごあんないです。みなさんもぜひ、スリリングな障害レースに触れてみましょう。なお、このコーナーは、文字テキストのみにしてあります(注:別ペイジに画像を載せてあります)ので、通信料金の気になる方は「名前を付けて保存」してあとでゆっくり読みましょう。
  
★もくじ                            
  「中山大障害」「中山グランドジャンプ」はこんなレース!
  「中山大障害」の読み方は?
  中山コースのでっかい障害
  「中山大障害」「中山グランドジャンプ」には、何頭出られるの?
  私見・大障害&グランドジャンプ 「観る」ならココ!
  私見・大障害&グランドジャンプ 「撮る」ならココ!
  レーススタート! ここに注目!
  レース後は?
  ・・・ところで、中山競馬場ってどこにあるの?



 
「中山大障害」「中山グランドジャンプ」はこんなレース!
 
 どちらも「J・グレード1」に格付けされた障害レースの最高峰にあたるもので、中山大障害は毎年12月に、そして中山グランドジャンプは毎年4月に行われています。
 さて、中山大障害の正式名称は「農林水産省賞典中山大障害」で、中山グランドジャンプの正式名称は「農林水産省賞典中山グランドジャンプ」。中山大障害は、1934(昭和9)年創設のなが〜い伝統のあるレース、そして「華の大障害」とも例えられる名物レースで、4月(春)と12月(秋・競馬の暦には「冬」がない)の年2回実施されていましたが、99年から「春」のレースについては条件は基本的にそのままに「中山グランドジャンプ」に改名されました。その内容は4250m(中山グランドジャンプ/2001年以降)・4100m(中山大障害)という国内競馬最長距離、計5〜6回にわたる「谷」の下り上り、そして難易度の高い障害を含む計11〜12回にわたる障害飛越という要素がそろった苛酷なもの。なお、'00年からの「中山グランドジャンプ」については、外国の馬も出られる国際招待レースになっています。

 
「中山大障害」の読み方は?
 
 かつては「中山おお障害」と読まれていましたが、現在日本中央競馬会が発行している「レーシングプログラム」のアルファベット表記は「THE NAKAYAMA DAISHOGAI」となっております。従いまして正式には「だい障害」ですが、あえて「おお障害」と読んだほうがツウっぽいかもしれませんね。
 
 
中山コースのでっかい障害画像付きヴァージョンは、こちら!
 
 中山競馬場の障害コースの中に、中山大障害・中山グランドジャンプのときだけしか使われない、すなわちたった年2回のためだけに日夜整備されている「大障害コース」があります。ここにはより高低差のある「谷」(バンケット。公式には「坂路=はんろ」と紹介されています)とふたつの難関障害(大竹柵・大いけ垣=通称大土塁)が設置されています。

大竹柵
 第6号障害。馬場の真ん中にある「白い台座の上に竹ホウキを逆さにしたようなものがささっている」高さ160cm、幅205cmの障害で、レースがまだ序盤のうちに待ち受けている最大の難関。この障害の飛び越えに失敗して涙を飲んだ名馬が何頭いたことか、ここをクリアできれば、ほぼ完走できます。中山グランドジャンプ・中山大障害の週は、おおむね台座にそれぞれ「第○回中山グランドジャンプ」「第○回中山大障害」の文字が貼られますので、すぐわかります。なお、「大竹柵」の読みは少し前までは「おおちくさく」でしたが、最近は公式には「だいちくさく」と紹介されています。

大いけ垣(通称「大土塁」「赤レンガ」)
 第7号障害。馬場の真ん中、大竹柵のすぐとなりにある高さ160cm、「本体の」幅240cmの障害(土塁生け垣)で、レース中盤に立ちはだかる第2の難関。緑の生け垣の下部に赤レンガデザインの台座をもち、大竹柵に比べ見栄えが美しいので、ここを飛び越えるシーンは写真の題材に使われることが多くなっています。

 
 
「中山大障害」「中山グランドジャンプ」には、何頭出られるの?
 
 中山大障害・中山グランドジャンプには最大16頭出ることができます。しかし、出てくる馬の中に強い馬がいることやレース条件が厳しいことなどが重なって、長い間1度たりとも16頭埋まったことがありませんでした。ちなみに初めて「夢の16頭立て」が初めて実現したのは、「中山大障害」競走開始後約65年を経た'00年春の中山グランドジャンプでのことです。

 

私見・大障害&グランドジャンプ 「観る」ならココ!
 
 それではここで、作者 まるしん おすすめの中山大障害・中山グランドジャンプ観戦スポットを紹介します。

1 ゴンドラ席(指定席)
 スタンドの最上階。高い場所から眺められるため全体の流れがよくわかり、また大竹柵・大いけ垣を真正面に見ることのできる席ですが、迫力感に欠けるのが短所です。レースの前にぜひ地下で、双眼鏡を借りましょう。
 この席はゴールから遠いので、中山大障害・中山グランドジャンプ以外の「ふつうの」レースにはあまり向きませんが、中山大障害・中山グランドジャンプに「限っては」1等席になります。1人あたりサロンと観覧席に1席ずつ(計2席)用意されており、サロン部分は冷暖房完備ですが、観覧席部分は吹きさらしなので、暮れの中山大障害観戦の際は防寒具をお忘れなく。
 さて、ゴンドラ指定席チケットゲットの方法ですが、「JRAカード」会員対象抽選前売りの席と、誰でも買える先着順当日売りの席の両方があります。当日売りの席をゲットする場合は、朝早めにならんでね!

※ ゴンドラ席は、以前は全席が「JRAカード」会員を対象とした抽選前売りでしたが、'05年9月以降は一部の席(半数弱)が当日発売枠に改められています。
2 キングシート・ナッキーボックス
 スタンド3・4階。ゴンドラ指定席の直下にある前面ガラス張り・冷暖房完備の席。中山大障害・中山グランドジャンプ「以外」のレースを視るには最高の席である「A指定席」に陣取って、中山大障害・中山グランドジャンプのときだけナッキーボックスの真後ろで立ち見もいいかもしれませんよ。なお、双眼鏡があったほうがベターです。ただし,キングシート・ナッキーボックスは,屋内でガラス越しの観戦になるため、「撮影」には不向きです。キングシート・ナッキーボックスのチケットはすべて当日先着順発売です(そのうち,ナッキーボックスのチケットを購入するにはグループ4人全員そろうことが条件)。

3 一般席スタンド2階4コーナー寄り
 中山競馬場の3階以上は、指定席券がないと立ち入ることができません。ですから指定席が満席になってから競馬場に来ても、2階まで(一般席)しか立ち入ることができません。
 従いまして、「スタンドの」一般席エリアで観ようとすると、2階席のゴールから最も遠い場所であるこの場所がベストとなります。通常のレースではあまり条件のよくない場所なのですが、中山大障害・中山グランドジャンプのときだけはここに人が群がります。毎回ここで観ていると「話したことはないが、顔だけは知っている人」が出てくるとか。もし、これを読まれているあなたが65歳以上であるなら、このエリアにある「シルバー席」に入ってしまいましょう。ここも双眼鏡があったほうがいいですね。

4 内馬場・大竹柵or大いけ垣(赤レンガ)の脇
 大竹柵は、中山大障害&中山グランドジャンプ最大=日本最大の難関障害。隣にある大いけ垣の脇ともども障害レースの迫力を味わうならここに勝るところはなし! 落馬してしまった騎手の「ちくしょー!」の声も聞こえそう。そんな場所ですから、当然のごとく人が集まり、早いうちからの場所取りが必要です。スタンドではなくもろに屋外なので雨が降ると雨具が必要だったり(特に春の中山グランドジャンプの際)、大竹柵・大いけ垣以外の他の障害飛越シーンやゴールシーンがほとんど観られないことが短所です。

 
 
私見・大障害&グランドジャンプ 「撮る」ならココ!
 
 次に、中山大障害&中山グランドジャンプにおける大竹柵・大いけ垣(=大土塁・赤レンガ)の飛越シーンを撮るのに適したスポットを、あくまで私見ではありますが紹介いたします。作者 まるしん はコンパクトカメラしかもっておらず、決して「写真派」ではありませんが、ある程度の参考にはなれば幸いに存じます。

あ 馬場内(内馬場)B地区・大竹柵の横(上記「観る」の4と同一場所)
 最大の難関障害の目の前で、迫力満点。「観る」のには格好な場所ですが、「撮る」場合は、大竹柵の手前にある植え込みが少々目ざわりなのが難点。とはいえ、迫力のシーンを撮ることは十分可能です。

い 馬場内(内馬場)B地区・投票所(馬券売り場)の上
 大竹柵・大いけ垣両方の飛越シーンを、横アングルから観ることができます。ただし、撮る場合は、一眼レフ&望遠レンズが必要です。

う 馬場内(内馬場)A地区・大いけ垣(赤レンガ)の横(上記「観る」の4と同一場所)
 「大竹柵の横」に似た感じの場所ですが、こちらは植え込みにさえぎられることがなく、「撮る」のには格好な場所だと思います。ここからですとコンパクトカメラでも十分撮れますが、直前を馬が通過していく形なので、「写ルンです」のたぐいだと馬がブレるおそれがあります。

え 馬場内(内馬場)A地区・投票所(馬券売り場)の上
 ターフビジョン(巨大画面)の裏付近。大土塁の飛越シーンをななめ前からのいいアングルから観ることができます。撮る場合は、一眼レフ&望遠レンズが必要です。

お スタンド一般席・シルバー席付近(上記「観る」の3と同一場所)
 大竹柵・大いけ垣を正面に見ることのできる場所。ただし、撮る場合は一眼レフ&「バズーカ砲のような望遠レンズ」は必須です。もし、この頁をごらんになっているあなたの年齢が65歳以上である場合は、空きがある限りシルバー席エリアに入ったほうがベターです。

 
 
観戦・撮影スポット画像付きヴァージョンは、下記リンク参照

スタンド編 ・ 内馬場編

 
 
レーススタート! ここに注目!
 
 レースがスタートしたら、馬を追いかけつつ,(内馬場では無理ですが)モニタや「ターフビジョン」と呼ばれる巨大画面にも目を向けてみましょう。障害の直下からなど、一般ファンが直接みることのできない迫力のあるアングルからの映像が流れているはずです。
 障害レースは一般のレース(平地レース)に比べ、馬と騎手の呼吸が一致することが大切で、じっくり観れば観るほどその魅力にひかれることでしょう。
 ことに中山大障害・中山グランドジャンプは、障害クリアに失敗して馬が転倒、騎手が落馬したりの途中脱落もざらで、距離も長いため完走を果たしてゴールするころにはどの馬もすっかりバテています。1着の馬はもちろんのこと、無事完走した馬すべてが勝ち馬といってよろしいでしょう。ゴールしたら、拍手で完走をたたえましょう。
 
 
レース後は?
 
 次のレースも気になることかと思いますが、レース直後はぜひゴール過ぎのところにあるウィナーズサークルへ! ここでは優勝馬の表彰式が行われます。まずは優勝馬のお披露目と記念撮影、次に調教師や馬主など関係者への賞状贈呈、そして優勝馬に乗っていた騎手がインタビューに応じます。それが済むと、花束を騎手にあげたり、逆に花束をファンがもらったり。色紙を差し出すと、あくまで運が良ければの話ですが、騎手がサインしてくれます。障害レースの表彰式は、一種独特のあたたかい雰囲気があります。
 なお、当日最終レース終了後(16時台)に、ターフビジョンや場内モニタでリプレイが放映されますので、回顧してみたい方はチェック!
 
 
・・・ところで、中山競馬場ってどこにあるの?
 
 中山競馬場は、千葉県船橋市にあります。JR武蔵野線「船橋法典」駅から徒歩10分です。京成本線「東中山」駅から徒歩20分。ちなみに、京成本線「中山」駅やJR総武線「下総中山」駅からはちょっと遠いですよ! なお、中山競馬場の詳細につきましては、下記をクリック!

日本全国競馬場めぐり・中山競馬場 へ

 

「馬のコーナー」表紙へ