日本全国競馬場めぐり
中山競馬場
(千葉県船橋市)
 


 中山競馬場は、千葉県船橋市にある中央競馬場。競馬場名の「中山」は、競馬場にほど近い現在の市川市内(船橋市の隣)の地名から由来したものです。
 競馬場の規模もレースの華やかさも、関東地区のもう一つの中央競馬場である東京競馬場に譲るものの、独特な雰囲気を持った名物レースが数多く行われることが、この競馬場の特徴です。

 
ゴール前のたたき合い パドック(出走馬の下見所)('05年12月3日撮影)

 
これがホントに競馬場? 中央門を入ってすぐの「センタープラザ」 現正門前にあるモニュメント・かつての正門に使われていた石柱

 

コース

1 平地芝コース
 内回り 1800m・2000m・2500m・3600m(ただし年1レースのみ)
 外回り 1200m・1600m・2200m
 平地芝コースは、スタンド向こう正面部分がふたまたに分かれていて、距離に応じて内回りコースと外回りコースとを使い分けています。なお、上に挙げたほかに「内回り1400m」など施行可能でありながら現在は行われていない「幻の距離」があります。右回り1周1667〜1705m(内回り)、1840〜1877m(外回り)、最大幅32m(フル使用時)。最大出走可能頭数(フルゲート)は18頭。

2 平地ダート(砂)コース
 1200m・1800m・2400mのレースが行われています(ただし、2400mのレースは、冬季のみ)。その他、こちらにもいわゆる「幻の距離」が存在します。右回り1周1493m、幅25m。最大出走可能頭数は16頭。

3 障害コース
 直線ダート 2880m・3200m
 直線芝   3210m・4100m(大障害コース使用)
 芝外回り  3350m・4250m(大障害コース使用)
 以上のレースが行われています。こちらにも、「3550m直線ダート」など施行可能でありながら現在は行われていない距離設定があります。周回コース1周1456.4m+大障害コース延べ871.8m、幅20〜30mで、最大出走可能頭数は3550m以上については16頭、その他の距離は14頭。


 
スタンドと内馬場は、こちら!

 

主要レース

  中山競馬は例年、おおむね1月、3〜4月、9月、12月の土・日曜日に行われます(年明けは例外的に平日開催の日があります)。なお、中山競馬が行われていない中央競馬開催日は、「場外馬券売り場」として機能します。
 
 

中山大障害・中山グランドジャンプ(J・GI)

 いずれも、国内の障害(ジャンプ)レースにおいては最高峰に位置するもの。暮れに行われる中山大障害は「華の大障害」と形容され、昭和9年から行われている伝統の名物レース。かつては春と暮れの年2回行われていたが、そのうち春のレースのほうは'99年からは「中山グランドジャンプ」の名称に変わり、'00年からは外国馬も出られる国際レースとなった。国内では文句なく最長距離クラス、しかも途中には超難関障害が立ちはだかり「完走すること自体が御の字」のド根性レース。中山グランドジャンプはサラブレッド系満4歳以上、中山大障害はサラブレッド系満3歳以上の馬によって争われる。詳細は、下記をクリック!

ライヴで観よう! 大障害&グランドジャンプ へ

有馬記念(グランプリ)(GI)

 暮れの中央競馬最終開催日(おおむね12月第4日曜)に芝コース2500mで行われる、中山競馬場では最も大きなレースで、出走馬の選出基準のひとつが「ファン投票」であることが特徴。サラブレッド系満3歳以上の馬によって争われる。有馬記念が終わると「これで今年の競馬も終わり」と流すマスコミもあるが、競馬自体は地方競馬場で大晦日まで行われている(しかも大レース「東京大賞典」が後に控えている年が多い)ので、これは正しくない

ステイヤーズステークス(GII)

 中央競馬所属サラブレッド系満3歳以上の馬によって芝コース3600mで争われる、平地競走としては国内最長距離の名物レース。おおむね12月はじめに行われる。

中山金杯(GIII)

 有馬記念の約2週間後、年明けの中央競馬初開催日(おおむね毎年1月5日)に行われる中央競馬所属サラブレッド系満4歳以上の馬によるレース。レースの格は決して高くないが観客動員数は多く、このレースが土・日曜に行われると(注:平日に行われる年が多い)有馬記念のそれを上回ることすらある。「年明けは金杯で(馬券を当てて)乾杯」が中央競馬ファンの間での合い言葉だが、実際には「金杯で完敗」になることが多い。

競馬学校騎手課程模擬レース

 デビュー寸前の中央競馬騎手の卵たちによって競われる、馬券の売られない隠れた名物レース。毎年12月に行われる。詳細は、下記をクリック!

これも名物・模擬レース へ


 

アクセス

千葉県船橋市古作1-1-1 047-334-2222
★JR船橋法典駅下車徒歩10分
★京成東中山駅下車徒歩20分
★JR下総中山駅下車徒歩35分
★京成中山駅下車徒歩30分
★東武馬込沢駅下車徒歩45分、または西船橋駅方面ちばレインボーバス「北方(ぼっけ)十字路」「競馬場南門」下車徒歩0分
★JR西船橋駅下車徒歩45分、または白井方面ちばレインボーバス「競馬場南門」「北方(ぼっけ)十字路」下車徒歩0分(競馬開催日は、JR西船橋駅から競馬場直通臨時バス(有料)もあり)
★北総鉄道白井駅から西船橋駅方面ちばレインボーバス「北方十字路」「競馬場南門」下車徒歩0分

 

競馬場周辺の風景
 
中山法華経寺
 日蓮宗5大本山のひとつ。日蓮が自ら刻んだという本尊から由来して「中山の鬼子母神」ともいわれており、安産・子育てにご利益があるとされています。
 古さでは千葉県内でも随一という五重塔などが建っている境内に入ると、どこからともなく修行僧の唱えるお経が聞こえ、心がいやされると同時に「俺は、競馬なんてやってていいのだろうか・・・」という気分にさせられます。また、ここは春は桜の名所にもなるところでもあります。競馬場正門から徒歩20分。京成中山駅・JR下総中山駅から徒歩10分。047-334-3433
  

「馬のコーナー」表紙へ