のりもの あ・ら・かると【列車】
格安移動の強い味方
乗りこなそう! ムーンライトながら

 
ムーンライトながら
東京駅で出発を待つ定期「ムーンライトながら」

 

 JR東海道線(在来線)に、形を変えながらも何十年にもわたって旅行者に愛されてきた名物夜行列車があります。その名は快速ムーンライトながら」。このコーナーでは、ちょっとクセのあるこの夜行列車の利用法を紹介いたします。なお、ここは画像なしでもわかる形での掲載といたしますので、ダイヤルアップの方は「名前をつけて保存」して電話を切ってから読んでもOKです。旅行に、出張に、帰省に。さあ、まるしんの頁で「ながら」を乗りこなしましょう! 
 (注:以下、このコーナーでは、「ムーンライトながら」のことを単に「ながら」と表現いたします)
 
  
もくじ
                               
 「ながら」って、こんな列車!(下記)
 「ながら」のもつ、こんな役割!(下記)
 「ながら」って指定券が必要なの?(下記)
 「ながら」車両と車内設備のごあんない
 「ながら」チケット入手の極意
 「ながら」を快適にする小物たち
 「ながら」利用の心得
  
※'03年夏シーズンから全車自由席のいわゆる「臨時大垣夜行」の運転はなくなり、全車指定席の臨時の「ながら」運転にとって代わられました。
  

 
「ながら」ってこんな列車!                  

「ながら」の運転区間
 東京品川の場合もあり)と大垣(岐阜県)を結んでいます。途中、横浜・小田原・熱海・静岡・浜松・名古屋・岐阜などを通ります。
                        
「ながら」のマーク「ながら」の名の由来
 JRの夜行快速列車の中には「ムーンライト○○」と名付けられているものがありますが、「ながら」はそのうちの代表的な存在。「ながら」の名は、下り列車の目的地・岐阜県大垣市近辺を流れている「長良川」に由来しています。そのため電車の前後に掲げられているマークには、長良川の風物詩「鵜飼いのウ」が描かれています。


 
「ながら」のもつ、こんな役割!

夜行移動・最後の切り札(ふだん)
 安い費用での夜行移動の旅の場合、一般には夜行列車よりも夜行バスのほうに人気があります。例えば東京〜名古屋をJRで夜行移動する場合、まずはJR夜行バス「ドリームなごや」号から席が埋まっていき、列車の「ながら」はキャパシティが大きいということもあって最後まで満席になりません。東京圏〜中京・近畿圏相互の夜行移動の「最後の切り札」として貴重です。

安く・効率よく目的地へ移動する決定版(「青春18」期間)
 大学の春休み・夏休み・冬休み期間、すなわち「青春18きっぷ」が使える期間になると、ふだんは最後まで満席にならないはずの「ながら」の状況は一変し、特に金曜夜発の下りの指定券プラチナ状態。それもそのはず、「青春18きっぷ」を使用すると、指定席料金込み3000円強で東京〜名古屋の夜行移動ができるようになるのです。
 そのため、ピーク時期には定期運行の「ながら(号数なし)」1往復に加えて臨時運行の「ながら」(号数あり=91号・92号)が運行されます。
 

「ながら」って指定券が必要なの? 

★定期「ながら」の場合
 簡潔にいえば、「始発から乗るときは、指定券が必要」「途中から乗るときは指定券が不要な場合も」です。このあたりが定期「ながら」のむずかしいところです。指定券は、通常期で510円(こども半額)。なお、「ながら」は快速列車ですので、特急券や急行券は必要ありません。

下り 
 東京→(全車指定)→小田原→(一部指定)→名古屋→(全車自由)→大垣

上り
 大垣→(全車指定)→名古屋→(全車指定)→熱海→(一部指定)→東京

 下りも上りも始発時点では全車指定ですが、途中から一部車両(下りの名古屋からは全車両)が自由席に変わります。つまり下りは小田原から、上りは熱海から、指定券なしでも乗ることができます。ただし、自由席に変わった車両でも、多くの場合指定券を持っていた客が引き続き座ってしまっていますの 
で、満席で指定券が手に入らなかった場合は、自由席に座るのは望み薄と考えてください。
 

★臨時「ながら」の場合
 臨時運行の「ながら(91号・92号)」は、全区間・全車両が指定席で、自由席はありません。乗車するためには、前もっての指定券確保が必須です。

下り(91号) 
 品川→(全車指定)→大垣

上り(92号)
 大垣→(全車指定)→東京
 
 したがいまして、このコーナーでは指定券購入での利用を前提として掲載していきます。

 
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