幼児用英語教材

■やはりプロのトークにはなかなか勝てません・・・
 
私 「はい」
女 「もしもし、とおみさんのお宅ですか。私、名古屋の○○(会社名)と申します。ポン子(仮名)ちゃんのお母さんですか」
 
 むむ、ポンちゃんのフルネームと電話番号を知っているとは、なにヤツ。
 どこから名前を・・・と個人情報攻撃してもいいんだけれど、とりあえず様子を見てみることにする。
 
私 「はい」
女 「この度、幼児用の英語教材、△△の・・・」
私 「ああ! △△ですか」
女 「! ご存知でしたか。この度新しく・・・」
私 「前に貰いましたよ、お試しビデオ」
女 「あ、いえ、この度内容を新しく、またサンプルをDVDでもお届けできるようになったので、そのご案内に電話をさせていただいたんですが・・・以前のは、ポン子ちゃんがお小さい時に?」
 
 微妙に年齢も把握しているみたいだ。どこから名簿が漏れているのだろう・・・
 よし、今回はそこを徹底的に訊いてみよう。
 
私 「ええ、まあ、そうですね。それで、ど・・・
女 「それでは、ご住所の方ですが・・・」
私 「あ、別に必要ないんで要りません。で、あの、どこ・・・
女 「そうなんですか。ポン子ちゃんは何か英語の教材やお教室をしていらっしゃるのですか」
私 「いいえ特に。ところで、どこから・・・
女 「でしたら、是非ご覧になっていただいて、この度映像も新しく、内容も・・・」
私 「いえ、ですから、必要ないんで。それで、ど・・・
女 「でも、これからの時代、小学校でも英語教育が始まりますし、お家でも何らかの形で英語の学習は必要になってきますから、何もなさっておられないのでしたら・・・」
 
「どこからウチの子の名簿を手に入れられたのですか?」の一言がなかなか言えません・・・(涙)。
 仕方がないので、まずはとりあえずサンプルDVDを断る事に専念することに。
 
私 「テレビの「ライオンたちとイングリッシュ」や「えいごリアン」を録画して使ってますので、他の教材は全然必要ないんです」
女 「え? らいおん?」
私 「「ライオンたちとイングリッシュ」ですよ、あの有名な」
 
 教育テレビで木曜日の朝早くに放送している、幼児向けの英語番組です。有名かどうかは知りません(笑)。
 
女 「え・・・ああ、はい。」
 
 どうも、ご存じないようでした。
 
私 「テレビの録画だったら、タダですしね。とても喜んでいつも見ておりますので、他の教材はいらないですね。それで、どこ・・・
女 「英語にご興味がおありでしたら、ぜひサンプルを見ていただいて、もしかしたらお子様に気に入っていただけるかもしれませんし、お母様のご感想もぜひお伺いしたく・・・」
 
 うぁあ、ヘンなツボ突いた。
 
私 「いえ(焦)、以前も送っていただいた時に、うちの子は全然興味を示さなくって、お断りさせていただいたんですが・・・」
女 「ですから、この度新しく全面的に改訂いたしましたので、今度はお子様が気に入ってくださるかもしれませんし・・・」
私 「いえ、無料のビデオがありますので、普通に気に入った程度では買うつもりありませんから」
 
 私も、カナリ失礼なことを言っている。
 
女 「いえいえ、必ず買っていただくなんてわけではありません。保護者の方のご感想を教えていただくだけで構わないんです。ぜひサンプルを送らせていただいて・・・」
私 「感想って言っても、そんな、イマイチだった場合はとても言いにくいですし・・・あ、そうだ、感想って電話じゃなくって手紙じゃだめですか?」
女 「え?」
私 「アンケートみたいなのを同封していただいて、それを返送するみたいな・・・」
女 「え、あの、いえ、電話でお伺いするように決められているんで、それは・・・」
 
 ま、手紙では、たたみかけるようなセールストークも発揮のしようがありませんからね。
 
私 「電話がねー・・・。電話がなければ、サンプル貰うのも別にいいんですけどねー」
女 「少しだけ、ご感想やご意見をお聞かせいただけるだけでいいんですが」
私 「確か前も「少しだけ」とかおっしゃって、とても電話が長かった覚えがあるんですよー」
女 「そうですか・・・でも・・・」
私 「サンプルをいただいて、電話はナシっていうのはダメですよね?」
女 「そうですね」
私 「じゃあ、すみませんが、お断りさせていただきます」
女 「そうですか・・・失礼します・・・」
 
 ふう、疲れた。結構時間がかかったけれど、平和に電話が終わってよかった、よかった。
 
 
 
 
 あ・・・、
 
 
 名簿の出所を訊くのを忘れてた・・・

(2005.12.12)
(参考)
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