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    朝夕の冷え込みがつのる頃。草むらでは枯れ色の面積が日増しに広がっています。 
      そんな生息環境の変化に耐え生き残っている昆虫は皆したたかです。 
      ”まわりが枯れれば自分も枯れる” 見事な変身の術を見せています。さすがです。 | 
  
  
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    11月中旬。草むらの現状はご覧の通りです。 
    聞こえるのは、かさかさに乾いた葉が風に揺れるざわめきだけ。 
    歩みを進めても足下から飛び去るものもなし。これは無理かなと思いましたが・・ | 
  
  
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          枯れ色に目が慣れるにつれ、少数ですが昆虫の姿を見つけられる様になりました。 
      先ず出会ったのは、枯れ野対応型(?)の擬態が完了したハラビロカマキリでした。 
      まわりの草より更に一段階進んだ徹底した枯れ色に変身していました。 
      でもそのお腹の様子から察すると、産卵と言う大仕事がまだ残されている筈です。 
      枯れているのは見せかけだけ。まだまだ現役続行ですね。それにしても渋い。 | 
  
  
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    こちらは完璧に騙されました。 
      初めは ”大きな卵が産みつけれたなぁ” と卵のうの方にだけ関心が行っていました。 
      でも良く目を凝らしたら、まさに現在進行形。 
      逆さまになったオオカマキリが、お尻から白い泡を吹き出して産卵の真っ最中でした。 
      枯れかけの葉に見られる茶色の斑点までそっくり。芸の細かい擬態ぶりです。 
      それにしては大切な卵が目立ち過ぎじゃないの?  
    大丈夫。少し時間が経つと全体が飴色に変わり、周囲に溶込んで目立たなくなります。 | 
  
  
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    枯れ草の切れ端にしか見えないこれはトリバガの一種です。 
    枯れ草に紛れてじーっとしていれば発見は殆ど困難と言っていい位です。 
    でもこちらの接近に驚いて飛び去るから、”あっ!見つけた” となってしまいます。 
    折角の見事な擬態を台無しにしている感、なきにしもあらず。 
    まぁ無遠慮にずかずかと闖入するこちらが悪いんですけどね。 | 
  
  
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          暫く前までは、頻繁に確認出来たコバネイナゴもすっかり数を減らしてしまいました。 
    精一杯渋い色に変身して枯れ草に止まる姿。それを目にする機会もあと僅かの筈。 
    昆虫の季節の黄昏をしみじみと感じてしまいました。 | 
  
  
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          Digital Camera:
      
      
      OLYMPUS E-510/ZUIKO D 14-54mm(1st - 3rd image), 
       
      RICOH Caplio R7(4th & 5th image),  
    Processed by Adobe Photoshop CS3 Mac,  
      Exp.Date:
     2008/11/17 at Tokyo(東京)  
    (c) 2008 Toshio Someya All rights reserved.  | 
  
  
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