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天に地に夏の気が満ちる頃。昆虫観察も見上げたり見下ろしたりでかなり忙しい。
しかしこの時を逃したらって言う思いに突き動かされて、今日も歩きました。 |
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今 ”視線を上へ” で良く目にする光景がこれ。アオスジアゲハの求愛飛翔です。
オスの追跡は執拗。追いかけて追いかけて、見る見る高度を上げて行きます。
とてもクールな風景だけど、内実はとても熱いシーンではあります。 |
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”視線を下へ” のターゲットポイントは、生い茂る夏草の葉っぱの上。
夏の子とも言うべき幼虫の姿を数多く目にすることが出来ます。
葉っぱの上にもう一枚の葉っぱと言う風情のこれはホシハラビロヘリカメムシの幼虫。カメムシの幼虫は皆個性的だけど、これもかなりいい線行っているなぁと・・ |
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近くの葉にそのホシハラビロヘリカメムシの成虫が止まっていました。
カメムシとしては、ほぼ正当派と言える形ではないでしょうか。
あのへんてこりんな幼虫がこうなるのと言うギャップに一寸戸惑いますが・・ |
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ハラビロカマキリの幼虫はまだまだ小さいけれど、気の強さだけは既に成虫並みです。
カメラの接近を察知しても、たじろぐことなく睨みつけるポーズで対抗して来ます。
この分だと、ハンティングの技術も既に一人前かと思ったけど・・ |
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どうもまだいまいちの様です。
この幼虫はクズの葉の上で、コフキゾウムシに狙いを定めていました。
どうなることかと、はらはらしながら見ていましたが、結果は失敗。
幼虫の接近を察知したゾウムシが葉っぱの下にころっと落下して一件落着でした。 |
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勿論失敗してばかりじゃ大きくなれません。
近くにいた別の幼虫は獲物ゲットに成功していました。捕らえたのはアリでしょうか。
身体も小さい今は、これ位小さな獲物を狙った方が成功率は高いみたい。
草むらの強者として、多くの昆虫に恐れられるのはまだまだ先のことになりそうです。 |