Otoshibumi Craft Lab 電気の森 The Forest Of Electric
+ Electronic Technorogy [1999]
電気回路編 第1章 オームの法則 Ver.3.x
Ver.3.0 Last updated : 1999/11/10
導体とは、移動できる電荷が多く含まれている物質をいう。
絶縁体(または、不導体)とは、移動できる電荷をほんの少しだけ、または、全く含んでいない物質をいう。
本節では、前節で述べた電荷を物質中で移動させることを考えていきます。
電荷が移動できるか否かは物質によって決まります。導体、絶縁体のほかに半導体と呼ばれるものもあります。
導体に分類される物質は、主に金属であり、電気の分野では、銅、アルミニウム、金、銀、鉄などの物質を扱っています。
正確には、「導体は、自由電子を多く含んだ物質」です。本章では、「電子」というものを扱わないで説明を進めていきます。詳しくは、「電気基礎 電気編」で説明する予定です。
導線とは、電流を流す(電荷の移動)ための経路をつくるための線をいう。
導線は、みなさんがご存じの「電線」です。次節で説明する電流を流すために用いるものです。電源と電気素子や電気素子同士、電線相互などを結ぶことによって、いろいろな形状の経路をつくるために用います。
導線は、「電気を導くための線」という意味です。電線と同じ意味だと思って下さい。
導線には、導体を用いる。
電線は、電気抵抗が0[Ω]であることが理想である。
導線は、電荷の移動を妨げない性能が必要です。専門的にいえば、「電気抵抗(A−8節で説明します)が0であること」が理想です。ですから、導体を用いるのです。逆に、絶縁体は、電荷の移動を妨げる働きをする電気素子に後いられます。抵抗器(A−5節で説明します)と呼ばれるものです。
導線には、ここに述べた以外にも、性能として求められることがあります。みなさんがもっと電気を学んでから紹介したいと思います。
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