Otoshibumi Craft Lab 電気の森 The Forest Of Electric
+ Electronic Technorogy [1999]
電気回路編 第1章 オームの法則 Ver.3.x
Ver.3.0 Last updated : 1999/11/10
抵抗器の性能をあらわす値として、「電気抵抗、または単に、抵抗」という値を定義する。
電気抵抗とは、抵抗器に電流を流すとき、その電流の流れにくさを示す値である。
電気抵抗の定義は、オームの法則の結論によって定義されています。電気抵抗が大きくなると、流れる電流は小さくなります。つまり、電流は流れにくくなるのです。
電気抵抗の量記号にR、または、r、単位記号に[Ω](ohm、オームと読む。)を用いる。
電気抵抗の量記号R、または、rは、英語の「electric resistance」の頭文字を用いています。
単位記号の[Ω]は、イギリスの科学者オーム(Georg Simon Ohm)の名が使われています。オームは、前節で述べたオームの法則の発見者です。
前節A−7節で述べたオームの法則について考える。[第2公式]として示した式は、次式である。
1
I = ―――・E (1)
R
(1)式において、起電力Eを一定にし、抵抗Rを変化させたとき、回路に流れる電流がどのように変化するかを確認する。次のことがいえる。
図.A−8−1 抵抗と電流の関係の例
抵抗器の性能をあらわすもう一つの値として、「コンダクタンス」という値を定義する。
コンダクタンスとは、抵抗器に電流を流すとき、その電流の流れやすさを示す値である。
コンダクタンスの定義は、オームの法則の結論によって定義されています。コンダクタンスが大きくなると、流れる電流も大きくなります。つまり、電流は流れやすくなるのです。
コンダクタンスの量記号にG、または、g、単位記号に[S](siemens、ジーメンスと読む。)を用いる。
筆者は、コンダクタンスの量記号に「G」を用いる理由が解りません。ご存じの方、教えてください。
単位記号の[S]は、アメリカの科学者、技術者シーメンス(Werner Siemens)の名が使われています。シーメンスは19世紀後半に、発電機や電車を実用化した人物で、シーメンス社(米)の創設者でもあります。
前節A−7節で述べたオームの法則について考える。[第3公式]として示した式は、次式である。
I = G・E (2)
(2)式において、起電力Eを一定にし、コンダクタンスGを変化させたとき、回路に流れる電流がどのように変化するかを確認する。次のことがいえる。
図.A−8−2 コンダクタンスと電流の関係の例
抵抗とコンダクタンスの関係は、次式のように定義されている。
1
R = ――― (3)
G
また、(3)式を変形することによって、次式のようにもあらわすことができる。
1
G = ――― (4)
R
[Link] [確認実験] 抵抗(コンダクタンス)と電流の関係
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抵抗(または、コンダクタンス)と電流の関係は実験によって簡単に確認できます。別ページにて詳しく説明します。
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