もうすぐゴールデン・ウィークです。今年の正月は2000年問題で海外旅行を断念した人が多かったせいか、今月末から来月にかけて随分海外に出かけるようです。私は昔からこの時期に東京にいると、通常より車が少ないせいか空気がきれいになるので、よく食べ歩きにでかけます。連休はアーバン・リゾート気分でグルメもいいと思いますよ。
そういうわけで、今回は27回のお鮨、28回の鍋料理に続いて、その他の和食を取り上げたいと思います。ほとんどが二十数年前から通っている、asktakaのお気に入りの店です。
asktakaは居酒屋へはめったに行かないのです。飲むよりも食べる方が好きなので、どうも足が向かないのです。それと居酒屋は禁煙席がない店が多く、煙いのがいやなせいもありますね。それと掘り炬燵式ではない座敷に弱いせいもありますね。
その点、家族や友人、あるいはクライアントなどと日本料理を食べに行く時は、品川駅前のパシフィックホテルの中にある「大志満」がお薦めです。テーブル席が主体で庭園を見ながら、加賀料理のコースからすき焼き、別コーナーでお鮨や天ぷらなどをいただくことができます。個人的には鮨コーナーを利用することが多いのですが、天ぷらの好きな人は入って右手のカウンターでお好みで注文できます。この店の天ぷらは意外といけますよ(私はわけあって揚げ物は敬遠していますが)。
予約をすれば離れ風の座敷も使えますから、4、5人の小グループから20人ぐらいまでの食事会にはこちらがお薦めです。「大志満」は一人一万円ぐらいの予算でよそ行き気分で食事をする際に便利です。
銀座の松屋の前にある「らん月」はすき焼き、しゃぶしゃぶ、蟹すきから懐石料理まで、比較的リーズナブルな値段で食べることができます。近くにしゃぶしゃぶの「ざくろ」などもありますが、「らん月」の方が個室のように区切られているので落ち着けます。料理は飛びぬけて美味しいということではなく中の上ですが、asktakaは子供の頃から慣れているせいか、買物帰りの家族との食事などで利用します。
銀座にあるもう少し手頃なお店として、「大増」や「御蔵(みくら)」があります。「大増」は小松ストアの少し新橋よりにあり、懐石弁当や季節のコースなどを一人5千円以内の予算で食べることができますから、お昼などは女性で賑わっています。3千円前後の弁当風のメニューやミニ懐石などが揃っているのが人気の原因ですが、どちらかというと年配の人が多い店です。
「御蔵」は銀座1丁目にあるリーズナブルな京料理の店で、やや量は少ないですが3,800円からのコース料理は納得できます。女性の人気が高く予約した方が無難です。目黒の目黒川沿いにある「牛山」も女性が多い店で、手頃なコース料理が売りです。「御蔵」「牛山」は比較的若い女性向きという感じでしょうか(「御蔵」と「牛山」はまだ新しい店で、3、4年前からたまに通っています)。
以上は男同士で飲むというよりも、家族やグループで利用するお店です。今度は、美味しい料理を食べながらゆっくり飲める店を二店ご紹介しましょう。
先ず、「安兵衛」は新宿西口の線路脇にある料理屋です。入り口が二つあって、白木のカウンターとテーブル席の飲み屋風の店と会社ユースの座敷の店
に分かれています。asktakaは友人などと気軽に飲むには飲み屋風の方へ、お客さんなどとの会食には座敷の方へ案内します。この店は十数年前にあるクライアントの方にご招待されて以来、個人的にも利用しています。春夏の季節は旬の魚の焼き物や野菜の煮物を追加注文したりしますが、秋から冬にかけては松茸の土瓶蒸しや白魚の卵とじ鍋がお気に入りです。新宿で飲むのはこの店が多いのですが、カウンターだと二人で1万円ちょっと、座敷のコース料理で飲み物をいれて一人1万2,3千円でしょうか。
もう一軒は末広町の「花ぶさ」で、銀座線の末広町駅から上野方面に向かってすぐ角を左に曲がり、また右に行くと左手に学校があり、その前になります。池波正太郎のエッセイなどにも出てくる有名な店ですが、今でも風格のある女将が仕切っています。1階はカウンターとテーブルで2階は座敷になっています。職人がつくる料理はなかなかですが、少しお値段は高いですね。でもふぐ鍋などを食べなければ、「安兵衛」の1.5倍ぐらいですね。そういえば、女性客が懐石弁当のようなものを食べているのを見かけますから、食事だけであれば手頃だと思います。asktakaは秋葉原でパソコンを見て、少し足を伸ばして「花ぶさ」で一杯飲むというパターンです。一人で飲むともちろん1万円でおつりがきます。
和食といえば、この他に蕎麦うどん、鰻、とんかつなどがありますが、
長くなるのでこの次にしたいと思います。皆さん、asktakaの偏ったグルメ話にお付き合いいただき有難うございました。ではまた。
(2000年4月23日(日))
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