☆ 山中湖の近況報告22 ☆     更新日: 2004年08月28日
*** DELETE PICTURES (2010.11.13) ***
                                       
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☆  お花畑と岩峰の富士山: 2004年08月21-22日  

 8月21日(土)、富士山自然学校観察会のトレッキングに参加しました。行き先は富士山ですが、お中道から大沢崩れの源頭部(およそ3,100m付近)への登山です。ここは、昨年(7月27日)にも行った所ですが、標高およそ2,900m付近で断念し、引き帰ってきました。ということで、今回は再挑戦となります。

 今回はかなりタフな登山を強いられるので、朝7時半、なるさわ道の駅集合でした。8時30分に、5合目駐車場手前の御庭駐車場(約2,250m)に到着し、8時45分頃お中道に向かって歩き始めました。鳴沢からは富士山は雲に覆われてよく見えなかったのですが、お中道では晴れていました。お中道は通い慣れた?道で、山道脇に咲くいろんなラン類(ミヤマフタバラン、コフタバラン、タカネフタバラン、キソチドリ、ヒメミヤマウズラ)、タケシマラン(ユリ科)、シャクジョウソウ(イチヤクソウ科)、コイチヤクソウなどを教わりながら歩きました。仏石沢、滑沢を過ぎてしばらくすると、見覚えのある昨年の登山口?(約2,400mですが、道はありません)に到着しました。
 一休みしてから、10時20分、いよいよ大沢源頭部を目指しての直登(標高差およそ700m)です。最初は針葉樹林の急な斜面を登ります。小1時間ほどあえぎながら登り、最後のやぶを抜けると、急に視界が開けました。ここは”幻の滝”の上部に当たるところで、標高およそ2,570mくらいです。ここで再び休憩しました。

 ここからが、スコリア(火山礫)ともろい岩の斜面を直登していきます。ところどころに、富士山頂への登山道では見られない高山植物が見られるようになります。ヤハズヒゴタイ、トモエシオガマ、ミヤマシャジン、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマハナイカリ、イワツメクサ、オオサワトリカブト、ミヤマオトコヨモギ、タテヤマキンバイ、タカネニガナなどが見られました。また珍しいシモフリゴケやホソバエイランタイなどのコケ類も見られました。喘ぎながら登っている途中で、岩の隙間から懸命に咲いている美しい花を見付けては感激し、写真を撮りまくりました。その美しい花は疲れを忘れさせてくれようでした。

ガレた岩の斜面を登る トモエシオガマ タカネニガナとオオサワトリカブト ミヤマオトコヨモギ
ミヤマアキノキリンソウ他 ホソバエイランタイ シモフリゴケ 雲上での一休み

 12時20分、ようやく2,800m付近まで登り、昼食となりました。空は晴れており、風はさわやか、雲を眼下に見下ろしながらの弁当とコーヒーは格別で、気分は最高でした。まだ、源頭部までは200m以上あります。12時50分、最後の急登を開始しました。ようやくはるか前方に富士山のマグマが吹き出た跡を残す噴火丘が見えてきました。最初は霧に覆われていたのですが、最後には全貌を見せてくれました。昨年初めて見たときは大感激でしたが、今年もすばらしい自然の造形を見て、あらためて富士山のすばらしさを味わうことができました。

富士山噴火丘1 富士山噴火丘2 富士山噴火丘とマグマ道 大沢源頭部

 焼野の噴火口跡(石が積み重なっており、そばへは近づけない)よりも高度を上げ、14時10分、ようやく大沢源頭部を間近に見ることができる地点(およそ3,100m)に到着しました。そこは脆くて崩れやすい岩石の堆積地で、溶岩あるいは火山岩の幾重もの層からできており(その層を突き破るようなマグマの通り道が数本見られます)、鈍い灰黒色をした恐ろしいような崩壊地でした。ここで一休みしていると、源頭部の方で、何か”カラッ”という乾いた音がしました。音のしたほうを見ると、上の方から岩が少し落ちていくのが見えました。それから徐々に落ちる岩が多くなり、土ぼこりを上げて大きな轟き音をあげて、岩崩れが始まりました。たくさんの大きな岩がサッカーボールのように飛び跳ねながら下へ落ちていくのが見えました。すばらしい?光景に圧倒されました。富士山の凄さを実感することができました。

大沢源頭部左岸 大沢岩崩れ1 大沢岩崩れ2 大沢岩崩れ3

 帰りは、大沢右岸を下り、お助け小屋のあるお中道に向かうことになりました。ここも道があるわけではなく(ペンキのマークがところどころにあった)、脆いガレた岩の急な坂を慎重に下りました。途中にすばらしいメイゲツソウががけの途中で咲いており、思わず危険を忘れて写真を撮ってしまいました。2,600mくらいから樹林帯に入りました。ここでも蛇のようにのた打ち回るような姿をしたたくさんのカラマツの大木(高くはない)に驚いたり、薄いピンク色のダケカンバの樹林帯に見とれたり、オオサワトリカブトの群落に眼を見張ったりと、驚きの連続でした。

メイゲツソウ オオサワトリカブトの群落 うねるカラマツの大木? サラシナショウマ


 ようやくお中道の休憩所(約2,340m)に着いたのは、17時30分を過ぎていました。少し休憩した後、足は棒のように疲れていましたが、全員走るようにお中道を戻りました。途中、やや暗くなった樹林の中で、サラシナショウマとキオンが幻想的に咲いているのが印象的でした。18時40分、御庭の駐車場に到着しましたが、ちょうど暗くなり始めるところでした。スバルラインはライトをつけての走行となってしまいました。でも、すばらしい富士山登山を楽しむことができ、車の中でもやや興奮気味でした。イヤー!疲れた!でもよかった!!

☆  念願の飯豊山: 2004年08月11-13日  

 8月11日から、クライアントが夏休みに入ったため、これ幸いと、念願の飯豊山(2105m)に挑戦してきましたので(ついでに西吾妻山にも行ってきました)、簡単なコースとハイライト?の写真のみ掲載します。花の写真をたくさん撮ってきたので、暇ができたら「わんだふる特集」でも作りたいと思っています。

 10日夕方出発し、いつものように車中泊をし、翌11日朝(快晴)、大日杉の登山口(612m)に到着しました。ここから地蔵岳(1539m)への急な坂を登り、切合(きりあわせ)小屋を経て、夕方ようやく2102mの本山(ほんざん)小屋に到着しました。およそ10時間の登りでした。さすがに奥深い山でした。苦しかったのですが、途中のお花畑やおいしい湧き水などに癒され、なんとか1日で山頂直下までたどり着くことができました。
 翌日12日(快晴)は、飯豊本山(2105m)に登り、3時間かけて御西岳(2013m)まで往復し、夕方登山口に戻りました。11時間の行程でした。よくがんばりますね・・。でも、期待通りのすばらしい山で、充実した登山でした。
 13日は、西吾妻山(2035m)に登りました(ロープウェイ、リフト利用)。

飯豊山(御西岳から) 御西岳方面
ハクサンコザクラ チングルマ マツムシソウの草原 ヒナウスユキソウ

☆  雷雨の山中湖: 2004年08月07-08日  

 8月に入ってはじめての山中湖入りでした。まずは「なるさわ農園」に行き、たくさんのジャガイモとトウモロコシを収穫しました。これで元は取れたかな??午前中は晴れていたのですが、夕方から雷を伴う大雨となりました。近くに雷が落ちたような大音響がしばらく続きました。ちょっぴり涼しくはなったのですが、でも今年は暑いですね。
 8日は雨もあがり、晴れたので、ウィンドサーフィンに出かけました。今年は老いにめげず、4回目となり、それなりに湖上を走ることができるようになりました(まだターンができません)。でも、ウィンドをやっていたのは私一人だけでした。寂しいですね。

☆  東北山歩き: 2004年07月30-08月01日  

 昨年に続き、東北の八甲田山(大岳:1585m)と秋田駒ケ岳(男女岳:1637m)へ行ってきましたので、簡単なコースとハイライト?の写真のみ掲載します。花の写真をたくさん撮ってきたので、暇ができたら「わんだふる特集」でも作りたいと思っています。でも、最近はちょっと忙しいので・・・。

 いつもの通り、前日29日夕方出発しました。30日朝は快晴で、7時に酸ヶ湯(800m)に到着し、仙人岱経由で最高峰大岳(1585m)に登頂ました。そこから井戸岳(1550m)、赤倉岳(1548m)を経由して、上毛無岱、下毛無岱の草原を通って、酸ヶ湯に戻りました。井戸岳の岩礫にでイワブクロを初めて見ました。また、上毛無岱では、キンコウカが一面に咲いて金色に輝く草原に感激しました。この日は酸ヶ湯の温泉に泊まりました(予約なしでもOKでした)。
 翌31日は、早朝に酸ヶ湯を出立して、秋田駒ケ岳(1637m)へ行きました。ここはマイカー規制がありましたが、シャトルバスで8合目まで行けるので、ハイキング気分の山歩きでした。ハクサンシャジン、チングルマのお花畑、ミヤマシシュウドの大群生など、花の名山にふさわしい山でした。

八甲田大岳とキンコウカの草原 イワブクロ
ミヤマシシウドの群生 チングルマの群生 乳頭山を望む 男岳と鳥海山

☆  閑古鳥が鳴く?山中湖: 2004年07月24-25日  

 24日(土)、25日(日)は、雲の多い天気でした。午前中はウィンド・サーフィンの練習に励みました。昔は、平野の湖畔では釣り客が多くて、ウィンドの練習もままならないとといった状態でしたが、今は釣りボートは2、3隻しか出ておりません。ウィンドも数艇といったところでしょうか。本当にヒマー!ヒマー!と鳥が鳴いているようでした。湖ばかりではありません。テニスコートもがらがらといったところです。道路もスーイスーイで、混雑しているのは温泉だけですね。皆さんどこで遊んでいるのでしょうか?

 24日午後は、車で富士山麓の大田和林道、富士林道、軽水林道をドライブしました。富士林道の終点から大沢崩れまで歩いてみようと思ったのですが、道が良くわからなくなり、引き返しました。でも仏沢の下流辺りまでは行けたようです。途中の林道では、ヒヨドリバナ、ホタルブクロがたくさん咲いていました。名前は知らないのですが、蝶が驚くほどたくさん舞っていました(お分かりの方教えてください)。
 林道脇に雌シカが現れ、しばらく私(の車)のほうをじっと見ていました。感激!!
ヒヨドリバナと蝶 マルバタケブキと蝶 シカ(林道脇にて)

☆  久しぶりの青木が原樹海: 2004年07月18-19日  

 18日(日)は、富士山自然学校に参加して、久しぶりに青木が原樹海に入りました。緑の森はとても落ち着いており、静かなたたずまいでした。キバナノショウキランやツリシュスランをはじめて見ました。そのほかにもツルアリドウシ、ヤマトウバナ、キソチドリ、トチバニンジン、ルイヨウボタン、サワルリソウ、オオキヌタソウ、アオバフタバラン、タニギキョウなどを観察できました。樹海の中にも、たくさんの花があることが理解できました。また、成虫になったばかりのクマゼミというものを初めて見付けました。透きとおった羽根と背中の金色の模様が美しく、感激でした。

左:ミズナラ、 上:ヤシャビシャク トチバニンジン キバナノショウキラン
ツルアリドウシ クマゼミ 鳴沢農園のトウモロコシ 看板コンクールの賞品

 夕方には、鳴沢の農園に行き、トウモロコシとジャガイモの生育状況をチェックしてきました。トウモロコシは写真のとおりすくすくと育っていました。芽欠きをしてやりました。ジャガイモも大きくなり始め、土の表面に出そうなものがたくさんあったので、収穫をしました。農作物を収穫するというのは久しぶりで、とてもいいものですね。ところで、私の農園の看板(5月15日の報告参照)がコンクールで2等賞になり、たくさんの賞品をもらってきました。鳴沢村のワイン2本、キャベツ5個、それにブロッコリとカリフラワーでした。もうニコニコで、世の中が明るくなったような気持ちでした(本当は給与が下がって暗い気持ちなのですが)。
 山中湖もかなり蒸し暑い感じがしますが、日陰に入れば、やはり1000mの高原で、さわやかさが満喫できます。3連休のため、道路も久しぶりに大渋滞となり、ママの森から平野交差点まで約30分もかかってしまいました。静かな山中湖がよいのですが、夏の間は観光業者の稼ぎ時なので、我慢我慢ですね。

☆  夏の訪れ: 2004年07月10-11日  

 10日(土)は体が疲れており、山へ行く予定をやめて、大沢崩れの下流?が見える場所を探しに出かけました。地図にある林道の入り口まではわかったのですが、2ヶ所とも入り口が封鎖されており、入ることが出来ませんでした。最後にようやく大沢扇状地(大沢崩れの岩石をくい止めている工事現場)の見えるところを発見しましたが、中には入れてもらえませんでした。また、富士山も厚い雲に覆われて、半日を無駄に過ごしたような気持ちでした。

 午後は、鳴沢農園の野菜を見に行きました。とうもろこしは70、80cmくらいに伸びていました。ジャガイモも来週くらいには収穫できそうです。畑は雑草が茂っており、強風雨の中で草取りを強いられました。
 11日(日)は、朝は晴れ渡ったので、今年最初のウィンドサーフィンに挑戦しました。最初はおっかなびっくりでしたが、何とか進むようにはなりました。ところがお昼ごろになって雷が鳴り、土砂降りになり、あわてて撤退しました。これも夏の風物詩でしょうか?雨は一時的で、すぐに少し日差しも出てきました。

Sail Up (1) Sail Up (2) Start

☆  花の名山白山訪問: 2004年07月03-04日  

 7月に入っても比較的天気が良いので、これ幸いと花の名山で知られる白山へ花観察に行ってきました。このHPは山中湖および富士山麓関連ですので、詳細は省略しますが、素敵な花の写真を数枚だけ紹介します。すばらしいですね。

ハクサンフウロ ハクサンコザクラ キヌガサソウ サンカヨウ
クロユリ イワウメ



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