☆ 山中湖の近況報告17 ☆     更新日: 2003年09月10日
*** DELETE PICTURES (2010.09.01) ***

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☆  このまま終るのか?今年の夏: 2003年08月16日-17日 

今週末は、また大雨でした。観光業者はたいへんでしょうね。また、テニス合宿の学生もこれでは腕を上げることはできませんね。かわいそうに・・・。16日は、オサカベ邸ホームコンサートに行き、ジャズを堪能しました。ピアノ江草啓介、ベース和田広志、ドラムスは瀬川清司のトリオでした。
17日は雨もようやくあがったので、湖岸に出てみました。先週の台風、昨日の大雨のためか、湖の水は溢れんばかりでした。また人はほとんどおらず、閑散としていました。このまま夏は終るのでしょうか?
昼には久し振りに「森の喫茶室あみん」へ行きました。するとどうでしょう。お客さんが大勢来ており、満員でした。どうして???

☆  台風一過のさわやかな夏: 2003年08月09日-10日 

9日(土)は台風10号で、大荒れの一日でした。平野の道路は冠水して一時交通止めとなりました。道志の道は大雨でやはり通行止めでした(夕方は開通していました)。石割の湯は雨でテニスができない、あるいはどこへも行けないといった人がたくさんで、大混雑でした。
10日(日)は、台風一過の夏空が広がりました。雲が多く、富士山は望めませんでした。私にとっては、今年初めての山中湖の夏となり、とっても爽快な気分でした。風もさわやかで、当然私のウィンド・サーフィングも波をけたてて、スーイスーイでした??さすがに今が山中湖の最盛期、久し振りの道路の渋滞に巻き込まれました(岳キャンプ場から平野交差点までの渋滞で、30分くらいかかったような気がします)。山中湖が賑わうのも良いのですが、これだけは勘弁してほしいものです。帰りの道も、いつもと同じ混雑具合でした。

☆  再び富士山のお花畑: 2003年07月26日-27日 

26日(土)は雲または雨で、ぐずついた空模様でした。梅雨はいっこうに空けそうもありませんね。
27日(日)は、富士山自然学校観察会に参加しました。6月29日では、富士山7合目付近の牛が窪のお花畑を紹介しましたが、今回は富士山大沢崩れ源頭近くのお花畑に行ってきました。朝は小雨が降っていたので心配でしたが、スバルラインを上がって行くうちに次第に空は明るくなり、5合目付近まで来ると霧はなくなって、良い天気に恵まれました。
10時に御庭(標高約2,250m)を出発し、お中道を大沢崩れに向かって歩き始めました。林縁には、ベニバナイチヤクソウ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、タケシマラン、ヒメフタバラン、キソチドリ、ミヤマフタバラン、ミヤマハンショウヅル、ツバメオモト、マイヅルソウ、シャクジョウソウなどが見られました。赤紫色のタカネバラはいつ見ても高貴で、美しいですね。砂礫地では、青紫色がきれいなムラサキモメンヅルがもう咲いていました。ハクサンシャクナゲがたくさん咲いているのではと期待していたのですが、ところどころ見られるだけで、ちょっとがっかりしました。

ベニバナイチヤクソウ コケモモ ハクサンシャクナゲ タカネバラ
1時間ほど歩くと、滑沢(標高約2,400m)に着きました。ここから大沢崩れまでもうすぐです。ところが、富士山の大沢崩れ源頭部は、ここから山頂目掛けて直登するとのことでした。原生林の中を、リーダーの後に付きながら、あえぎあえぎ登り始めました。もちろん登山道といった道はありません。一部踏み跡が見られますが、一人で入ったら間違いなく方向を見失うでしょう。
1時間くらい登ったでしょうか、ようやく森林限界を出て、ミヤマハンノキなどが生える亜高山帯に出ました。およそ標高2,600mくらいかと思います。この当たりで、6月頃に「幻の滝」が現れるそうです(昨年も、今年も私は来ることができませんでした。来年こそは!!)
ムラサキモメンヅル ようやく見えた頂上

ここからは、火山レキの急斜面を足を取られながらジグザグに登ります。この登りもとてもきつい登りでしたが、この斜面一体が高山植物の宝庫?となっており、たくさんの可憐な花が目を楽しませ、疲れを癒してくれました。トモエシオガマ(富士山で見れるとは驚き!)、ミヤマオトコヨモギ、タカネニガナ、イワツメクサ、ミヤマアキノキリンソウ、イワオウギ、イワヒゲ、コイワカガミ、エチゴキジムシロ、タテヤマキンバイ、ヤハズヒゴタイ、シロバナヘビイチゴ、タテヤマキンバイ、ツマトリソウ、ヤマハタザオ、コタヌキラン、ヤマオダマキなどなど、写真を撮り、メモを取りで、大忙しでした。富士山のお花もとても捨てたもの?ではありませんね。

トモエシオガマ ミヤマヤナギ タカネニガナ イワツメクサ
コイワカガミ&イワヒゲ イワオウギ タテヤマキンバイ ツマトリソウ
2時30分過ぎ、ようやく大沢崩れの源頭部近く(およそ標高2,900m)にやってきました。最初は霧がかかって上部がよく見えなかったのですが、しばらく待つと霧がとれ、上方真正面に富士山頂がくっきりと見えました。皆で、”わーすごいー!!”と歓声をあげました。
大沢崩れを見下ろすことができる源頭部にはもう少し登らないといけないようでしたが、時間がなくてここでストップとしました。それでも、大沢崩れの大きな崖が見渡せ、迫力万点でした。また、ちょうど真上に溶岩が吹き上がった様子がよくわかる三角形状の岩山が見え、本当におどろいてしまいました。最高!最高!!

ヤマオダマキ オニク
溶岩が吹き出た様子がわかる 大沢崩れ(上部) 大沢崩れ(中部) 大沢崩れ(下部)

感激もそこそこに、来た道を下りはじめ、4時20分にお中道に戻りました。御庭に戻ったのは、5時30分。7時間30分のトレッキングはかなり疲れましたが、すばらしい富士山麓を歩き、たくさんの花を見ることができ、興奮気味で帰ることができました。

☆  梅雨明け間近かの山中湖: 2003年07月19日-21日 

19日(土)午前中、山中湖に向かって中央高速に乗りましたが、夏休み最初の3連休とあって、府中国立ICから小仏トンネルまでの大渋滞に巻き込まれてしまいました。山中湖は曇り空でしたが、雨は降っていませんでした。午後は、「森の喫茶室あみん」でランチを食べ、ゆっくりとしたひとときを過ごしました。温泉は、テニスやサッカーの学生が多くて、諦めました。

 20日(日)は、韮崎近くの茅が岳(1,704m)に挑戦しました。この日は雨には降られませんでしたが、蒸し暑く、山登りにはちょっときつかったです。茅が岳はあまり有名ではありません?が(私も昨年ある人から聞いて、初めて知りました)、深田久弥が亡くなった山とのことで、登山口には”深田記念公園”が設けられていました。
 山頂までは展望はほとんどありませんが、登山道脇にはたくさんの花があり、うれしくなりました。特にウスユキソウがたくさん咲いており、まさかここで見られるとは思ってもいなかったので、とても感激しました。山頂では、ウスユキソウのスケッチ(右図)にトライしました。また、清楚なラン科の植物を2種見つけたのですが、名前がわからず、気になっています。
茅が岳で見られた花の名前を列挙しておきます。ウスユキソウ、ヤマユリ、オカトラノオ、ホタルブクロ、ギボウシ、ヤマアジサイ、コアジサイ、ギンリョウソウ、シモツケソウ、ヤマオダマキ(黄色の花)、(右下に続く)


キツリフネ、キンポウゲ(ウマノアシガタ)、ルイヨウボタン、アカショウマ?、コアカソ、タカトウダイ、ヤマムグラ、ハハコグサ、イチヤクソウ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)、カラマツソウ、カワラマツバ、キリンソウ、マツカゼソウ、ウツギ、ノアザミなどでした。

ウスユキソウ シモツケソウ キリンソウ

 21日(月)は、気合を込めてウィンド・サーフィンに挑戦しました。前回はセールアップ用のシートを忘れ、湖へ出られませんでしたが、今回は何とか湖上には出ることができ、たいへん満足しています。時々日差しが射すなどして、梅雨の合間としてはなかなかの天気でしたが、スキル不足で、新しい?中古のセール(4.5m2)を使いこなせず、浅瀬で悪戦苦闘といったところでした。
来週からは、ようやく山中湖も夏がいっぱいになりそうですね。でも、この3連休にもかかわらず、山中湖の人出はいまいちといった感じで、湖畔のサーファーも少なく(平野では2人)、釣りボートも数えるほどでした。ちょっと寂しいですけど、静かな夏が過ごせるほうが私にとっては快適な夏となりそうです。

☆  梅雨時の山中湖: 2003年07月12日-13日 

12日は、昼過ぎに山中湖に入りました。雨は降っていませんでしたが、曇り空でした。日頃の仕事のせいで疲れているため、昼間から石割の湯へ行き、体を休めました。梅雨時とあって、温泉はたいへん空いており、ゆったりとできました。
夜は、オサカベホームコンサートに参加しました。ピアノ加藤麻衣子、チェロ中村美保によるベートーベンのピアノソナタやバルトークのルーマニア舞曲などを堪能しました。本当にこのコンサートは、家庭的で心温まる雰囲気で、とてもすばらしいと思います。
13日は、一日中雨模様でした。どこも行く気力がなく、昼過ぎには東京へ戻りました。

☆  知られざる富士7合目のお花畑: 2003年06月29日 

29日は、富士山自然学校観察会に参加しました。今回は、富士山7合目付近の牛が窪のお花畑を訪れ、富士山の知られざる魅力を探るのが目的です。昨年も富士桜探偵団で企画されたのですが、天候が悪くて行けなかったところで、今回は絶対に参加すると決めていました。天気は曇り空でしたが、雨はなんとか避けられました。
出発地点は、富士吉田の5合目ではなく、滝沢林道の終点(行き止まりの場所)、標高約1900m地点からの登りとなりました。9時半に出発、滝沢林道はほとんど登山客はおらず、林縁の花をゆっくりと観察しながら登りました(滝沢林道はすべて舗装されています)。シロバナヘビイチゴ、カニコウモリ、コウモリソウ、フジハタザオ、ヤマガラシ、ツマトリソウ、マイヅルソウ、ミヤマハンショウヅル、ヤマハタザオ、イワセントウソウなどの野草がみられました。木本では、オガラバナ(穂状の花)、シナノキ、クマイチゴ、ウラジオ、それに素敵なタカネバラも見つけました。初めて見た深紅色のタカネバラの高貴さには感動しました。

マイヅルソウ ミヤマハンショウヅル タカネバラ オガラバナ

11時頃に5合目の佐藤小屋(標高約2200m)に到着しました。この小屋では、し尿を杉の木片で処理する装置を供えつけたトイレを設置してありました。ようやく富士山もきれいになっていくことが実感されました。小休憩したあと、富士吉田登山道を登り始めました。およそ標高2600から2700m付近で、登山道をはずれ、右斜めに、道なき斜面を登ります(一般登山客は立ち入らないでください)。斜面には草木は1本もなく、溶岩またはスコリアだけの荒涼とした風景です。また霧が出ており、遠くはまったく見えません。しばらく歩くと、突然ミヤマハンノキの潅木が生える斜面に出ました。そのミヤマハンノキの根元でオニクという寄生植物を見つけることができました。昨年、採取澄みのオニクを見ており、一部分けてもらい、煎じてお茶のように飲んだこともあるのですが、実際に生育しているものを見たのは初めてでした。

登山道から分かれておよそ1時間くらいで、ようやくお花畑に出ました。富士山のこんな高いところ(標高2800mくらい)に”草原”があるのに驚きました。まさに桃源郷に迷い込んだといった感じでした。霧も少し晴れ、8合目の山小屋なども見とおせました。


牛が窪(富士7合目付近) フジハタザオ オニク
コイワカガミ ツガザクラ ベニバナイチヤクソウ イワツメクサ?

コイワカガミやツガザクラは写真のように群落をつくり、とてもきれいで、感激しました。その他にも、ベニバナイチヤクソウ、イワツメクサ、イワヒゲなども咲いていました。しばらく”草原”で花を観察し、2時半ころ下山を始め、5時半ころ出発点に到着しました。いやー、今回もすばらしい花に会えて、幸せな気分を満喫といったところでした。ただし、およそ8時間のトレッキングはかなりタフなワークで、翌日の仕事が思いやられる1日でもありました。

☆  清流と緑の森の中で: 2003年06月21-22日 

21日は久し振りに青空が広がり、初夏の天気をとなりました。文学の森に散歩に行きました。ヤマオダマキがきれいだったので写真に撮りました(新デジタルカメラのデビューです)。ノカンゾウ、タツナミソウ、ユキノシタ、ナルコユリが咲き始めていました。紫色のハンショウズルの花をを見つけて、感激でした。
夏空の下、今年初めて湖岸に出て、ウィンドサーフィンに挑戦しました。年にもめげず心意気には私自身感心するのですが、新しく買ったセールとブームのセッティングがうまくできず、セッティングだけでおよそ1時間かかってしまいました。さらにアホなことに、いざ出航?の段階で、セールをホールドアップするロープを忘れたことに気付きました。これでがっくりとし、時間もないので、セールをたたみ、すごすごと帰った夏空の下のあわれな半日でした。でも汗をかきながらの作業は、すがすがしい気持ちにさせられました。

ヤマオダマキ
今週は山麓探偵団活動に参加しました。今回は、”山麓の夜を味わう”という趣旨の活動です。団長は、アルピニストの戸雅史さんです。いつものようにどこへ行くのかは分からなかったのですが、いつもとは違って、’午後3時集合、持ち物はシュラフ、シート、懐中電灯、食器セット、防虫スプレー、長靴等々’の案内がありました。こういうプログラムは、この年になっても大好きで、というより、年を重ねるほどに好きになってきました。子供のような気持ちで、準備万端、集合場所のあみんに出かけました。
場所は平野の切り通し峠の近くでしたが、山中湖周辺には沢といえるような場所はないはずです。
やさしい木漏れ日 木漏れ日を浴び沢を登る
戸高さんから、「これから、’登山’ではなく、’山の世界’に入りましょう」とのメッセージがあり、山北町側の小道を下り始めました。しばらくすると、沢の水音が聞こえ始めました。その沢に下りると、清流と木漏れ日で輝く緑の新鮮な世界が現れました。長靴に履き替え、沢を上りましたが、とても気持ちがすっきりし、すがすがしい気持ちで渡渉できました。
30分くらい登ったところで、野営をすることになりました。早速皆で薪を拾い、火を起こし、簡単な料理を作りました。沢の水の音以外何も聞こえない静かな夜の中で、語らいながら、食事をとりました。私にとっては初めての世界で、とってもファンタジーな感じでした。

野営地での食事作り 野営地の脇を流れる清流

強い冷え込みもなく、夜の12時頃、清流の音を聞きながら、深い眠りに入ってしまいました。朝はミソサザイの甲高い鳴き声で眼を覚ましましたが、6時半頃までまどろみを楽しみました。昨夜の静寂の’山の世界’を思い出し、なんとも言えない気持ちの高まりを感じました。
沢で顔を洗い、パンとラーメンの朝食を済まし、沢を登り、尾根に出ると、日差しがまぶしいほどでした。ここで、はっと現実の世界に気付き、あみんへ戻りました。


☆  風薫る季節: 2003年06月07-08日 

今週末の山中湖は、久し振りに好天となりました。でも仕事で体が疲れており、思うように体が動きません。7日は家の周りを散歩しただけですが、ヤマツツジは終わってしまい、代わりに白いミツバウツギが咲き始めました。ベニ紫色の花を咲かせるフジベニウツギやアジサイのような花のヤブデマリも咲き始めました。ミズキがたくさんの白い花を付けて、枝を大きく広げていました。その雄姿がとても好きです。道路脇で、初めてハタザオを見つけました。本当に5、60cmほど、ハタザオのようにすくっと伸び、頂きに小さな白い花を咲かせていました。面白いですね。
8日は、今年初めてのウィンドサーフィンをトライしようと思ったのですが、体がだるいので、代わりに山伏峠から高指山経由で平野まで、およそ2時間半ほど歩きました。やや汗ばむような天気で、とても気持ちのよい山歩きでした。ツクバネウツギ、フジベニウツギ、ミズキ、ヤマツツジなどが花を咲かせていました。ウマノアシガタ(キンポウゲ)、ハナニガナ、ツルシロカネソウなども見られました。もうすぐ梅雨に入るようですが、梅雨時の山歩きもまたよいように思います。



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