☆ 山中湖の近況報告18 ☆     更新日: 2003年10月25日
*** DELETE PICTURES (2010.09.01) ***

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☆  東大演習林と秋の赤い実: 2003年10月18-20日  

 18日早朝、空が晴れ渡り、富士山が5合目近くまで白くなっているのが見られました。今年の富士山の初冠雪は10月6日とのことですが、私にとっては今日が初めての冠雪です。とにかく、今年の夏からの週末は天気がよくありません。
 18日は、山麓探偵団に参加し、東大演習林の中を散策しました。東大演習林はご存知ですか?旭が丘の湖畔の近くにある東大が研究等のために管理している林です。面積はおよそ40ヘクタールで、いろいろな広葉樹、針葉樹が植栽されています(中を散策するには、演習林事務所で許可を得る必要があります)。天気は曇り空から雨に変わり、ちょっと残念でしたが、静かな林の中を散策できました。もう秋ですので、花はほとんどありませんでしたが、林の中で見つけた赤い実を紹介します。皆さん、名前がわかりますか?次回に名前を紹介します。

ガマズミ カマツカ(ウシゴロシ) コブシ マムシグサ
ヤマボウシ マユミ ヤマシャクヤク
 山中湖の赤い実を紹介したついでに、19日、20日、志賀高原で見つけた、白、黒、赤色の実も紹介します。志賀高原の2000mの山では、前日降った雪が木々の梢に凍り付いており、遠くからは白く見えました。もう山は冬の到来です。


シラタマノキ クロマメノキ ナナカマド

☆  色づき始めた山中湖: 2003年10月11-12日  

 3連休の初日、11日(土)は曇り空で、どうもさえない天気でした。湖畔の木々がようやく色づき始めました。黄褐色のケヤキ、深紅のドウダンツツジ、赤褐色のミズキ、それに赤・黄・緑の織り混じったイロハカエデなど、秋の深まりを感じさせてくれました。夕方からは雨が降り始め、夜はかなり降りました。この日はオサカベホームコンサートがあり、参加しました。演奏は「エルエコー」というアンデス音楽フォルクローレのグループでした。私にとっては初めての楽器、「ケーナ」(笛)、「サンポーニャ」(笛)、「チャンゴラ」(ウクレレに似た弦楽器)などが奏でるアンデスの調べに楽しいひとときを過ごすことができました。
 翌12日(日)も朝から雨で、予定していた富士山自然学校トレッキング(今回は、梨が原の植物観察)の参加を中止しました。とても残念でがっかりしました。10時頃からは一応雨は止みましたが、山沿いは濃い霧に覆われていました。気温も12度くらいでしょう。寒くて、とうとうストーブまでつけてしまいました。

☆  まだまだウォータスポーツの山中湖: 2003年10月04-05日  

 山中湖はすっかり落ちついてきており、観光客やテニス客もめっきり減りました。したがって、温泉も芋を洗うような感じはなくなってきました。天気はやや雲が多いですが、時々青空も見え、さわやかな気候です。富士山は2日とも顔を見せてはくれませんでした。気温はだいぶ下がってきたので、レストランでは暖房が入り始めました。我が家はコタツを出しました。いよいよ秋が深まって行きます。
 ところが、夏はすっかり過ぎたにもかかわらず、5日は湖に出てウィンド・サーフィンに挑戦しました。他にも2、3艇出ていました。今年はこれで6回目で、ようやくボードが走るようになってきました。成果はあがったと自己満足しています。これが最後と思って出たのですが、来週もチャレンジしようかな?などと考えながら、東京に戻りました。

☆  秋も間近な山中湖と鳳凰三山: 2003年09月27-29日  

 27日は、曇り空でしたが、時々日も射しおだやかな日となりました。湖畔の道路のミズキに赤い実が付きはじめ、うっすらと赤く見えます。秋も間近に迫ってきたようです(本格的な紅葉は10月下旬からです)。この日は山麓探偵団に参加し、細密画家の木村修さんの指導を受けながら、湖畔(東電浜)でスケッチをしました。ノコンギクとムラサキツメクサを描いてみました。花の造り、色合いなどをじっと観察して、表現しようとするのですが、能力と根気が備わっていないため、すぐに無造作に描いてしまいます。でも、それなりに、本人は自己満足していますが。



 28、29日は、以前から登りたいと思っていた鳳凰三山に行ってきました。鳳凰三山とは、甲府盆地の西に屏風のようにそびえたつ南アルプスの山で、地蔵岳(2,764m)、観音岳(2,840m)、薬師岳(2,780m)の3つの山をいいます。

 ここは、夜叉神峠、青木鉱泉、御座石鉱泉それに広河原の4コースから入れますが、今回は青木鉱泉から登りました。林道には、ヤクシソウ、カニコウモリ、アキノキリンソウ、ノコンギク、ハバヤマボクチ、ナギナタコウジュなどの秋の花が咲いていました。
 薬師岳頂上の薬師小屋まで、標高差およそ1700mくらいあり、すっかりばててしまい、頂上にはやっと這い上がったと言う感じでした。でも山頂付近では紅葉が始まっており、花崗岩の白砂と真赤なナナカマド、黄葉のダケカンバ、緑のハイマツなど、美しい錦織りの景色が、目を楽しませ、疲れを癒してくれました。

薬師岳山頂の紅葉 薬師岳(2780m)
翌日は、5時半に薬師小屋を出発しました。薬師岳山頂では、雲海の上から登る太陽を見ることができました。また、西側に、朝日で赤紫色に輝く白峰三山(北岳、間の岳、農鳥岳)も見ることができ、感激しました。
 薬師岳から主峰観音岳を通って地蔵岳には8時前に到着しました。いつも遠くから見ていた地蔵岳の”オベリスク”を見て、また大感激!!”オベリスク”の直下まで登ってみました(この上はザイルが付いていましたが、ロッククライミングの技術がないとちょっと無理でした)。ここで、花崗岩の白砂に映える紅葉を楽しみながら、朝の食事をとりました。最高ですね!!

朝日に輝く白峰三山 地蔵岳(オベリスク)
 地蔵岳からは、鳳凰小屋を通って、長いドンドコ沢を青き鉱泉まで一気に下ります。途中、ゴゼンタチバナが赤い実を付けて紅葉している姿がとてもきれいでした。ツバメオモトの輝くような青い実を初めて見ました、また大きな滝が多く、五色滝(右の写真)、白糸滝、鳳凰の滝、南精進滝などが間近に見ることができました。
 ドンドコ沢の下りも急でかつ長く、足がくたくたになりました。青木鉱泉には2時半ころようやくたどり着きました。疲れましたが、初秋の南アルプスを堪能することができました。

ゴゼンタチバナ

☆  ようやくの晴れ、ブルブル・・: 2003年09月23日 

 23日は、台風も過ぎてようやく晴れ間が見えました。雲間からは富士山も見えましたが、とても冷え込みました。おそらく、朝は10度くらいだったでしょう。そうそう、今年初めて山中湖に向かう途中、22日の夜9時ころ、道志の道でシカの群れ(5頭)を見ました。今年も何度も会えるといいなあ!!(先週は、道志のダムの道路上(青根)で狸を一匹見ました)。
 以前から、富士桜探偵団のN.K.さんから、乙女高原(甲府の北)に”マルハナバチ”の観察の誘いを受けていたので、乙女高原へ行ってみました。ここは、甲府の北に位置し、標高およそ1700mの高原です。山中湖からは、車でおよそ2時間かかりました(右のスケッチは乙女高原の自然保護センター)。



着いたときは霧が出ていてとても肌寒かったのですが、10時過ぎには青空が広がり、さわやかな草原の半日を過ごしました。ここで、”マルハナバチ”の習性などのレクチャを受けてから、フィールドに出て”マルハナバチ”を観察しました。”マルハナバチ”は人をさすようなことはないそうで、初めてハチをじっくり観察しました。


トウヒレンとマルハナバチ ノハラアザミとマルハナバチ ハバヤマボクチとマルハナバチ

☆  台風15号で雨: 2003年09月20日-21日 

 20日、21日と、台風15号で、山中湖は一日中雨でした。日本の夏は本当に短く、あっという間でした。一日中肌寒く、雨が上がったら、もう秋となりますね。

☆  赤富士?とTV出演(まんだ): 2003年09月13日-15日 

 13日は、山中湖は台風の影響か、雲が多く、風も強く、ときどきにわか雨といったところでした。山中湖畔に最近できた旧民家(2軒)を見学してきました。場所は文学の森の隣です。天野家の旧家で、名前がついていたのですが、失念しました。連休のせいか、道路はかなり混雑していました。
 夜は、オサカベ邸ホームコンサートに行ってきました。今回は「松川義昭とロイヤル・コール・アンサンブル」によるアカペラコーラスでした。ロシア民謡、イタリア歌曲、日本の童謡など、すばらしい歌声に堪能しました。とりわけ、松川さんのソロ(テナー)はすばらしく、うっとりとしました。

 14日は、一転してすばらしい朝となりました。5時半に起きて窓を開けると、富士山が赤く染まっていました。あわてて湖畔へ出て、写真を撮りました。いかがですか?右の写真は、約30倍で撮ったものです。吉田口崩れがよくわかります。

 14日、早朝に起きたのは、山へ行くためではありません。実は、「14日朝6時から、”食事処まんだ”でテレビ東京の撮影があるので、エキストラとして参加して欲しい」というメールを”まんだ”のI.S.さんから頂き、そこへ出かけるためでした。”まんだ”は以前このホームページで紹介したことがあり、今も”山中湖ガイドマップ”、”山中湖スポット情報”に掲載してあります。驚いたことに、TV局のスタッフが、私のHPを見て”まんだ”を探したとのことです。本当かな??
 朝6時過ぎに”まんだ”へ出かけました。しばらくすると、TV局スタッフを引き連れて、舞の海と奥山佳恵の二人が「こんにちは」と言って入ってきました。そして、”しらたま団子(きなこかけ)”と”ミルクくずもち”を注文して、「おいしいおいしい」と言って食べていました。それに、”まんだ”のお薦めの”緑ぼたん茶”、”紅ぼたん茶”もたいへん気に入ったようでした。その他に、自慢の”朝粥”をカメラで撮影していました。 家内は早速、舞の海に色紙を書いてもらい、さらにはずうずうしいことにTWO SHOTを私に撮らせました。この模様は、9月23日(火)で放映されるそうです。私どもが映っているかどうかは不明です。

 TV出演?の後は、比較的天気も良かったので、富士山西麓の毛無山の麓の”麓”集落へ行ってみました。目的は、毛無山への上り口(駐車場)の確認と、”麓”集落を通る東海自然歩道を散策することでした。東海自然歩道は整備されていましたが、ほとんど通る人はおらず(割石峠から歩いてきた男性一人に出遭っただけでした)、寂しい遊歩道でした。
 15日も比較的天気が良く、さわやかな気候になりました。それで、午前中は、ウィンド・サーフィングの特訓?を行ないました。大分慣れてきたようです。もうひと頑張りが必要ですが、この年でいつまで続くか、自信がありません。

☆  籠坂峠、大洞山: 2003年09月06日-07日 

 6日は、富士山自然学校のトレッキングに参加しました。行き先は、山中湖の南側にある大洞山です。籠坂峠を9時に出発、片道2時間くらいの道のりですが、渡辺長敬先生の花の説明などで時間がかかり、昼食はアザミ平となり、また大洞山に着いたのは1時半過ぎとなってしまいました。このゆったりとした山歩きのおかげで?、たくさんの花や木々を観察することができました。
途中にある”天狗ブナ”はいつ見てもゆったりした姿で、我々に心の広さの大切さを教えてくれるようです。アザミ平にはあの大きな”フジアザミ”は数株しか見られませんでした。これはイノシシが根から掘り起こし、食べてしまうからだそうです。

テングブナ テバコモミジガサ ツルニンジン(ジイソブ) オオナンバンキセル
ミズヒキ、キンミズヒキ、ツリフネソウ、フジテンニンソウ、シロヨメナ、ノコンギク、トモエシオガマ、シオガマギク、カワラナデシコ、ヤマハッカ、ホタルブクロ、マツムシソウ、コウゾリナ、クサボタン、ヤマジノホトトギス、ノアザミ、ヤマトリカブト、サナエタデ、ハナイカリオオナンバンギセル(カリヤスモドキに寄生する)、ツルニンジン(ジイソブ)、タニソバ、ミツバアケビ(まだ実が青かった)などがたくさん咲いていました。
その他に、初めて教わったもの、あるいは珍しいものもたくさんありました。ヒメキンミズヒキ、ノブキ、オニノヤガラ(ナラタケと共生する)、アオフタバラン、
テバコモミジガサ、ムカゴイラクサ、ハクウンラン、タチクラマゴケ、アカバナ、ヒメジソ、ミツバフウロ、ハンカイシオガマ、ユリワサビ、キヌタソウ、ニッポンイヌノヒゲ、ナガバノコウヤボウキ、キハダ(ミカン科)、クマヤナギ、オオバアサガラ、サルナシ(キゥイの味がする実を付けていた)などです。でも一度にはとても覚えきれません。


ハナイカリ

7日は、山中湖は朝からすごい濃霧で、車もライトをつけて走るほどでした。ウィンド・サーフィンをと思っていたのですが、諦めました。本当に今年は天候が不順で、富士山をくっきりと見たのは数えるほどだったようです。

☆  夏の終り、梨が原には秋: 2003年08月30日-31日 

 30日(土)は久し振りの曇り空で、チャンス?とばかりに、朝から湖へ出て、ウィンド・サーフィンに励みました。ようやく少し慣れたのか(風も微風というところで)、平野からミサキまで2往復ほどできました。3度目に兆戦と思ったのですが、体がクタクタで、セールを引き上げる力も残っていませんでした。でも、とても大感激です!!!
 31日(日)も曇り空でしたが、青空も見られました。昨日のウィンドで体はだるーい感じが残っています。久し振りに、花を探しに来た「自衛隊北富士演習場」内の梨が原に行ってみました。自衛隊の正門が閉じられ、宿舎はもぬけの殻?となっていました。撤退したのでしょうか?是非出ていってほしいものですね。ところで、梨が原のど真ん中をドライブし、少し散策したのですが、とてもたくさんの花が咲いているので、びっくりしてしまいました。巨大なフジアザミが群落をなしていました。ユウスゲもまだ美しい姿を見せてくれました。マツムシソウやカワラナデシコなども、とてもきれいでした。

さわやかな朝の山中湖 フジアザミ ユウスゲ カワラナデシコ
マツムシソウ 杓子山を望む(梨が原) マルバハギ

その他の花を列挙します。フジテンニンソウ、ワレモコウ、ヒヨドリバナ、オミナエシ、ノアザミ?、タムラソウ、キキョウ、シロヨメナ、ツリフネソウ、イタドリ、クサボタン、アキカラマツなどなどです。
平野でも、アオヤギバナ、ゲンノショウコ、タニソバが咲いてましたし、庭にはホトトギス、ヤマホトトギスが咲きました。山中湖には秋の気配が漂い始めました。


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       3.富士山麓トレッキングガイド
       4.山中湖と富士山の写真集