山中湖の近況報告13      更新日: 2002年09月28日
*** DELETE PICTURES (2010.09.01) ***

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北アルプスの写真を掲載しました。ご覧になってください。小池新道、槍ヶ岳が映る鏡平が素晴らしいです。
  ==> クロユリの写真も追加しました。(2002.0928)

☆  夏山も終り: 2002年09月21日-23日  

 今年は、8月8日に北アルプス(双六山荘)に挑戦しましたが、再び意を決し、今度は北アルプス白馬岳に挑戦しました。北アルプスの山はかなり登っているのですが、剣岳と笠ケ岳(8月8日挑戦したが、雨で断念)、それに白馬岳が残っていました。
 21日は快晴に恵まれ、快適な大雪渓登りができました(実は、途中で足がつりそうになって、やっとのことで登りました)。 翌日は、快晴とはいきませんでしたが、おだやかな天気に恵まれ、杓子岳、白馬鑓ケ岳をゆっくりと楽しみ、その後鑓温泉経由で戻りました。

白馬岳大雪渓 ミヤマアキノキリンソウ
クロクモソウ(暗紫色) トウヤクリンドウ(白) ウルップソウ 白馬鑓ケ岳から見た白馬岳

登山者は、3連休もあって、やや多かったような気がしますが、混雑しているといった感じはありませんでした(山頂の小屋も満員ということはありませんでした)。
もちろん夏山は終りで、山頂近くの草原(2,800m位)では、草が紅葉または黄葉しており(草紅葉)、とても素敵でした。でも、天狗山荘付近(2600mの稜線)では、ウサギギク、トウヤクリンドウ、ウルップソウ(ほとんど終りでしたが、少し咲いているのを見つけ、感激しました)、イワギキョウ、オヤマリンドウなどがまだたくさん咲いており、目を楽しませてくれました。。いつも興ざめさせて済みませんが、スケッチもしましたので、掲載しておきます。また、いつものように、今回確認できた花や木を掲載しておきます(間違っているのがあるかも知れません)。
 

ウラジロナナカマド リンドウ&ミヤマダイコンソウ        (山頂付近) 白馬岳(ハイマツと草紅葉)
・ハルノワラビ
・ミヤマアキノキリンソウ
・シロヨメナ
・ノコンギク
・ヤマハッカ
・テンニンソウ
・ウメバチソウ
・ヤマトリカブト
・オオイタドリ
・ミヤマダイモンジソウ
・クロクモソウ
・ウサギギク
・タイツリオウギ 
・トウヤクリンドウ
・オヤマリンドウ
・イワギキョウ
・ウルップソウ
・シラネニンジン
・シロウマタンポポ
・ミヤマコゴメクサ
・イワツメクサ
・タカネスイバ
・タケシマラン(赤い実)
・ゴゼンタチバナ(赤い実)
・ベニバナイチゴ(赤い実)
・チョウジギク
・カンチ(タカネ)コウゾリナ
・ミヤマキンポウゲ
・シラタマノキ
・クロマメノキ(ブルーベリーのような実)
・ウラジロナナカマド(赤い実)


23日は、山中湖に戻りましたが、またまた天気が悪く、肌寒い日(12℃くらいで、ストーブもつけました)でした。人も車も少なくなり、これでは秋へまっしぐらといった感じです(晴れていればウィンドサーフィングも可能なのですが)。でも、秋の山中湖もまた素敵ですので、紹介していきたいと思います。

☆  秋漂う: 2002年09月14日-15日  

天気が悪いためか、山中湖はめっきり寒くなってしまいました。日中でおよそ12℃しかなく、家でじっとしていると寒いくらいです。ナナカマドやヤマボウシが赤い実をつけ始めました(ヤマボウシの赤い実は食べられます)。山道では、イタヤカエデの黄葉が目立ちました。もう秋が漂ってきました。
14日は、籠坂峠から大洞山まで往復してきました(富士桜山麓探偵団)。あいにくの曇り空で、尾根筋は霧が立ち込め、景色は望めませんでしたが、夏の終りのしっとりとした森を楽しむことができました。

フジアザミ ツルニンジン(ジイソブ) ウメバチソウ ヤマトリカブト

アザミ平のフジアザミは、イノシシに掘られて全滅とのことでした(写真のフジアザミは、峠の墓地に咲いていたものです)。フジテンニンソウの白い穂が、やや暗い森の中を明るくしていました(もうすぐで、一面にフジテンニンソウが咲き誇ることでしょう)。
真っ白なウメバチソウがとても可憐に咲いており、素敵でした。また、草むらの陰では、赤紫色のオオナンバンギセルが咲いていました。ツルニンジン(ジイソブ)は目立たないのですが、その花の形(釣鐘形)や色合い(白と紫)はとてもシックな感じでした。その他には、赤紫色のツリフネソウ、やはり赤紫色のトモエシオガマ、それに青色のヤマトリカブトがたくさん咲いており、森の中をにぎやかにしていました。

☆  夏閉じる: 2002年09月07日-08日  

7日は、曇り、時々雨で、富士山も見ることができませんでした。気温も、日中で17度くらいとなり、とても涼しくなってきました。また、車や観光客も少なく、ようやく落ちついた雰囲気の漂う山中湖でした。
8日は、久しぶりに青木が原樹海樹海を歩きました(富士山自然学校)。今回は、初めて石塚噴火口や本栖氷穴などを回ることが出来ました(後日、トレッキングマップで紹介します)。植物では、コバノトネリコ、ヒナウチワカエデ、スノキ、ヤマシバカエデ(チドリノキ)、ヤシャビシャク、ウリノキなどを教わりました(どのくらい覚えているかは自信がありません)。紅葉はもちろんまだです。

ギンリョウソウモドキ ヤマシャクヤクの実

☆  台風: 2002年08月17日-18日  

 17日は、朝は快晴で褐色と深緑色が交じり合った富士山が大きく見えましたが、徐々に曇り始めました。台風13号の影響のようです。今年の夏は本当に台風が多いですね。お昼は、以前「きまぐれキッチン」さんから、「友人がお店を開いたので、是非行ってみてください」と紹介されていた「まんだ」へ行ってみることにしました。グリーンタウンの中にあることはわかっていましたが、別荘地の中のお店はあまり想像がつきませんでした。見つけた建物は、保養所のように大きいにもかかわらず、車は1台もありません。ちょっと躊躇したのですが、せっかくここまで来たのだからと思い、広い階段を登って行くと、若いオーナーが「いらっしゃいませ」と言いながら出てきました。これにびっくり玉手箱!!現れたのは、何と山麓探偵団の団員であるI.Yさんではありませんか。彼女も本当に驚いたようです。I.Yさんとはしばらく会っていなかったので、楽しい会話をしながらの食事ということになりました。
 18日は朝からどんよりとした曇りです。前日の夜も涼しく、秋がやってきたような感じでした。午後からは雨も降り始めましたので、早めに退散としました。

☆  盛夏: 2002年08月11日-12日  

10日の夜から山中湖に入りました。平野はテニスの合宿でおおぜいの学生が入っており、朝は練習の掛け声で目を覚まされます。うるさいと思うより、「あー、山中湖も夏の真っ盛りになったなー」と思いになります。
空は真っ青で、日差しは強いのですが、すがすがしい空気で、さわやかです。富士山はやや赤茶けた色で堂々とそびえています。でも、今回は、北アルプスの強行軍で足が痛く、家でまどろむばかりでした。
12日は、湖のそよ風に誘われて?、湖(平野)でウインドサーフィンの練習をしました。月曜日ということで、湖岸はすいており、たっぷりと練習ができました(人が多くいると、恥ずかしくなるような腕前ですので)。今回は、流されることなく対岸のミサキまで往復することが出来ました。

*デジカメが壊れているので、今回は私の素敵なスケッチを掲載します。
コイワカガミ(7.12) マツムシソウ(8.10)

12日(月)夜は、夏のオサカベ邸コンサートがありました。「<tickStick>バンドによるジャズ音楽の夕べ」ということで、真夏の夜を激しいジャズのリズムで楽しみました。

☆  夏山が誘う(その2): 2002年08月08日-09日  

小池新道の
お花畑
(左写真)
 8日、意を決して、北アルプスに挑戦しました。北アルプスは、10年くらい前に子供を連れて涸沢に行って以来です。人気の上高地、燕、白馬などは避け、新穂高温泉から鏡平を経由して、笠が岳を目指しました。
 8日は快晴に恵まれ、槍、穂高を見ながらの快適な登山で、鏡平を越えて、双六山荘まで登ってしまいました。朝8時に出発し、小屋に着いたのは5時過ぎで、小屋の土間では足が痙攣するほどでしたが、途中のすばらしい槍・穂高連峰の景色やたくさんの花を見ることができ、満足感に浸ることができました。ただし、翌日9日の朝は霧に覆われ(途中からは霧雨)、笠が岳は断念し、前日来た道を戻る羽目になりました。満たされない気持ちでがっかりと言ったところでした。

 今回も、もちろんたくさんの写真を撮ったのですが、デジカメの故障により、花の写真が掲載できません(左および下の写真はアナログカメラの風景写真です)。


槍ヶ岳と
鏡池
(左写真)
左股谷から小池新道、
弓折岳を望む
ということで、見ることの出来た花の名前を下にリストアップしておきます(教わったわけではないので、若干間違いがあるかもしれません)。
 **双六山荘付近で「クロユリ」の群落を見ることができました(右写真)。一生見ることの出来ない花と思っていたので、最初に見つけたときは、本当に感激してしまいました。

・ヒヨドリバナ
・ゴゼンタチバナ
・シモツケソウ(ピンクの小さな花)
・ジョウロウホトトギス?(黄色の花)
・キリンソウ
・イケマ(ツル性で白い花)
・ヤナギラン(紫の花)
・シシウド
・イワツメクサ
・ミヤマオトギリソウ
・ミソガワソ(薄紫色のハッカの仲間)
・タカネスイバ
・クガイソウ(薄紫色の穂状の花)
・ツマトリソウ(白の7花弁の花)
・クルマユリ
・カンゾウ
・モミジカラマツ
・ベニバナイチヤクソウ
・ミヤマバイケイソウ
・オオレイジンソウ
・エンレイソウ(濃い紫の花)
・キヌガサソウ(8花弁の大きな花)
・ウサギギク
・マイズルソウ
・ベニバナイチヤクソウ

・エゾシオガマ(白の花)
・ニッコウキスゲ
・キレンゲショウマ
・ハクサンチドリ
・ヤハズハハコ
・ミヤマトリカブト
・ウメバチソウ
・ミヤマクロユリ
・XXXフウロ
・ミヤマダイモンジソウ
・コイワカガミ
・オタカラコウ
・マルバタケブキ
・テガタチドリ
・サンカヨウ
・ミヤマリンドウ
・タカネシュロソウ
・センジュガンピ(白のナデシコ)
・タカネヤハズハハコ
・ミヤマアキノキリンソウ

☆  夏山が誘う: 2002年08月02日-04日  

2日、3日は、山中湖を離れて八ヶ岳方面のトレッキングに行ってきました。当初は、白駒の池でキャンプでもして、北八ガ岳辺りを散策しようかと思っていたのですが、午後から雷雨があったのと、犬の入山お断りとの’お札’があったので、断念し、清里・美しの森のキャンプ場に泊まりました。翌日の3日は快晴に恵まれ(高山は雲で覆われていましたが)、野辺山の近くの飯盛山をハイキングしました。
飯盛山は標高は高くないのですが、上は樹林がなく、草原の山でした。そのため、山の斜面一帯にたくさんのお花が咲いており、見事でした。花の図鑑を持って、花の名前を調べながらの山登りとなり、とても時間がかかってしまいました。私にとって感激であった花々の写真を掲載します(済みません、デジカメが壊れており、すべてピンぼけの写真でした。ということで、花の写真は掲載できません!!)。
3日の夕方、ホタルを見に、文学の森へ行きましたが、残念ながら、一匹しか見ることが出来ませんでした。ホタルの管理者の話によると、今年は今日の一匹が初めてとのことでした。ラッキーと言えばラッキーですが、例年ならば、今が観察に一番の季節だそうで、残念でした。

4日は、富士桜山麓探偵団に参加しました。今回は、5合目(御庭)からお中道を歩いて、大沢崩れまで行ってきました。下界は曇り空で、雨が心配されましたが、3合目からは雲の上となり、夏空が広がりました(富士山はよくこのようなケースがあります)。
コースは、御庭ー>滑沢ー>仏石流しー>大沢崩れで、標高は2200m前後で、標高差はあまりありませんが、往復4、5時間はかかります。富士山の5合目にもこんなにお花があるのかと思われるほど、たくさんの種類の花がありました。とうぜん、写真でお見せする予定でデジカメで撮影したのですが、先ほど述べましたようにカメラが故障しており、掲載できません。そのかわりに、お中道で見られた花の名前を掲載しておきます(リーダーから教わっただけで、すべてを私が知っているわけではありません)。
大沢崩れの対岸
・オンタデ
・メイゲツソウ(白、紅)
・コバノイチヤクソウ
・ベニバナイチヤクソウ(紅色の花)
・コイチヤクソウ(茎の片側に花が咲く)
・ギンリョウソウ(白い幽霊の花)
・シャクジョウソウ(黄色のギンリョウソウ)
・ゴゼンタチバナ(白の花)
・タカネニガナ
・ヤハズヒゴタイ(紫色の花)
・トモエシオガマ(花が巴形に咲く)
・ハナイカリ
・クルマユリ

・ミスズラン(幻のラン)
・ミヤマフタバラン
・キソチドリ
・イワツメクサ
・ヒメシャジン(キキョウのような花)
・ミヤマシャジン(キキョウのような花)
・アオヤギソウ
・シュロソウ(茶褐色の星形の花)
・ミヤマアキノキリンソウ
・ミヤマウズラ
・ミヤマオダマキ
・ミヤマダイモンジソウ
・ツルキンバイ
・タイツリオウギ(マメ科)
・イワオウギ(マメ科)
・グンナイフウロ
・カニコウモリ
・コウモリソウ
・キオン
・エチゴキジムシロ
・サラシナショウマ
・イブキトラノオ

・ハクサンシャクナゲ(先週が満開だったそうですが、お中道のまわりはとても多いです)

☆  夏がやって来た: 2002年07月28日-29日  

山中湖に夏がやって来ました。青空が広がり、久しぶりに青い富士山がくっきりと見えました。早速湖畔に出て、ウインドサーフィンの練習をしました。今年の2回目です。湖畔は、紫外線が強いので、日焼けには気をつけなければなりません。湖上では、私のような初心者にはちょうどよい風が吹いてくれました。おかげで、大分湖上を走れるように?なりました。練習終了後は、体はぐったりとしましたが、とても爽快な気分でした。現在は、風に流され気味ですが、もう少しがんばれば、風上に進めるようになるかも?かも?かも?
夕方7時頃、文学の森のホタルを見に行きましたが、残念ながら、一匹しか見ることが出来ませんでした。ホタルの管理者の話によると、今年は今日の一匹が初めてとのことでした。零年ならば、7月の末は最盛期のはずです。とても心配です。
日中も文学の森の花を探しに行きました。夏の花がオンパレードでした。マツモトセンノウノの鮮やかなオレンジ色が素敵でした。黄色のトモエソウをはじめて見ました。その他、大きなウバユリ、黄色のミヤコグサ、コバノギボウシ、ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、ヤブレガサ、キキョウなどが咲いていました。
29日夕方から雲が出て、突然大雨が降りました。これも夏の名物夕立でしょうか。まだ人では少ないようですが、湖上祭(8月1日)の頃から山中湖もこぎやかになることでしょう。

☆  夏騒ぎ出す: 2002年07月20日-21日  

久しぶりの山中湖です(先週は鳥海山へ行きました。後日その報告をしますので、ご期待ください?)。20日は、富士桜山麓探偵団の活動日でした。どうも梅雨が明けたようで、青空が広がり、とても良い天気になりました。今回の散策は、何度か訪れている富士山麓の「野尻」草原です。この草原は、地図には出ておりませんので、知らない方が多いかと思いますが、富士山麓にも草原があり、5合目の荒々しい姿やうっそうとした樹海とは違った顔をもっています。夏の草原の花がたくさん咲いておりましたが、すべて写真でご紹介できませんので、以下に名前だけ挙げておきます。

ホソバノキリンソウ、ヒヨドリバナ、ノハナショウブ(アヤメではありません)、コウゾリナ、カワラマツバ、カワラナデシコ、イケマ(ツル性で白い花が咲いていた)、メドハギ、カイフウロ(グンナイフウロではありません)、ウツボグサ、コオニユリ、オヘビイチゴ、トウダイグサ、コウリンカ、コバノトンボソウ、アオコウガイゼキショウ、クサイ、キソチドリ、マルバノイチヤクソウ、ウメガサソウ、クモキリソウ、ネバリノギラン、ツルアリドウシ、クサレダマ、イヌゴマ、ネジバナ、ツリガネニンジン、マツヨイグサなどです。
ノハナショウブ カイフウロ マルバノイチヤクソウ

木の花では、シモツケ(草のシモツケソウとは違います)、テリハノイバラ、サルトリイバラ、バライチゴ、ナワシロイチゴ(ピンクの花)、クロツバラ、ノリウツギ、ソヨゴ(白い可憐な花をはじめて見ました)、サルナシ(花は終っていましたが、黄緑の実をつけていました)などがありました。
今回も、とても多くの花を教わり、覚えきれませんでした。
21日も、夏空が広がりました。午前中は、年甲斐もなく?本年初めてのウィンド・サーフィンに挑戦しました。さっそうと平野の湖岸を出発したつもりが、何度も水に落ち、オフショアの風に流され、最後はみさきの砂浜へたどり着くといった、なんとも無様な結果に終わってしまいました。でも、これに懲りず再挑戦を誓っているところです。午後は、梨が原(自衛隊来た富士演習場)へ、ヤナギランとユウスゲを探しに行きました。紫のヤナギランが広い草原の中に群生しているのが見られましたが、ユウスゲはまだ早いのか、まばらにしか見られませんでした。
山中湖は夏真っ盛りとなりました。人も車も込み始めてきました。8月末まで、たいへんにぎやかになります。紫外線がたいへん強いですので、気をつけましょう(私は今日2時間ほど湖で遊んだだけで、首の周りがヒリヒリしています)。



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