山中湖の近況報告11      更新日: 2002年05月06日
*** DELETE PICTURES (2010.09.01) ***

                                                To Previous Page
                                              To Next Page

☆  山、高笑い: 2002年05月03-05日  

山中湖の周りの山々が、萌黄色に染まり、とても艶やかです。山が高笑い?しているようです。ベランダの前のカラマツは黄緑色に輝いています。ミズキ、ミズナラやオニグルミなどもようやく新葉を開き始めました。山中湖は、例年になく早く、もうすぐ初夏の装いになるようです。

先週報告しました、まだ開花していなかった櫛形山のホテイランに、3日に再挑戦しました。前回3株見たのですが、今回はその内の1つが、右の写真のようにきれいに咲いていました。感激しました。この感激を、絵にも描いてみたいとトライしたのですが、どうも画才がないようですね。
その他にも、チゴユリ、ハルトラノオ、ネコノメソウなども見付けました。
ホテイランの花 チゴユリ

櫛形山へ行ったついでに、近く?の甘利山(1671m)へも行ってきました。甘利山山頂近くまで車で入れ、そこから甘利山、奥甘利山(1843m)それに大西峰(2066m)まで足を延ばしてきました。大西嶺からは、地蔵岳(オベリスク)と観音岳がとても大きく見えました(今年はチャレンジするぞと心に決めました?)。往復でおよそ3時間半かかりましたが、とてもさわやかなハイキングでした。

5日は、河口湖の北にある御坂山塊に挑戦しました。コースは、西湖根場(ネンバ)から登り始め、鬼ヶ岳(1738m)、金山、節刀ヶ岳(1736m)、大石峠、河口湖大石です。8時に登りはじめ、河口湖大石に着いたのが16時でした。ここからタクシーでもと考えたのですが、見付からなくて、奥河口湖までさらに1時間歩きました(この後、白タク?を探し、西湖根場まで戻ることができました)。
この日は快晴に恵まれ、山頂から富士山と青木が原樹海の大パノラマを見ることができました(左の写真は夜景ではありません)。富士山も雪は5合目くらいまで後退し、青々としてきました。樹海も萌黄色に染まっていました。

富士山と青木が原樹海 クモイコザクラ
実は、昨年も5月4日に鬼ヶ岳に登ったのですが、そのとき山の中腹で見たイワザクラが忘れられなくて、今回はそれを再度見に行ったというわけです。今度も大きな岩の壁に、可憐なクモイコザクラ(写真左)を見付けて、大感激しました。
クモイコザクラの他には、次のような花や木が観察されました。チゴユリ、ヒメイチゲ、ユキザサ、ホウチャクソウ(まだつぼみでした)、ヒトリシズカ、フタリシズカ、シロバナエンレイソウ、フデリンドウ、ヘビイチゴ、など
ウメウツギ、ムシカリ(オオカメノキ)、ツリバナ、ミツバツツジ、コクサギなど
湖も何となく夏の装いをし始めたので、カヌーを出してみました。まだ水は冷たそうで、ひっくり返ったら心臓麻痺の恐れがありそうです。それでも、水の上を風がやさしく吹いており、とても気分爽快でした。

☆  山、笑う: 2002年04月27-29日  

山中湖の周りの山々が緑っぽく染まってきました。山が笑い出したようです。先週に続き、三国山へ行ってきました。木々はもうすっかり新緑でした。ブナやカエデも新葉を出し、山全体が輝いているようでした。赤い房のような花をたくさんつけた高木を見つけたのですが、名前がよくわかりません(双眼鏡で葉を観察したのですが、カジカエデのような気がします)。林床には、イチリンソウに似た白い5弁花(名前が不明です)やミヤマカタバミが咲いていました。頂上(1320m)ではヘビイチゴ、マムシグサ、フデリンドウなども見つけました。

裏山へ山菜探しにも行きましたが、収穫はさっぱりでした(ヤマウドとワラビが2,3本)。今年は、どうも例年より気温が高かったため、早めに山菜が出たところを、悪いことに例年より1週間遅く野焼きをしたため、山菜がやられてしまったのではないかと思います。来週にでも再挑戦してみようかと思います。
暖かくなったので、久しぶりに外で料理もしてみました。というのも、前々回の山麓探偵団でダッチ・オーブン料理の楽しさを味わったので、早速ダッチ・オーブンを購入し、試してみたというわけです。まあまあの出来映えで、満足しました(屋外で食べれば、なんでもおいしいものです)。
27日は、富士桜探偵団に参加しました。およそ1時間かけて、櫛形山の中腹まで行きました。最大の目的はホテイランを見ることだったのですがまだ葉芽で、ちょっとがっかりしました。櫛形山は山梨県でも花の多い山として知られています。ニリンソウイチリンソウが群生して、斜面いっぱいに咲いているのは見事でした。
その他に、今回観察できた花や木を列挙してみます。
コチャルメルソウ、イワボタン(ミヤマネコノメソウ)、ツルネコノメソウ、ハルネコノメソウ(以上はユキノシタ科)
ラショウモンカズラ(シソ科)
ホテイランの花芽と葉 ラショウモンカズラ
ムラサキケマン(ケシ科)、ヤマエンゴサク(ケシ科)
ハルトラノオ(タデ科)、クリンユキフデ(タデ科)
エイザンスミレ(スミレ科)、アケボノスミレ(スミレ科)、
ヤマルリソウ(ムラサキ科)ワチガイソウ(ナデシコ科)
、ナツトウダイ(トウダイグサ科)
ユキザサ(ユリ科)、クルマツクバネソウ(ユリ科)、シロバナエンレイソウ(ユリ科)
ルイヨウボタン(メギ科)、イカリソウ(メギ科)
ミツバツチグリ(バラ科)、
マルバコンロンソウ、アオスゲ
ハルトラノオ エイザンスミレ
木々では、オオカメノキ(ムシカリ)が白い花を咲かせており(右写真)、春の到来を告げていました。ヤマブキやモミジイチゴもたくさん花を咲かせていました。その他に、ヤシャブシ、アサノハカエデ、イヌシデ、クロモジ、フサザクラ、ウリカエデの葉などを観察できました。
とてもたくさんの木や花を教わったのですが、名前もすべては覚えることもできず、また名前は聞いたが、さてどんな花だったかなどとすぐ記憶から消えてしまったりといった状態です。でも少しずつ覚えていこうかと思います。


28日、西桂町にあるクマガイソウの群落を見てきました。これは、農家で保護し、増やしてきたものだそうです。左の写真で見るように、野生では見られないクマガイソウの群落は圧巻でした。でも、何故こんなところで見て、感激するのか、ちょっとおかしい感じを持ったのは私だけでしょうか。
早速へたなスケッチもトライしてみました。

☆  春、満開: 2002年04月20-21日  

山中湖畔は春が満開です。コブシが咲き、ソメイヨシノ、ヤマザクラも満開を向かえています。レンギョウ、ユキヤナギ、フジザクラなどもあちこちに見られます。カラマツも黄緑の葉をつけ始めました。周りの山全体が薄緑色に染まり始めました。天気がよくないので(20日は曇り、21日は雨)、やや肌寒いのですが、湖水もなんとなくぬるんできているような感じを受けます。

今年は暖かいため、富士吉田の中の茶屋のフジザクラ(写真)は満開を過ぎていました。例年ですと、4月末頃が見頃なのですが、これではフジザクラ祭は中止なのでしょうか。
文学の森を少し散策しました。薄紫色のミツバツツジが満開となっていました。その脇には、ヒトリシズカが可憐な姿を見せていました。
ミサキへも行ったのですが、ズミは新葉を出し始めていましたが、花はまだでした。
家の前では、シロバナエンレイソウが咲き始めました。マムシグサも10cmくらいに伸び、かわいらしい 仏炎を出し始めました。マムシグサの咲き始めは見るのは初めてです。

ブナの新緑はとてもきれいだというので、三国山のブナ林を思い出し、三国峠から三国山に登ってきました。こちらは標高も高いため、春満開とはいかず、ブナの新緑はまだでした。でも、林縁には、白い小さな花をたくさんつけたセントウソウ、白の花のミヤマカタバミ、白い花のシロバナエンレイソウなどがひっそりと咲いていました。また、モミジガサ、ツクバネソウ、コバイケイソウなども葉を出し始めていました。木ではアブラチャン,フジザクラ、コゴメウツギが花を咲かせていました。新葉をつけ始めた木も多くなり始めたようです。5月になれば、一面緑の山になるでしょう。これからの1か月が楽しみで楽しみで、心が躍動してきます。

☆  春、一服: 2002年04月13日  

このところ寒さが戻り、山中湖の春は一休みといったところでしょうか。13日は、曇り時々晴れで、かなり冷たい風が吹いていました。ただ、フジザクラがほぼ満開になり、また陽がさすとさすがに暖かく、春を実感することができました。
山麓探偵団に参加してきました。今回は、山中湖旭が丘の湖畔にある東大演習林の中でのスケッチです。平野のギャラリー’ガラリエ・オム’の木村奈保子さんに、絵具の色の調合、筆の使い方など、いろいろと指導していただきました。あまり指導の成果はなかったようですが、とにかく右のようなスミレの絵(家内の作品)を描きました。




☆  春、騒ぐ: 2002年04月06-07日  

4月初めて、山中湖に入りました。山中湖も春で騒がしくなってきました。3月に里山を駈け登っていた春が、ようやく山中湖にもぞくぞくと到来しました。これから、私も忙しくなりそうです。

家の周りでは、コブシが満開です。アブラチャンは黄色の花をたくさん咲かせています。ニワトコもブロッコリーのような緑色の花をつけていました。
ベランダの目の前では、オニグルミとミズキが芽を大きく膨らませています。
そんな中で、家の前で、シロバナショウジョウバカマ(左の写真)を見つけました。とてもかわいらしい花で、感激してしまいました(今まではまったく気付きませんでした)。
ネコノメソウも見つけました。東京から持っていったイチリンソウとニリンソウが葉を出してきました。



アカゲラ、コゲラ、シジュウカラ、カワラヒワなど、たくさんの野鳥が囀っています。
今年は暖かいため、例年は4月末に満開を迎えるフジザクラ(マメザクラ)が、もう花をいっぱい咲かせています(サクラはまだですが)。ヤナギも白い花を咲かせています。
今月はどうも目を離せないようです。今はとても楽しい気分です。
湖畔に出てみると、例年どおりハクチョウが卵を抱いて温めていました。確か、5月ころにヒナがかえるはずです。



忍野へ行ったのですが、川岸のサクラはまだの様子でした。ダンコウバイ、トサミズキ、フッキソウが咲いていました。
山中湖文学の森の庭園も散策しました。こちらでは、カタクリ、ショウジョウバカマ、キクザキイチリンソウ(むらさきと白)がたくさん咲いており、驚きました。シュンランも見つけました。ここの庭園は人造的であまり好きではないのですが、木や葉なの勉強にはよいようです。

6日(土曜日)には、甲府市で「信玄公まつり」がありました。戦国時代絵巻のごとく、戦国時代の鎧兜をつけた武田軍団の行列が甲府の駅前を行進しました。でも過去への興味という意味では面白かったと思いますが、現代では戦争はごめんですね。



       0.山中湖の近況(Next)
         山中湖の近況(Back Number List)
       1.わんだふる山中湖
       2.山中湖ガイドマップ
       3.富士山麓トレッキングガイド
       4.山中湖と富士山の写真集